フランス政府とワインとインターネット

ワインはフランスの文化であり、大きな産業だとフランス政府以外の人は理解しているのですが・・・・・!?

ワイン・ブランドのトップに君臨するロマネ・コンティーの畑。

フランス以外の国では「適量のワインは健康に良い!」が定説になっていますが、本場のフランスでは政府が「ワインは健康に悪く、社会的な損失を増大させる。」として禁酒を推進しているんですって!?

日本の街場の酒屋としては「だって、ワインってフランスの文化そのものだし、フランスにとっては大きな産業でしょー!?」って考えてしまいます。いくらフランス人がエキセントリックで極端な考え方するからって、自国の伝統ある大きな産業を潰すような活動をするなんて、あまりと言えばあんまり!酷すぎ!

最近では、インターネットにワインを載せることさえも禁止になりかけたのだとか!実際に大手の会社では、フランス向けのアルコール広告を廃止したらしい。ポルノ写真じゃないんだから!?って思いますよねー!

サルジコ大統領自身もアルコールを一切飲まず、水とオレンジジュースばっかりらしい。フランスの役人が酒を飲まないなんて!?って、そっちの方が驚きかもしれませんが!(笑)

もし、これが日本で、日本政府が国民に向かって「日本酒や焼酎は体に悪いですから、飲むのを止めましょう!」などと言ったらどうなるのでしょう?フランスの場合この比ではないのです。産業としても遥かに大きいし、歴史も古いのです。

ここ十年の間に、フランスでの一人当たりのワイン消費量は半分にまで減少したのだそうです。フランス政府にとっては喜ばしいことなのかも知れませんが、むしろこの事の方が問題なのではないかと思ってしまいます。

英語で飲んべーさんの事をWINOと言いますが、スペルからしてワインばかり飲んでる飲んべーさんから来た単語なのだと思います。ひょっとすると、フランスの多くの人にとって、ワインは悪いイメージがあるのかも知れません。酒屋のおやじのお祖父さんも、叔父さんも飲んべーでした。叔母さんは今でも日本酒に対して良いイメージを持っていません。いつも毒でも見る様な目つきで日本酒を見るのです。それと同じようなイメージをワインに対して持っているフランス人も多いのかも知れませんね。

それにしてもフランス政府の自国ワイン産業に対する配慮のなさには驚きます。今ではフランス人も含め多くの人がインターネットでワインの情報を得ます。これで、インターネットへの掲載まで禁止されたら、益々ワイン消費は減少して、良いワインはみんな外国へ輸出されちゃいそうですね!それは日本人にとって良い事なのか、悪い事なのか???・・・とにかく大変です。(汗)

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