イタリア南部に「グルメ・ハイウエー」と呼ばれる高速道路が開通したのだそうです。
その名の通り、ナポリの南、サレルノとカラブリアのレッジョを結ぶ432キロの沿道には美味しい名物料理がたくさんあるのだとか。
そのグルメ・ハイウエーの終点であるカラブリア州(ブーツの形をしたイタリアのつま先部分)の名物料理が、唐辛子をたくさん使った激辛料理。とにかく何でも辛いらしい。
そして、うれしいことにカラブリア州は、あまり知られてはいないのかも知れませんがワインの産地でもあります。
つまり、カラブリアの辛い料理に合わせて飲まれるカラブリアのワインは、辛い料理と合わないハズのないワインなんですね。
インド料理、韓国料理、ケイジャン料理・・・・と辛い料理とのマリアージュが期待できるワインとも言えるでしょう。
昨日、イタリアワインの試飲会に参加させていただきました。そこでそんなカラブリアのワインを味わうことが出来ました。
【カラブリア州 ドゥ・クロピオのワイン】
カラブリアを代表するぶどう品種は、赤ワイン用の「ガリオッポ」でサンジョベーゼの祖先の品種なのだそうです。
軽やかながら深みがあり、穏やかでぬくもりを感じるような味わいは土着品種ならではでしょうか。後味にほんのりとした甘味が感じられます。
DOCチロに代表されるカラブリアのワインは、品質レベルの高いワインと言えます。
上の写真の通り、このカラブリアのワイン試飲には、ワインと一緒につまめばよりワインが美味しく感じるというカラブリアのつまみも用意されておりました。
「グリッシーニ」と「チョコレート」ですが、流石にカラブリアの食べものです。どちらも辛い。
その後味に辛さが残るところに、カラブリアの穏やかでぬくもりを感じるような赤ワインは、なかなか心地良い。そのほんのりとしたワインの後味の甘味が、適度に喉の奥に残る辛さを解消してくれる感じもあります。
地の料理には地の酒が合うとされておりますが、辛い料理の地域のワインは当たり前のように辛い料理に合うんですね。
今後の酒倶楽部ステップの品揃えに加えるべきだと思った次第です。
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