ヴィンテージ入りのスパークリングワイン、特にシャンパーニュあたりは約10年ほど熟成させてからリリースされます。
つまり、ヴィンテージ入りのスパークリングワインとは、熟成スパークリングワインということになるようです。
そんな熟成されたスパークリングワインは、出来たての弾けるような発泡感やフレッシュさは薄れておりますが、その代わりに複雑味のある深い味わいや、やわらかで心地よい泡が感じられます。
また、開高健さんの本に「目ざしにドンペリ」というくだりがあるのだそうですが、熟成されたスパークリングワインはキャビアなどのいわゆる魚臭さのある食べ物に合うようになるのです。
それでも、ヴィンテージ入りのスパークリングワインは、いわゆる高級ワインですから、なかなかこの手の相性を試すことは難しい。
ところがこのところ2003年ヴィンテージの、お手頃価格で販売させていただける熟成スパークリングワインが酒倶楽部ステップに入荷したんです。いわゆる掘り出し物でしょうか。
そこで、いわゆる魚臭い系とお手頃な熟成スパークリングワインで、その相性を試してみたんです。
<2003年ヴィンテージのイタリア・スパークリングワインとししゃも>
やや辛口の日本酒をぬる燗につけて、焼いたししゃもをアテにするのが最高なのは周知のとおり。
「・・・・さすがにそこまでは、合わないでしょ・・・・」などと想像しておりました。
ところが、ところがです!もちろんそれぞれの方の好みにもよると思うのですが、これは合います!
個人的には日本酒以上の相性だと感じた次第です。
開高健さんの「目ざしにドンペリ」は、間違いなく美食の話だったようです(どの本か分からないため読んではいませんが)。
目ざしの方が、ししゃもよりもたぶん魚としてのクセが強いため、その分より絶妙な相性なのかもしれないなぁ、などと感じた次第でありました。
それでも、熟成スパークリングとししゃもとで十分に美味しい組み合わせでした。
掘り出し物とも言えるお手頃熟成スパークリングワインは如何でしょうか?
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