酒類業界誌ザ・ドリンクス・ビジネスによれば、香港で開催されたワイン&スピリッツのオークションで日本のレアなウイスキーが激しく競られ、全商品競り落とされる人気となったのだそうだ。
オークションに出品されて人気となった日本のウイスキーは「軽井沢1968」と「イチローズモルトのカードシリーズ」。落札価格はレアなスコッチウイスキー古酒を大きく下回ったが、それでも競り合いは激しかったようだ。
「イチローズモルト カードシリーズ」は最近話題の秩父にある新進気鋭の蒸留所の限定販売のウイスキー。「軽井沢1968」は、かって軽井沢にあったメルシャン所有の蒸留所のウイスキーで、現在は閉鎖されており新たなリリースない。
皮肉なことに日本でのウイスキー消費の減少で、最近まで日本の大手ウイスキーメーカー2社以外は長い間ウイスキーの蒸留を中止しており、国内メーカーのウイスキー在庫は長い時間をかけて非常に低い水準まで低下。そこに海外での日本のウイスキー人気の到来です。
日本の希少なレア・ウイスキーは、よりその希少価値を高め、より注目される結果となったようです。また、日本のウイスキーの味わいはデリケートでバランスが良く、スコッチウイスキーとはまた違った魅力を持っているのだと思います。
酒倶楽部ステップでも、知り合いのまた知り合いあたりの北欧の業者から、日本の地ウイスキーメーカーを紹介してほしいとの問い合わが来たことがあります。地ウイスキーメーカーに問い合わせると「最近そんな問い合わせが増えてるんですよ・・・・でも在庫がなくて・・・あと6~7年待ってもらえないでしょうかね・・・・!」って。
まさに、経済のデフレとインフレの構造の縮図をみているような印象です。
さて、高品質なウイスキーを製造していて惜しまれながら閉鎖した軽井沢蒸留所ですが、なんでもその時残されたウイスキーの在庫はすべて秩父蒸留所に移されたのだとか。
となると今回の香港のオークションで激しく競られた2種類のウイスキーの中身は両方とも・・・・・・・・・ってことなのか?(汗)
想像するだけでも楽しいかも・・・・!
※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります
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