「オーストラリアワイン」モンキービジネス的戦略

 

 

10年ぐらい前までのワインの展示会といえば、オーストラリアワインがたくさん出店しておりました。

それが先日開催された展示会で出店していたオーストラリアワインはたったの1社。

しかも、その会社名がモンキービジネスだったから笑いました。

一般的には、モンキービジネスとかドジービジネスとかは、商売として見下したような意味で使われると思うのですが。

高級スコッチウイスキーに「チープ・インダストリアル・ウイスキー」と書かれているものがありますが、同じようなセンスなのでしょう。

この10年ぐらいの間にオーストラリアワイン業界は、好景気と物価の上昇で激変したようです。ほとんどが大手ワイン企業2社に吸収されたり、その傘下となったようです。

小規模で残っているワイナリーは、プレステージの高値でワインが販売できるところばかりでしょうか。

そんな環境下にあってモンキービジネスさんの取り組みは偉いと思いました。

全てのつくり手が製造業者でありたいとは限らず、また全ての製造業者が自身のワインブランドを望むわけではない。

モンキービジネスはその空白を埋める、いわばネゴシアン的な存在なんですね。

 

 

 

 

 

 

【エキセントリック ワインズ】

手前からテンプラニーリョ、グラシアーノ、そしてそれらのブレンド。

オーストラリアにあってブドウ品種も名前と同様にかなりエキセントリックではありますが、味わいはいわゆる正統派なオーストラリアンテイスト。

安心感ある上質な味わいです。

ちなみにグラシアーノもテンプラニーリョと同じスペインのブドウ品種。

日本へ輸入されるのかどうかは分かりませんが、なんだか応援したくなります。

オーストラリアで2大ジャイアントワイン企業に立ち向かおうと思えば、エキセントリックなモンキービジネス的発想が必要なんでしょうかね。

ちなみにグラシアーノは鑑評会で賞を受賞しています。

 

 

 

 

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