先週末に行なわれたカリフォルニアのナパ・ヴァレーのバレル・オークションは最高落札額となりました!!
写真はカリフォルニアを代表するワインであるオーパスワン。
オークションの合計落札額は過去最高の2400万ドル近い額を記録し、昨年のオークションに比べ23%の増加となりました。
カリフォルニアの200のワイン生産者の、まだボトルに詰められていない先渡取引でのオークション。米国の景気回復が反映され、ケース単位での平均価格は1,546ドルで、リセッションの影響を受けた2009年から37%、2010年からは20%以上の価格上昇。
ワイン生産者の話では、このオークションの動向はワイン市場の将来を予想するためのバロメーターとなるとのことで、今後数ヶ月、数年とカリフォルニア・ワイン市場は楽観視できる程の改善傾向にあるとのことなのです。2年前の悲惨な市場状況から自信を取り戻しているのが感じられるとのこと。
今回オークションにかけられたワインのほとんどは2009年ヴィンテージのカベルネ・ソーヴィニョン。
また、このオークションでは単一ロットとしても記録をつくりました。有名ワイン評論家であるロバート・パーカーさんから非常に高い評価を得るカルト・ワインの「スケアクロウ」5ケースに12.5万ドルの値段が付いたのです。
競り落としたのは米国ベンチャーの創業者でも中国人実業家でもなく、なんと日本人!アッパレです!
東京にある有名カリフォルニア・ワイン業者のオーナーが競り落としました。曰く「私がオークションに参加したら、気に入った商品は何が何でも落とす!」と強気のご発言!まったくアッパレです!!
酒類業界に一応属している者として思うのは、酒類業界の中にはけっこう資産家の方がおられます。そしてその中にはマンモス級といえるような方もおられるんですよ。ホントに!!
考えてみれば「日本は不況で・・・!」とよく言われますが、日本にはホントに素晴らしい企業が沢山あります。不動産だって海外に比べれば高価なのだと思います。それに見合うぐらいの富裕層はおられるのです。
ちなみに「スケアクロウ」のオーナーは「オズの魔法使い」のプロデューサーであるJ・J・コーンさんの孫にあたるブレッド・ロペスさんと、映画監督でありワイン・プロデューサーのフランシスコ・フォード・コッポラさんの共同所有。天才ワイン・メーカーのセリーナ・ウェルシュさんにより66年の古木から少量収穫されるブドウにより造られるカルト・ワイン。
一次産品の値上がりによる恩恵を受け米国農家を中心に景気が回復していると聞きます。低金利政策による金融バブルは余剰資金を、安全で、利回りが良く、値上がりが期待できるところへ急激に動かします。その選択肢の一つにアートと並んで高級レア・ワインも間違いなく含まれそうですね。
映画「ウォールストリート」のゲッコーさんは言いました「バブルはいつでも起こる!そして今ではインサイダーをする必要もない!」と!
酒屋としては酒に賭けるしかないか・・・・・・・!!(汗)
※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります
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