全国の酒どころの自治体で、日本酒での乾杯を勧める条例が相次ぎ制定されているのだそうだ。
【日経新聞の記事】
全国に先駆けて条例を施行した京都市で、日本酒の消費が上向くなどの効果が表れていることから、京都市を追い他の自治体も同様の条例を相次いで制定しているとのことだ。
この条例に罰則はなく、市民が普及促進への協力に努めることなどを定めている。また、清酒を楽しむ機会を増やし、清酒にかかわる伝統産業を盛り上げたいとの思いもあるようだ。
2011年度の清酒消費量は60万キロリットルで、ピークだった1975年度の4割以下。他の酒類にも押され、減少傾向が続いている。
芋焼酎の本場である鹿児島でも「本格焼酎による乾杯を推進する条例」を施行したのだそうで、アルコール度数が低い乾杯用焼酎の開発を蔵元に依頼したのだそうだ。
そういえば最近、鹿児島の有力焼酎蔵さんがスパークリング芋焼酎を発売されたが、そんな事情があったんですね。スパークリングと言っても、蒸留酒ですから、いわゆる炭酸割りなのですが、フルートグラスに注げば乾杯には都合がよさそうです。
今まで国内大手のビールやスパークリングワインで行われていた乾杯が、酒どころである地元の清酒に取って代わっても、消費される金額にに変化はないのかも知れません。しかし、どうせなら使ったお金が地元に還元される方がいいですよね。
やっぱり、酒蔵さんでも酒屋でも、地元で支持されるのが一番なのです。
これが日本酒復活の大きな第一歩になるといいですね。
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