フランスの気合の入った造り手の自然派ワインの試飲会です。
自然派ワインの試飲会の良いところは、どのワインも個性豊かで、新しい発見の味わいばかりのため、試飲の終盤でも味わいに飽きることがないこと。
しかし、その半面、たしかに良い造りのワインなのだが、ワインを販売する立場の者としては、むずかし過ぎて販売する自信の持てない味わいのワインもあります。
もちろんそれは個性で、「その味わいが大好きだ!」と言うお客様もそのうち現れるのだと思います。
納豆やチーズと同じく、その味わいの良さに気が付くまでに時間がかかりますが、一旦その味わいの良さに気が付けば、毎日でも口にして飽きの来ないほど好きになってしまうタイプの味わいなのです。
難し過ぎない美味しさの自然派ワインで気になったものをいくつかご紹介します。
以前のブログでもご紹介したフランスで人気のラジオDJ、ジャン・イヴ・シャプロンさんが南フランスで自ら手作業により少量生産しているこだわりのワイン「レ・シュマン・ドゥ・カラポット」。南ローヌの有名醸造家マルセル・リショウさんと25年前に知り合い、教えを受けているのだそうだ。
赤黒いイメージのベリー系の果実味が豊かで、バランスがよくなめらかな飲み心地。美味しさの秘訣はワインに上質なジャズを聞かせていること。ややジャジーな味わいか!?
あの伝説の造り手マルセル・ラピエールさんと共同でワイン造りをしていた、ワイン造りの大御所的存在のジャン・クロード・シャヌデさんが数量限定で造ったオリジナルキュヴェ「キュヴェ・ド・シャ」。可愛い猫のラベルが印象的なボトルですが、シャ(猫)とはシャヌデさんのあだ名なのだそうだ。
味わいはマルセル・ラピエールさんのワインに似ていてキレイな余韻が印象的。でもちょっと違う。
酒倶楽部ステップでも人気のジャン・クロード・ラパリュさんの造る究極のワイン「アルマ・マテール」。ギリシャ時代と同じ素焼きの甕「アンフォラ」で熟成。なんでもアンフォラを使うと”天使の分け前”が大きく、なんと1/3が消えてしまうのだそうだ。それほど大きくないアンフォラが4つのみのとても貴重なワインなのです。
味わいは、これがボジョレーだとは誰も信じないような別次元のエレガントさを持った味わい。
なるべく自然のままで造られる自然派ワインは、ひょっとしたら本来の発酵食品が持つ、複雑で多様な味わいを感じ取ることができる数少ない食品の一つなのかも知れません。
発酵食品好きの日本には好きな方が多いと思うんですがね!
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