なぜ中国人はCh・ラフィットロートシルトばかり追いかけるのでしょうか!?
高級ボルドーワインの人気は引き続き堅調で価格は右肩上がりを継続しております。中でも他を大きく引き離してボルドーワイン市場を引っ張っているのがCh・ラフィットロートシルト。
なぜか?Ch・ラフィットロートシルトが中国人ワインコレクターに強烈に人気があるからなのです!
話によると中国人ワインコレクターは銘柄には注目するのですが、ヴィンテージにはそれほど注目しないのだとか。ただ2008年のように縁起の良い数字が付くと強い興味を持つようです。
まず、Ch・ラフィットロートシルトを中国語表記にすると「拉菲酒庄」となり、中国人にとって好印象の字なのだそうです。
もともと15年程前に中国の輸入業者がCh・ラフィットロートシルトを輸入し、人々に広めていったのだそうです。中国語表記の好印象も手伝って人気となりました。そして1990年代の後半には全てを売りつくし、販売する在庫がなくなってしまったことがありました。
そうなりますと、中国国内でCh・ラフィットロートシルトを欲しい人が増えたにもかかわらず国内では手に入らなくなり、余計にCh・ラフィットロートシルトに対する欲求は強くなったのだそうです。そこで、その需要に応えるべく中国の輸入業者がヨーロッパなどで熱狂的に買いまくることとなったのです。
また中国政府の公式ワインにも採用されました。
Ch・ラフィットロートシルトこそは中国で最初にラグジュワリーワインとして知れ渡った、グッチ、ルイ・ヴィトン、ティファニーと同じくワイン番の高級ブランド品なのです。
また、ハイパーインフレが懸念される環境下で、資産運用のポートフォリオの一部として保有する富裕層も多く現れたました。その結果、一番好成績の資産運用先となり、更に需要を増やす状況となったのです。
こうなると、「価格が上がるから買うんだ!!」みたいな気性の荒い中華系特有の資金も入って来ている模様。だからこそ中国人以外は手が出ないような価格になっているかも知れませんね。
世の中の全てのCh・ラフィットロートシルトは香港、上海のワインコレクターやワイン投資ファンドに集まってしまいそうな勢いです!
そして資産運用のポートフォリオの見直しを迫られた時には、ワイン市場は調整期へと向かうのだと思います。しかし、アジアを中心に新たな富裕層は増加しており、誰にとっても割安感のある水準への価格調整は起こりそうもなさそうです。
次回はワイン投資に注目してみたいと思います。
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