酒類専門の業界紙「ザ・ドリンク・ビジネス」によれば、8月初旬にフランス各地を襲った雹嵐は白ワイン生産地域に影響を拡大しているようだ。
また、2013年ボージョレ・ヌーヴォーの輸入にも影響が出て来ているようだ。
【輸入業者さんからのボージョレー・ヌーヴォー船便に関する連絡】
先ず8月初旬の週末にボルドー地区を襲った雹嵐の被害は、当初予想されたよりもボルドーの辛口白ワイン生産地区で被害が大きかったとのこと。
ボルドーワイン委員会の調査によればボルドー辛口白ワインの産地であるアントル・ドゥ・メールでの被害は深刻で、わずか10分間ほどの雹の被害で7,000ヘクタールの畑が崩壊し、20,000ヘクタールの畑が被害を受けたとのこと。今年のアントル・ドゥ・メールは希少価値の高い商品となるようだ。
在庫水準も赤ワインは在庫があるが、白ワインに関してはまったくないところもあり低水準。価格の上昇は避けられない様子。
さらに白ワイン産地への被害は続き、数日後に今度はアルザスにもピンポン玉ほどの大きさ雹の嵐が襲ったとのこと。
特にテュルクマイル地区とコルマール地区での被害が大きかったようだ。関係者によればテュルクマイルでの被害は10%~60%の間とのこと。
被害の全容は収穫してみないと正確には分かりにくいのかも知れません。
日本の輸入会社さんからのお知らせでは、船便での輸入中止理由に、「ボージョレー現地価格の高騰により大幅な価格改定の必要が生じた為」とありましたが、今回の被害によるワイン流通への影響が明らかになるのは、まだこれからのようです。
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