「スロバキアでワインとか造ってんの!?・・・・・って言うか、スロバキアってどこ・・・???」
かなり気合の入った自然派ワインばかりを手がけられておられる輸入会社さんの、試飲会に参加させていただきました。
そこにあったんです。スロバキアのワイナリー「スロボドネ・ヴィナルストヴォ」のワインが。
共産主義により畑が接収されてしまい、荒廃してしまった時期もあったのだそうですが、古い醸造所で昔に書かれた農場の資料を発見したのを機に復活したワイナリーのワインです。
その製法はもちろん伝統的なその土地の特徴を表現する造り。
スロバキアでは今でも、ワインとは購入するものではなく自分の家で造るものなのだそうで、そのためかワインの商業化はあまり進んでいないのだとか。
つまり手造りワイン(クラフト・ワイン)ファンにとって、非常に魅力的な産地と言うことでしょうか。
【スロボドネ・ヴィナルストヴォのワイン各種】
すべて自然派ならではのピュアな風味が素晴らしいのですが、なかでも特徴的な2種類をご紹介します。もちろん酒倶楽部ステップでもご購入できます。
<オランジェ2015>
ブドウ品種:ピノ・グリ100% 10%の果汁とともに房丸のままぶどうを炭酸ガス環境下で発酵。軽い醸しがマセラシオン・カルボニックと並行して35日間ステンレスタンクにて行われる。フィルターには掛けず醸造中にSO2も使用しない。ビン詰の時のみ僅かにSO2添加。
オランジェの名前の通り、いわゆるオレンジワインです。味わえば味わうほどに、その奥深いオレンジワインならではのいぶし銀とも言える味わいがクセになりそうな風味です。
<アルテル・ナティヴァ2012>
ブドウ品種:フランコカ・モドラ100% 最良のぶどうから造られたトップキュヴェで、2012年は格別に素晴らしいフランコカ・モドラが収穫出来た。野生酵母の自然な働きで発酵。醸造中にSO2は使用せずビン詰めの時のみ僅かに添加。
フランコカ・モドラとはオーストリアのブラウフレンキッシュと同品種で、中央ヨーロッパでは広く古くから栽培されている品種とのこと。ピノ・ノワールに似たエレガントさを持つ味わいです。香りはピノ・ノワールよりもやや肉厚な印象。
ちょっと前にジョージアの伝統的製法のワインを味わって驚きましたが、このスロバキアのワインにも驚きました。
ワイン造りの長い歴史を持つ中央ヨーロッパの伝統的手造りワインは、今もっとも面白そうな気がする次第です。
スロバキアのワインを試してみては如何でしょうか?
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