場所は香港。
高級ワイン価格の継続的な下落傾向に嫌気がさしたワイン投資家たちは、希少価値のあるスコッチ・ウイスキーと日本ウイスキーを投資の(投機の)ターゲットにしているようだ。
酒類専門の情報サイト「ザ・ドリンク・ビジネス」によれば、今月香港で開催されたオークションで日本の「イチローズ・モルト・エース・オブ・スペード」が1本HK$85,750(約116万円)で落札されたとのこと。
通常この価格にバーヤーズ・プレミアムが加算されるため、実際の購入価格は2割ほど高くなると推測されます。
また、今年の始めに開催されたオークションでは「ザ・マッカラン 6リッター デキャンター オブ ’M’ シングル・モルト」が1本HK$4.9M(約6千6百万円)で落札されている。
【古い年数のスコッチ・ウイスキーは、一般的なものでも最近は値上がりしている】
スコッチ・ウイスキーのトップ100 シングル・モルトの指数は、2008年から今年の7月末までの値上がりが440%になると。
オークション・ハウスの印象としては、その熱狂ぶりは常軌を逸していると。「5年ぐらい前まではウイスキーのことなど気にもしなかった人たちが、寄ってたかって値上がりしているウイスキーを飛びつき買いしている!」そんな状況らしい。
稀少なウイスキーで供給が限定的なため、ビットの競り合いとなればいくらでも価格は上昇するわけです。しかし、1本116万円の日本のウイスキーを投資目的で購入して、さらにバイヤーズ・プレミアムを2割支払い、その後にいくらで売り抜けるのか?
もしホテルのバーなどなら1杯20万円とかで販売するつもりなのか?
ウイスキー市場の専門家はウイスキー・バブルに鋭い針が近づいていると警告しているとのこと。
日本に居て、1本1200円程度の芋焼酎がネット上で1.5万円で取引されているぐらいのことに驚いているの者としては、やっぱりウイスキー・バブルのすぐ近くには、鋭い針がひそんでいるような気がするわけです。
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