アルザスワイン委員会さんとローヌワイン委員会さんなどが主催する「アルザス&ローヌワインセミナー」に行って来ました。
アルザス地方とは非常に魅力的であり、興味深い場所です。アルザス地方の土壌は、他の地域に類のない多様性があるのだそうで、ブドウの種類の数よりも地質などのテロワールの数の方が多いのだとか。そこから様々な個性を持った上質なワインが生まれるわけです。
あまりにテロワールによる個性が多いため、原産地認証はAOCアルザスだけではなく、より細かく分けたコミューン名やリュー・ディと呼ばれる、住所にはのらない昔からの小さい地域の呼び名が付け加えられるとのこと。
アルザスのワインと言えば比較的値段の良いものが多くて、なかなか馴染みが薄い感じもするわけです。しかし、今回のセミナーと試飲で感じたのは、その価格を考慮してもアルザスの白ワインは素晴らしく質が良いこと。逆に割安感のある価格と品質と言えるかも知れません。
フレッシュな爽やかさがあり、果実味豊かで、素晴らしいアロマ。単一品種によるピュアーで純粋なミネラル感ある風味。樽を使わないため樽風味のないブドウとテロワールだけのキレイな味わい・・・・などなど・・・・・いや~素晴らしい!
また、アルザスの代表的ブドウ品種であるリースリングは長熟が可能で、このセミナーで講師を務められた地質学者の先生は、リースリングワインの1863年ヴィンテージを最近飲む機会があったのだそうですが、まだ味わいにフレッシュさが残っていたとのこと。
また2010年ヴィンテージのアルザスワインは特別な年で、冬が長くー26度まで気温が下がり、夏も長かった。つぼみがダメになってしまいブドウの収穫量は約30%減少したが、よいブドウが収穫できたのだとか。アルザスの2010年はおススメなのだそうです。
花や果物、ハーブを思わせるふくらみのあるアロマと、酸がしっかりとしていてミネラル感のある味わい。「リースリング」「ピノ・グリ」「ゲベルツトラミネール」・・・・どれも素晴らしい!
すっかりアルザスの白ワインのファンになってしまいました!
一方ローヌのワインの方もローヌらしいボリューム感のある、まとわり付くような濃厚さと複雑味をあわせ持つ赤ワインが素晴らしい!「あ~肉が食いてぇ~!!」って、正直お昼が迫っていたのもあり感じた次第。
この日のローヌワインで興味深いと感じたのは、シラーを95%使った低価格のロゼワイン。爽やかなベリー系の香りとドライな味わい。良く出来たロゼワインだと感じた次第。それにお得。
その他、ローヌと言えば自然派ワインが多く生産されておりお得感のある自然派ワインが多いようですね。
やっぱりフランスワインは偉大だ!
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