「クリュ・ブルジョア・デュ・メドック」のセミナー試飲会に参加してきました。
簡単にこの「クリュ・ブルジョア」を説明すれば、ボルドーのメドック地方の8つのアペラシオン(メドック、オーメドック、リストラック・メドック、ムーリス、マルゴー、サン・ジュリアン、ポイヤック、サン・テステフ)のワインを、さらにヴィンテージごとに品質の認定を行ったワイン。
認定のポイントは品質とトレーサビリティーで、第三者により年ごとに審査される。「クリュ・ブルジョア」とは300年以上前からあるワインの格付けで、格付けの中で最も古いのだそうだが、現在の方法は2009年にスタートしたばかり。
認定審査時に数量まで決定され、番号入りのシールがボトルに貼られ、トレーサビリティーが可能なシステムとなっている。
2010年ヴィンテージでは約1000件の申請があったが、認定されたのはそのうちの260シャトーのみ。それでも2008年ヴィンテージよりはだいぶ多いのだそうだ。
【クリュ・ブルジョア・デュ・メドック連盟のフランソワ・ノニ副会長】
生産者は平均30ヘクタールほどの畑を持ち、家族経営でワイン造りを行っているとのことだが、御先祖様はその昔、イギリス王室などとのワイン貿易で隆盛を極めたボルドーのブルジョア階級。ボルドーで最も歴史を持つ場所とのことだ。
そのためワインファンのための観光地としても大変に魅力のある場所なのだそうだ。
品質はグランクリュワインと比べてもそん色がないほどで、あのロバート・パーカーさんからも「コストパフォーマンスが良い」と評価をいただいているのだそうだ。いくつかのシャトーのワインは非常に人気があり価格も高くなってしまったが、それ以外はお得感のある安定した価格設定とのこと。
ちなみに「ワイン投機には向いてません!」とおっしゃってました。
クリュ・ブルジョアの認定を受けたワインを試飲して感じたのは、「やっぱりボルドーワインは旨い!」ってことでしょうか。
有名産地の「ポイヤック」や「サンテステフ」などのワインはもちろんですが、あまり馴染みのない「ムーリ・サン・メドック」や「リストラック ・メドック」などのワインもフレッシュな果実味があり美味しい。
流石はブランド大国のフランス。「クリュ・ブルジョア」のブランド力は、値段はお得なのですが、その信頼性とともに高い水準にあるようです。
※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります
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