酒類専門誌「ハーパーズ」の伝えるところでは、ブルゴーニュ地方でのブドウ収穫量が1950年以降で最低になったとのこと。
コート・ドールのワイン畑は今年の生育期での霜、雹、カビによるうどん粉病による被害と、乏しい開花により1950年代中盤以降で最低の収穫量となった。
ブルゴーニュワイン取り扱い業者のワイン在庫量は、プレミアムクラスもスタンダードクラスも少なくなっており、価格の上昇は避けられなくなった模様。
大手ネゴシアンは小売り業者に対し、既に暫定的な値上げ分として35%の値上げを通知している。またバルクワインに関してはブルゴーニュ・ピノ・ノワールで最低でも50%の価格上昇が最近になって起こったとのこと。
コート・ド・ボーヌのコルトン、モンラッシェ、ヴォルネイ、ポマールなどのブドウ畑は特に酷い状況で、雹の被害により収穫量が激減したようだ。ボーヌのワインブローカーの話では、「こんな状況は今まで見たこともない!友達のワイン生産者のところには通常60樽ぐらいあるのだが、今年はたったの3つだけ!」とのこと。
しかし、収穫の収量は極めて少ないのだが、ブドウの品質に関しては楽観できると生産者はみているのだとか。特に赤ワイン用に関して。
成長期を過ぎて、小さい房、小さいブドウ、厚い皮が特徴となった。赤ワインはとても凝縮感がある。そして2003年と違い酸の不足もないとのこと。
ということでブルゴーニュのワイン生産者にとっては、記憶に強く残る希少なヴィンテージとなるようです。どんな味わいになるんでしょうか?ある意味、気になるビンテージとなりそうですね。
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