大変にありがたいことに「ユニオン・デ・グラン・クリュ・ド・ボルドー ヴィンテージ2014 トレードテイスティング東京試飲会」に参加させていただきました。
一般的な2014年ヴィンテージのボルドーワインの評価は、2011年、2012年、2013年よりは高評価だが、2009年や2010年ほどの偉大なヴィンテージではないといったところでしょうか。
それでも素晴らしいヴィンテージには違いありません。
2014年ヴィンテージのボルドーワインは販売する者としては扱いやすいヴィンテージと言えるかもしれません。もう既に美味しいのです。
気難しさがないというか、親しみやすい印象なのです。
「若いボルドーを飲むのはワインを無駄にしているようなものだ」などと言われたりもしますが、ほとんどの伝統的ワイン産地のワインは貯蔵熟成させて美味しくなるようにデザインされているようです。
従って、今もう既に美味しいからと言って数十年後にますます美味しくなるのかどうかは想像できませんが、5年~20年ぐらいで飲むのには適しているヴィンテージではないかと感じた次第です。
おそらく高価であろうと推測される有名産地であるポイヤック、サンテステフ、サンジュルアン、マルゴー、ポムロールあたりのワインはもちろん素晴らしい安定感のある美味しさでした。
しかし、それ以外の地域のワインでも十分素晴らしいレベルのワインではないかと感じた次第です。
何年経っても飲みごろに達しない偉大なヴィンテージよりも、むしろ飲みたいときに飲んで美味しいこの2014年ヴィンテージは、もちろんその価格にもよりますが魅力的な気がします。
それでも、高名なワインではより熟成に対するポテンシャルを高めてあるのか、やや硬い印象がありました。
地球上で最高のワイン産地のひとつであるボルドーワインの価格の幅が広いことは周知の通りですが、もしお得感ある価格なら2014年ヴィンテージのボルドーワインはおススメできると感じた次第です。
※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります
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