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「オランジスタ」郷愁の味わいがたまらない

 

 

先日の試飲会で見つけたスロバキアのオレンジワインのご紹介です。

2000年以上もの歴史がありながら不運な歴史により中断。ようやく2010年に復活を遂げたスロバキアの自然派ワイナリー「スロボドネ・ヴィナルストヴォ」のオレンジ・ワインです。

オレンジワインとは、平たく言えば白ワインを造る過程で、ぶどうの皮も一緒に漬けこみ濃い色わいになった白ワイン。

 

 

 

 

 

 

【オランジスタ2015】 ピノ・グリ100%

10%の果汁と共に房丸のままぶどうを炭酸ガス環境下で発酵。軽い醸しがマセラシオン・カルボニックと並行して35日間ステンレスタンクにて行われる。ノンフィルター仕上げ。

 

・・・・なんだか懐かしいノスタルジックな味わいなんです。

子供のころ家の庭に梅の木がありました。

梅は青いうちに収穫して梅干しや梅酒に使われますが、完熟するとアンズのような見た目と味わいになるのはご存知でしょうか。もちろんアンズほど甘くはないのですが。

生で食べれるものかどうか分からないため、恐る恐るではありましたが、その完熟したアンズのような生の梅を木からもいで友達と食べたのを、このワインを味わっているうちに突然思い出したんです。

完熟していて甘みはそれほどなく、ほどよい渋味、酸味、苦味があるような。

たぶんオレンジワインとは、大昔に造られていた白ワインなのでしょう。より自然な味わいなのです。

まったくもって、洗練されたスタイリッシュな味わいとは言えないのかも知れません。しかし、個人的にはこの郷愁感ある味わいがたまらなく好きです。

 

スロバキアの自然派オレンジワインを試してみては如何でしょうか?

 

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「酒屋の株話」2Qのビッグウェーブを待つ

 

 

今週の日本株市場は堅調に推移した。

それでもまだ日本株市場に限っては”懐疑心ある上昇”に留まっている印象をうける。過熱や熱狂には至っていないのだ。

また、日本株市場が堅調なのはありがたい話なのだが、「・・・・大型株ばっかりやんか!」とか「・・・・米国株に比べて日本株はどうなっちゃってるの?」みたいな物足りなさを感じる。

第二四半期の決算をにらんだ動きには、まだ至っていないようだ。たぶん中小の成長株はまだ日柄調整中であり、チャート上のコンソリデーションを形成中なのだろう。

第二四半期の決算発表がある10月末から11月初めまでにはこの調整期間を抜け出し、さらなる業績相場が始まると期待したい。

 

 

 

 

 

 

経済状況や政治情勢の株価への影響とは、ほとんどはノイズと呼べるものだが、まったくもって単純ではない因果関係であり、株価への影響を予想することは簡単ではない。

ならば、この盛り上がりに欠ける市場で、演繹的に考えて業績の拡大の見込める銘柄を購入して、保有し続けることがベストな攻略法ではないか。

長期的にみれば個別の株価を押し上げる要因は業績の拡大しかない。

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「高級ワイン市況」ロマネ・コンティ急落

 

 

中華系が主導した2011年6月のボルドーワイン・バブルのピークから6年以上経過。

2014年7月に底入れしたとみられるボルドーワインをメインとする高級ワイン市場は、再び上昇傾向にある。ワイン価格を上昇させた一因の背景には、英ポンド安や人民元安、世界的なカネ余りなどのマクロ経済からの影響がある。

そんな金融市場の混乱は、ワインの収集や投資にどう影響を与えるのか?

また、高級ワインの業者間取引サイトであるLiv-exでは、いったい何が起きているのか?

そして、ワイン価格はこの先値上がりするのか?

・・・・・・・・等々、そんな高級ワイン取引の状況を、酒屋のオヤジなりに推察します。

 

 

 

 

 

 

 

 

【ワイン・インデックス2012年9月から2017年9月末までの推移】

高級ワインの業者間取引サイトである Liv-ex の指数「Liv-ex Fine Wine 100」は、前月末から0.2%の値下がり。わずかな値下がりではあるが、前月比では今年二度目の値下がりとなった。

9月に値動きの大きかった銘柄はブルゴーニュ、シャンパーニュ、ボルドー、カリフォルニアと様々。

もっとも値上がり率の大きかった銘柄はブルゴーニュの「アルマン・ルソー・シャンベルタン2012」で6.8%上昇して1ケースは£11,146。7月に大きく値上がりしたが、その上昇傾向は継続しているようだ。

続いてカリフォルニアの「オーパス・ワン2013」で、8月に値を下げたが9月に切り返した。5.4%値上がりして1ケースは£2,801。割安感ある価格でリリースされた2014年ヴィンテージの引き合いが強いこともあり、値下がりしたオーパス・ワン最高評価の2013年ヴィンテージに割安感が出たようだ。

一方もっとも値下がり率の大きかった銘柄は、8月に大きく値上がりしたブルゴーニュを代表するワイン「DRCロマネ・コンティ2012」で、9.0%値下がりして1ケースは£112,931。日本円に換算すれば1ケースの価値が1ヶ月の間に約170万円減少したことになる。

続いてスーパータスカンの「サシカイヤ2013」で6.9%値下がりして1ケースは£1,280。

中国の国慶節を控える9月は、アジア勢からのLiv-exの取引シェアが40%を超えることもあったようだ。しかし、アジアからの買いが増えたにもかかわらずワイン・インデックスはじり安に推移した。

英ポンド建てで取引されるLiv-exのワイン価格を上昇させていた最大の要因である英ポンドの下落が、9月は上昇に転じたのだ。

もし、英ポンドが下げ止まった、もしくは上昇に転じたとすれば、もちろん英ポンド建てのワイン価格に影響はあるのだろう。

投機目的の保有も含まれているとみられるLiv-ex保管倉庫のワイン在庫量は大きく膨らみ上値は重い。さらには大量の高級ワイン需要があるとみられている国慶節も終わる。

そして、もし英ポンドが上昇に転じたとすれば、ワイン価格に対して強気にはなれない。

世界的なカネ余りの状況はまだ続いている。ブランドやヴィンテージごとの評価の違いなどで、割安感の出た銘柄に買いが入る傾向は続くとみられるが、インデックス・ベースでは徐々に値下がりに転じる可能性があるのかも知れない。

また、1937年の米国株の値動きと似たようなパターンとなる可能性もあるのかも知れない。

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「あじろん初しぼり 2017」入荷のお知らせ

 

 

勝沼の「あじろん初しぼり」が、今年も入荷致しました。

 

 

 

 

 

 

【蒼龍 あじろん初しぼり 酸化防腐剤無添加】 Alc11.5%  720ml @1500円+税

あじろんの黒ぶどうは、勝沼町周辺において昭和初期の頃まで広範囲に栽培されていた、古いタイプのぶどう。病害虫に強く、低農薬で栽培でき、完熟時には強い方がを出す珍しいぶどうです。

近年このぶどうのワインが見直され、勝沼を訪れる人々の間で人気となりました。しかし、収量が少ないため、県外ではほとんど見かけることのないワインなのです。

人気の秘密は、もちろんその味わい。

辛口の赤ワインなのですが、ほんのりとした甘みが特徴。強い果実味があり、渋味や酸味は気にならないほど穏やか。

どこか懐かしさを感じるような風味で、ぶどうジュースのような飲みやすさがあります。

また、普段の食事にも良く合います。

 

蒼龍「あじろん初しぼり2017」は如何でしょうか?

 

 

 

 

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「アルテル・ナティヴァ」フランコカ・モドラの魅力

 

 

先日の試飲会で見つけたスロバキアの赤ワインのご紹介です。

2000年以上もの歴史がありながら不運な歴史により中断。ようやく2010年に復活を遂げたスロバキアの自然派ワイナリー「スロボドネ・ヴィナルストヴォ」の「フランコカ・モドラ」100%の赤ワインです。

「フランコカ・モドラ」とはオーストリアのブドウ品種である「ブラウフレンキッシュ」と同品種で、中央ヨーロッパでは広く古くから栽培されている品種とのこと。

 

 

 

 

 

 

【アルテル・ナティヴァ2012】

最良のぶどうから造られたトップキュヴェ。2012年は格別に素晴らしいフランコカ・モドラが収穫出来ました。野生酵母の自然な働きで発酵。

「フランコカ・モドラ」とは、世界のワイン市場においてはかなりのマイナー品種なのでしょう。それでも、個人的にはなかなか興味深い品種ではないかと思う次第です。

まったく個人的な意見ではありますが、「ブルゴーニュとボルドーの中間か!?」みたいな印象なんです。

その香りは、メルローに似ている様な、なめし皮と呼ばれるようなリッチで香り高さがあります。

しかし、口に含むと今度はピノ・ノワールのような繊細さのある味わい。心地良い酸味が何とも飲み飽きさせない印象。

内陸部の寒暖の差の大きい地域で造られているためなのかも知れませんが、なんとも興味深い味わいです。

また、かなり幅の広い料理に対してフレンドリーなワインとも言えるようです。

 

スロバキアで造られる自然派のフランコカ・モドラを試されては如何でしょうか?

 

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

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