ワインの試飲会でもレストランでも、日本の方々がワインを飲むときには、ほぼ100%ワイングラスの細くなっているステムの部分を持ちます。
たぶんそれがマナー的にもベストな持ち方なのでしょう。
それがなぜ、アメリカ人のほとんどのセレブと呼ばれるような方々は、ワイングラス上部のボウルの部分を持つのか。
それがなんだか気になるんです。
ワイングラスのステムの部分を持つのは理にかなった持ち方のようで、手の熱がワインに伝わることがなく、指紋でグラスが汚れることもありません。
また、ワイングラスをスワリングさせて香りを立たせたり、色合いを見るのにも適しています。
それが、高級ワイナリーのオーナーでもあるようなセレブの方であっても、ワイングラスのボウルの部分を持って写真などに写るのはなぜなのか。
映画の中でもワインを飲むシーンではボウルの部分を持つことが多い印象があります。
実際に試飲会でボウルの部分を持って試飲してみましたが、ワインの香りがわかりにくい印象でした。たぶん理にかなっているとは言えない持ち方なのでしょう。
たぶんこれはイメージの問題ではないかと思うのです。
ワイングラスのステムの部分を持って、眉間にしわを寄せて、その鼻をワイングラスに突っ込んでいる姿は、あまりにソムリエさん的と言いましょうか、やや気取ったイメージがあるように思うのです。
イメージを気にされるセレブの方々にとって、自身がフランクで親しみやすいことを表現するには、ステムを持つよりもボウルを持った方が効果的なのではないでしょうか。
映画の中でもワインが登場するシーンで、俳優さんがワイングラスのボウルの部分を持つのと、ステムの部分を持つのでは、かなり見る人の印象は違ってくるように思います。
流石はアメリカな感じがする次第です。
ちなみに酒屋のオヤジの場合、カジュアルワインをコップでカジュアルに飲むのが好きです。
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