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国内ワイン大手横並び値上げと、国内ワイン市場の混乱

国内ワイン大手は2013年9月2日出荷分から、ワイン価格を最大で9%値上げする。

ワインの大半は欧米などから輸入されるが、輸入価格の値上がりに加え、円安が進行したことが国内販売価格値上げの理由。

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 【ユーロの対円での推移(ヤフーファイナンスのチャート)】

国内ワイン市場は、ひょっとしたら株式市場や債券市場と同じぐらい混乱状態にあるのかも知れません。

 原料を輸入するワイン大手は値上げに向かう一方、値上げを予告された国内ワイン輸入業者は値上げ前にまとめ買いに走ったと推測され、その結果、国内輸入ワイン在庫がだぶつき、投げ売りされて安売りされるワインが出て来ている様子。

 また、アン・プリムールで買い付けたとみられる高級ボルドーワイン2010年ヴィンテージにも在庫調整が入っているようで、値上がりするワインと値下がりするワインが混在している印象。

普段お得なワインをあれこれと楽しんでいる方にとっては、素晴らしく恵まれた状態なのかも知れません。また、評価の高い2010年ヴィンテージのボルドーワイン購入予定の方にとっても良いチャンスなのだと思います。

しかし、大手のお手頃ワインを継続して購入されているお客様にとっては、「円高に向かっているときには値下げしなかったのに、円の水準が戻ったからって値上げするって・・・・どうなのよ!」とのご意見をお持ちの方もおられるようですね。

 事態が落ち着けば国策に従ったかのように、ワイン全体がゆるやかな値上がりで収まりそうなのですが、そこまでに至るまでの過程が、流通業者にとっては、ややしんどい感じでしょうか。

 そんなことで、ワインファンの方々にとっては、非常にお得なワインが楽しめるうちに、楽しみたおすのが、現在の状況に対するベストな対処方法だと思う次第です。

お得なワインを楽しみましょう!

 

 

 

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「ニュージーランド・ワイン2013」記憶に残るヴィンテージに!

以前のブログにも書きましたが、ニュージーランド・ワインの2013年ヴィンテージは、ニュージーランド・ワインの歴史に残るほどの素晴らしいヴィンテージと成るようです。

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” 歴史に残る最高のヴィンテージの一つ”というだけでなく、ブドウの収穫量も過去最高で、前年よりも28%増加。

2012年の低収穫量により不足気味だったニュージーランド・ワインの供給量も増加し、品質、供給量ともに恵まれた年と成るようだ。これにより、引き続き引き合いの強い中国などの市場からの需要に応えられるようになるのだそうだ。

それも歴史的に美味しい品質で!

つまり、2013年ヴィンテージのニュージーランド・ワインはプレミアム・クラスのワインが最高水準の美味しさ。スタンダードクラスも美味しくて、なおかつ供給量も豊富ってことですね。

 また、値上がりしていたニュージーランド・ドルも、オーストラリア・ドルに同調してか、対円で値下がりに転じている様子。日本への輸入業者にとっても輸入販売の意欲が高まります。できれば、よりお手頃になると良いのですが!

ニュージランド・ワインと言えば白ワインの「ソーヴィニョン・ブラン」と赤ワインの「ピノ・ノワール」が非常に評価が高いことは周知の通り。酒屋としては2013年ヴィンテージを、ぜひぜひ積極的に取り扱いたいと考えている次第です。また「メルロー」や「シャルドネ」もスゴイことになってるらしい。

ニュージーランド・ワインの2013年ヴィンテージのリリースはまだまだ先のことですが、ヴィンテージ狙いのワインファンにとっては楽しみが増えた感じでしょうか。

 

 

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「ミツボシ・ビール」盛田家十一代久左衛門、命祺翁ビールの復活

ソニーの初代スポンサーであり、盛田前会長のご実家でもある盛田家の系列のプレミアム地ビール。

なんでも、おんとし90歳を超える盛田家の現当主が自ら先頭に立ち、復活させた地ビールなのだとか。

その「ミツボシ・ビール」とは、文明開化まもない明治十七~十八年ごろ、盛田家十一代久左衛門、命祺翁が時代にさきがけて中部圏で初めてビールの造りに成功したビールの名前。

しかし、当時同時に手掛けていたワイン用のブドウ畑が害虫フィロキセラにより被害を受けた影響で、ビールの販売も中止に追い込まれてしまったのでした。

「ミツボシ・ビール」には「ホシ」が名前に入っているため、日本では似たようなニュアンスの呼ばれ方をする大手メーカーのビールとの調整もあり、復活にはたいへんなエネルギーが必要となったのだとか。

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左から【ミツボシ・ビール「ウインナー」「ペールエール」「ピルスナー」】各500円

ウインナー

オーストリア・ウィーン発祥。うま味成分に富んだ麦芽、欧州産のアロマホップを贅沢に使用した、マイルドなモルト香味とホップの苦みが日本人の嗜好にもよく合う下面発酵ビール。

ペールエール

原料はすべてペールエール発祥の地である英国産を使用。本場の伝統的な味わいと香味が楽しめる。ボディは幾分ドライでキレのある味わいが特徴の上面発酵ビール。

ピルスナー

チェコ産のファインアロマホップをふんだんに使用。華やかな香りと上品な苦味が特徴。熟成期間を長くとり、コクとうま味を丹念に引き出した下面発酵ビール。

中部圏における酒業界の大御所が 「歴史」「伝統」「復活」の想いを三ツ星に込めたプレミアム・地ビールなのです。

 

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中国は主要ワイン生産国として影響力を強める

酒類専門誌「ハーパーズ」によれば、先週開催されたヴィネスポで、中国が2016年までに世界第6位のワイン生産国になるとの調査発表があったのだそうだ。

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【写真は日本で入手しやすい中国ワインの一つ】

 2012年での中国のワイン生産量は世界第8位だが、2016年までにはオーストラリアやチリのワイン生産量を抜き世界第6位に浮上するとのことだ。

もう既に中国は主要ワイン生産国であるが、今後数年の間にワイン生産量が54%増加して1億6千6百万ケースに達するとの予想。

ボルドーで開催されたヴィネスポには、かってないほどのワイン関係者が中国から詰めかけたとのこと。数年前なら高級ワインなどを購入しようとする人達がメインだったのだが、今年はワインの売り手ばかり。

中国ワイン関係者のヴィネスポでの目的はヨーロッパでのディストリビューターを探すこと。

「ちょっと前までヨーロッパに来てはワインのテイスティングをしたり、ワイン関係の勉強をしていたのが、今じゃ販売に来てんだよ!」と関係者も驚きの状況らしい。

巨大ワイン消費市場を抱える中国では、中国産ワインは現在ほぼ国内消費と推測される。

最近では生産量だけでなく、品質に対する評価も高く、1本5万円するワインが登場したり、大手英国ワイン商が取り扱を決めた銘柄があったりとワインの輸出市場でもその影響力を強めて行きそうな気配。

 日本にも強力な中国ワインのディストリビューターがいつか登場しそうだ・・・・・・・!(汗)

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「自然派ワイン」難しいけど、とっても楽しい!

自然派ワインの生産者は、「ワインのタンク、ボトルの中には宇宙の原理がある!」と言いますが、自然派ワインを試飲していると、それが感覚として分かるような気もしてきます。

平たく言えば、とにかくピュアーな味わいだが、複雑なうま味もスゴイってことでしょうか。味わいに自然環境や宇宙が表現されていて、なんだか混沌とした感じもある。難しい哲学者の話を聞いて、分かったような、分かんないような感じってとこでしょうか。

 好きな人にはとことん好かれるワインなのですが、販売する立場の者にとってはたいへんに難しい商材。どれもホントに良いワインであることは間違いないのですが・・・・・・・・売れる、売れない、となると難しい・・・・・・・!(汗)

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 【ジル エ カトリーヌ・ヴェルジェ AOC マコン・ヴィレ・クレッセ】

マコン・ヴィレ・クレッセで30年間、野生酵母で発酵を行い、醸造中のみならずビン詰めまでSO2の添加は一切しない自然派中の自然派蔵元。極端にブドウの収穫量を少なくし丁寧に仕事を行う。

低温でしか働かないレモンやトロピカルフルーツなどのアロマをだす野生酵母の働く期間を長くするため、低温でアルコール発酵を行うが、時として発行は限りなくゆっくりと進み、なんと5年も続く場合もある。所有するシャルドネの樹齢は127年の樹もある。

写真左のオーナーであるジルさんの顔とみられるヒゲ男ラベルの「ビュル ア ゼロ」は発酵途中でビン詰めされたやや発泡の残る爽やか系のワインだが、これが個性的。やや古漬けのようなニュアンスもある、なんだか混沌とした複雑なうま味の塊のようなワイン。個人的には大好きなのだが、小売業者としてはかなりスキルの高さを求められるワインかも知れません。

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 【ラファエル・シャンピエ AOCボージョレー】

 十代後半のころから近所の著名な醸造家ジャン・クロード・ラパリュさん(酒倶楽部ステップでも人気です)の元でワイン造りの真髄を学ぶ。ラパリュさんは自然な栽培、醸造、ガメイの可能性と潜在能力をとことん追求しているワイン造りで知られていますが、ラファエルも同様にガメイの偉大な可能性を信じる。

ガメイなのに骨格があり、それでいてスーっと身体に浸透してしまうような、ピノ・ノワールにも劣らない繊細さとエレガントさを兼ね備えた、ガメイの最高峰を目指す。

上の写真のロゼワインは、こちらもやや古漬けのようなニュアンスが感じられる、ほのかな微発泡の感じられる爽やか系。ピュアーなフルーツ味とミネラルが感じられるエレガントな味わいで、スーっと体内にしみ込んでいくような自然派ならではの飲み心地。

 まだまだご紹介したい個性豊かな自然派ワインがたくさんあるのですが、しつこくなっちゃいますので、またの機会にご紹介させていただきますね。

今回は爽やか系自然派ワインのご紹介でした。

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