9月、10月とワイン需要期を目前にワイン試飲会が集中してます。
今回は南フランスのラングドック地方のワイン試飲会。最近は「リディスカバー・フレンチワイン」と呼ばれる傾向もあり、若いワインメーカーがオーストラリアやカリフォルニアなどで修業を積み、フランスにも戻り新たな魅力を持ったワインを生産する傾向があるようです。ひと昔前の、いわゆる教科書的なフランスワインから変化して来ている様子なのだとか。
中でもラングドックなどの南フランスワインはコストパフォーマンスの高いワインが多く、また日本へのワイン輸入業者も多いことから、大変に興味深い試飲会が期待されます。
だれもが認める南フランスワインのポテンシャル。いわゆる有名どころもその南フランス・ワインのポテンシャルと、コストパフォーマンスに引かれ、ラングドックで非常にレベルの高いワインを生産しております。
写真奥のオレンジ色のラベルのワイン3種類はブルゴーニュで活躍されているあのグロ家のアンヌ・グロさんと夫ジャン・ポール・トロさんが南仏ミネルヴォアに進出して造っているワイン。待望の2009年ヴィンテージがリリースされたのだそうです。非常になめらかで果実味のしっかりとした味わい。
手前の白いラベルのシャートー・マリも凝縮感あるエレガントな味わいのヴィオディナミ農法による良く出来たワインでした。
写真奥の白いラベルのワインは「ラ・キャピテール・デュ・ドメーヌ・ド・バロナーク2008」で、あのシャトー・ムートンロートシルトが、「オーパスワン」「アルマヴィーヴァ」に続いて、ムートンと同じ製法でAOCリムーで造るワイン。間違いなく高級ワインなのですが、価格はカジュアル感ある設定。
今ではもう「ラングドックのワインとは・・・・!」みたいなイメージは描きにくくなっているようですね。しかし「南仏のワインはお得感あるワインが多い!」とのイメージはますます確かなものになって来ている様な気がします。
最後にちょっとイイ感じのカジュアルワイン。
マーガレットの花がかわいいAOCサンシニャンのベルルーという標高の高い場所で家族経営により少量生産される「ドメーヌ・パン・デ・マルグリット」。果実味の凝縮感があり、同時に繊細な上品さとシトラス系を思わせる爽やかさのある味わい。
良く出来た個性的なワインだと思いました。
どのワインもシラーやグルナッシュ、カリニャンといった南仏の伝統的なブドウ品種を使っているのですが、テロワールの多様性や新しい技術により、様々な個性を持ったワインが南仏にはあるようです。
南仏ワインは今後も面白そうですね。
※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります
カテゴリー:ワイン