今週、収穫期を前にしたブルゴーニュで、昨年に引き続きまたもや雹を伴う嵐の被害を受けた。壊滅的とも言える今回の被害で場所によっては90%のブドウを失ったとのこと。
関係者曰く、「まさに悲劇だ。」「年に一度の収穫のために年365日働き、最高のブドウを育てるための努力の成果が、たった2時間やそこらの天候被害で、そのほとんどを失った。」「この分では廃業を選ぶ業者もありそうだ。」と。
雹はピンポン玉や卵ぐらいに大きく、この嵐の被害からの回復には3年はかかる見込みだ。また、今後更なる嵐も予想されている。
ブルゴーニュでは2009年以降フルサイズでの収穫がない。特に昨年、2012年の天候被害では大幅な減産となり、バルクワインが高騰している。また、中国などアジアでのワイン人気がブルゴーニュワインへ移ったことにより、高級ブルゴーニュワイン価格も上昇している。
この2013年の壊滅的な天候被害を受けて、すべてのブルゴーニュワインで、供給のひっ迫、価格の上昇は避けられない様相だ。
酒屋ではそろそろボジョレーヌーボーの予約入れる時期になります。状況が一変した今週の天候被害でどの様に状況が変化するのか、価格、量、質と今後の展開が気になるところです。
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