記事一覧

ワイン会報告 その2 エアレーション

3月2日のワイン会 テーマは 「新入荷!とっておきのイタリアワイン」でした。

2014.3 ワイン会 モザイク画1

 

 

 

 

 

 

 

お出しした3つのワイナリーの一つ ガッタの ワインも美味しかったですよ。

イタリア ロンバルディア州 の 【 ガッタ 】 は 現在 長期熟成タイプのフランチャコルタが人気ですが、もともと 濃厚な赤ワイン造りから始まったワイナリー。

今回のワイン会では ガッタ ネグス 2006 を 開けました。

そして ちょうど 「ワイン  エアレーター」 なるもの を 入手していましたので お客様には内緒で このエアレーターを使って 実験的な飲み比べをしていただきました(笑)。

「ワイン エアレーター」というのは イタリア製の「 ポネンテ 」 という製品です。見た目は まさに 「 ドリップストッパー 」と同じ。

ドリップストッパーのなかに 尾びれみたいなものが 付いているんですが、そこをワインが通ると デキャンターしたように ワインを開かせるというもの。

取り扱いは とっても簡単で、くるっと丸めて ワインの注ぎ口に入れるだけ。

この日、私は 赤ワイン ネグス を 一つのグラスには だだの ドリップストッパー を つかって 注ぎ、もう一つのグラスには ワインエアレーター ポネンテ を 使って注ぎ お客様に お出ししました。

同じワインとは つゆとも知らないお客様たちは 私の 「 どう ちがいます~ 」 という問いかけに ワクワク どきどき しながら 正直に感想を述べてくださいました。

でも その感想がするどい!

エアレーターを通したものは 「やわらくて 美味しい!」 「熟成している」 「値段が高いのではないか」 といったお答えが。

エアレーターを通していない方は 「フレッシュな味わい!」 といった感想が。

つまり エアレーター ポネンテ を 通すのと 通さないのとでは 明らかに 味わいが 違う ということが 証明されたのです。

その後、種明かしをし、エアレーターについてのお話をし、皆さんと 大笑いをしました。

さっそく 「エアレーター ポネンタ」の ご注文も頂きました。

エアレーターを 通すと 値段の高いワインに 味わいが変わるのだから お買い得 ですよね。(お客様の感想です)

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

「アリアニコ・デル・ヴルトゥレ」南イタリアの女王!

南イタリアを代表するブドウ品種、アリアニコのワインです。

2014030513360002.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【アリアニコ・デル・ヴルトゥレ・バリカート・オラツィーノDOC】

火山性の土壌を好むアリアニコは、南イタリアのカンパーニャ州の「タウラージ」と、このバジリカータ州の「アリアーニコ・デル・ヴルトゥレ」で育つものが最も優れたワインとなるとされているのだそうです。

両方ともに南イタリアのワインらしい香り高く、凝縮感があり、密度の高いヴォリューム感がありますが、バジリカータ州の「アリアーニコ・デル・ヴルトゥレ」の方が比較的フルーティでやわらかく繊細な印象。

 なんでも英国の著名ワイン評論家は、「アリアニコがイタリアで最も優れたワインになる可能性がある」としているのだそうだ。

酒屋のオヤジとしては、フランスでもイタリアでも、なぜか南部のワインには割安感があるような気がします。フランスではもちろん「ラングードック」や「ルーション」のワインですが、イタリアでは南部のアリアーニコ種やネロ・ダーボラ種などに割安感のあるものが多いような気がします・・・・っていうか、そもそもそれほど高い価格のものを見かけません。

 ともすると、洗練されたとは正反対の牧歌的な印象のワインもある南イタリアのワインですが、その塩梅が日本のたまり醤油とか八丁味噌のような、なんとも言えない味わい深さではないでしょうか。

風光明媚で知られるイタリアの土踏まずの部分、バジリカータ州を代表するコストパフォーマンスの高いワイン「「アリアーニコ・デル・ヴルトゥレ」は如何でしょうか?

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

ワイン会報告!

昨日、ステップワインとチーズ デリシャスの会を 開かせていただきました。

雨の降る、肌寒い中ご来店いただいた 8名のお客様と 美味しいワインとチーズ そして 手づくり料理で 楽しませていただきました。

 

2014.3 ワイン会 モザイク画1

 

 

 

 

 

 

 

テーマは 「新入荷!とっておきのイタリアワイン」

まだ 日本に輸入されて間もない 北イタリアの3つのメーカーのワインを 以下の8種類 飲みました!

チーズやタパスは 下記リストの通り。

 

① ガッタ  DOCG フランチャコルタ ドサッジョ ゼロ ミレジマート 2005

② ボルトルッソ フリウラーノ DOP フリウリアンニア 2012

③ ボルトルッソ リボッラ・ジャッラ IGP 2012

④ ボルトルッソ トラミナー・アロマティコ IGP 2012

⑤ ボルトルッソ メルロー・プリヴィレージュ IGP 2009

⑥ ボルトルッソ スキオペッティーノ IGP 2011

⑦ ガッタ ネグス DOC セラーティカスペリオーレ 2006

⑧ カベディーニ  DOCG レチョート・デッラ・ヴァルポリチェッラ 2011

チーズ

●スピッチコ アフミカート ●クロタン ドゥ シュヴィニョール ●ロッソ ディ ランガ ●シャロップ シャーブルー ●デルモンヴュリー ●バリカト アルペペ

タパス

●東川口中山おばあちゃんのねぎのマリネ ●ジャガイモのニョッキ トマトソース ●ボローニャ風豚肉のミルク煮

 

2014.3 ワイン会 006

 

 

 

 

 

 

 

ガッタ GATTA は ロンバルディア州の Cellatica にあるワイナリー。もともと ガッチリした赤ワインを造っていましたが

周りのワイナリーに倣って、1990年より フランチャコルタの製造を開始。 小さいながら こだわりの造りで 地元でも評判なのだとか。

GATTAの ブドウ畑は フランチャコルタの産地でも 東部に位置し、標高も440mと 高く、ミネラルを多く含む粘土・石灰質の比類ない土壌は、大手がひしめく西部とは違い、より酸が際立ちエレガントに仕上がっています。

そして、何よりの特徴は 長い熟成。もともとフランチャコルタの熟成法定基準は フランスのシャンパーニュより長いのですが、今回 飲んだ ミレジマートは 法定30ヶ月の熟成のところ 60ヶ月も熟成しています。トーストしたナッツやブリオッシュのような香ばしさに、レモングラスのような爽やか。ミネラルの旨みにほろ苦味がまじりあって飲み応えありのスパークリングワインです!

 

2014.3 ワイン会 001

 

 

 

 

 

 

 

今回 白3種・赤2種 を 飲んだ エミリオ・ボルトルッソ EMIRIO BORTOLUSSO は フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州にある4代続くワイナリー。もともと海であった 干潟にある葡萄畑は カルシウムを豊富に含み、海に近いため年間を通じてぶどうの樹は塩分を含んだ潮風(Scirocco)にさらせれています。その影響か、どのワインも ミネラル感がたっぷりと感じれ、爽やかな中に旨みがあるとても 面白くて美味しいワインです。

「面白い」と いったのは 今回飲んだ 5種類のブドウ品種。

メルローのような国際品種もありますが、リボッラ・ジャッラ や スキオペッティーノ といった 聞くのも、飲むのも 初めてといった 地葡萄は 私も お客様たちも そのはっきりとした個性と美味しさに びっくりしました。

特に 白ワイン3種は 良かったですね。白ワインって 「こんなに美味しかったっけ!?」と おっしゃってる方もいましたよ。

「フリウラーノ」は フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州やヴェネト州で栽培されている葡萄ですが、ソフトな口あたり、りんごのコンポートを頬張ったようなたっぷりとした果実味が口いっぱいに広がります。

2014.3 ワイン会 002

 

 

 

 

 

 

「リボッラ・ジャッラ」は フリウリ・ヴェネツィア・ジューリアの土着品種ですが、 収穫量が減少しているなか15年くらい前から 見直されまた復権しているのだとか。 柑橘系のみかんやネーブルなどの強い香りで、厚みのある口あたりで、なめらかな果実味の中に微かにドライハーブやスパイスの風味が混ざる。ワイルドでインパクトある白ワイン。今回、イギリスのブルーチーズ「シャロップ シャーブルー」と合わせたら とっても美味しくて、参加されたお客様も「まさか!白ワインに ブルーチーズが合うなんて!」と 感動!!!してる方も数名いました。私も 目からウロコでした。

「トラミナー・アロマティコ」 そうです。別名 ゲヴュルツトラミネール。フランスのアルザスや ドイツでも栽培されていますよね。でも、もともとイタリアのトレンティーノ・アルトアディージョ州原産の葡萄なのです。そして、ここフリウリ・ヴェネツィア・ジューリアでも栽培されています。バラの花やライチなどの甘い香りで たっぷりとした果実味のなかにオレンジピールのようなほろ苦味、白コショウのようなスパイシーさがあいまって幸せな気持ちになります。今回参加されたお客様にも スゴイ人気でした。

最後に ヴェネト州の カヴェディーニの レチョートを開けました。 「こんなデザートワインがあったのね。」「甘いだけでなく、キレイな果実味もあって美味しい!」といった意見も。このワインについては 別日のブログにも 書かせていただいています。

 

イタリアの地葡萄の飲み比べは とっても楽しかったので、また次回 ほかの産地で 企画してみてもいいですね。

次回は 6月1日(日) 13:00~を予定しています。

 

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

グランヴァン(ほとんどボルドー)市場はオランダのチュウリップになるのか?その32

グランヴァン(ボルドー高級ワインがメイン)価格は、ブラックマンデーすぐ後の1988年からインデックス・ベースで2011年6月まで約20倍に高騰。はたして「グランヴァン市場はバブルなのか?」、もしそうなら「今後そのバブルは崩壊するのか?」みたいなことを酒屋のオヤジなりに考えます。今回はその32回目。

古ワインfeb14

 

 

 

 

 

 

 

【グランヴァン(ほとんどボルドー)ワイン・インデックスの2009年2月から2014年2月末までの推移】

2011年6月28日にピークを付けたインデックス価格は、デイリーベースで2012年11月13日まで約34%下落。その後反発して2013年3月15日には安値から約12%高い水準まで値を戻した。

それ以降はダラダラとしたなだらかな下げが続いている。3月15日の戻り高値から先月の2月末までの値下がり率は約12%、前月末からは約1%低い水準。2011年6月のピークからは約36%安い水準。

ここ10年ほど年初には必ず上昇していたワイン・インデックスだが、今年に関しては今のところ一貫した値下がり傾向が続いている。堅調な推移を続けてきた右岸ボルドーワインも遂にピークアウトしたとのみかたもあり、ピークを付けた昨年の8月以降は約4%安い水準で高値の更新がないままの推移となっている。

業者間の高級ワイン取引サイトである Liv-ex では、2月にオーブリオン2005が2006年以降の最安値で取引された。ボルドーワイン市場に対するセンチメントは以前にもまして弱気に傾いているようだ。

その一方で、2月には中華系の正月である春節ならではの引き合いも見られた。今年が午年(Year of the horse)であることから白馬の意味のシュバル・ブランの取引が膨らみ、 Liv-ex の2月のボルドーワイン取引の11%を占めたのだそうだ。これは通常の4倍のレベルで過去最高の取引量となったようだ。

特にシュバル・ブラン2009年と2010年の、当たり年ヴィンテージに買いが集中した。もし、ここで伝説のシュバル・ブラン1947(パーカーポイント100点)でオリジナル木箱入り12本セットが出てくることになれば£100,000ぐらいの値は付いただろうとみられている。

しかし、そんな状況も春節の時期だけの現象であり、インデックスを上昇させるほどの影響力はなかった。また、ボルドー2013年ヴィンテージに関しても、そのクオリティーレベルによりリリース価格を30%下げるとみられている。

 ブルゴーニュワインやイタリアワインなどの堅調な価格推移があったとしても、ボルドーワインの大きな重力に対抗できるほどのパワーではなく、インデックス・ベースでは、やはり引き続き頭の重い展開が続きそうです。

同じオルタナティブ投資対象のゴールドは年初に値上がりが見られました。しかしそれでも、まだなお調整の局面を脱するまでには至っていないようです。またボルドーワインに対して強い影響力を持っていた中国でも、今後さらなる大きな調整局面が予想されております。

こんな状況では2011年6月に付けたインデックスのピークを越えて上昇する時が来るとしても、今とはまた違う状況の時代になってからのようです。

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

「バリリン・バルベーラ・ダルバ2001」飲み頃ヴィンテージをお得に

いわゆる蔵出しの飲み頃ヴィンテージワイン。

2001年ヴィンテージの13年熟成させたワインとしては、非常にお値打ち感ある価格のバルベーラ・ダルバです。

2014022412120000.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【カーサ・ヴィニコラ・ニコレッロ バリリン バルベーラ・ダルバ2001】 AL13~14% 750ml

イタリアのローマから横に線を引っ張って北部と南部に分けたら、その線がイタリアの主食をポレンタとパスタに分ける境界線と聞いたことがあります。もちろん南部がパスタで北部がポレンタ。

そして、そのポレンタを食べる地域で肩肘張らずに飲める、イタリアらしいワインといえば、このピエモンテあたりの「バルベーラ」か、トスカーナあたりの「サンジョヴェーゼ」ではないでしょうか。

また、それらのブドウを使ったワインは地元での消費も多く、地元で愛され続けているワインとも言えます。

日本酒に例えれば、「ブルネッロ」や「ネビオーロ」の吟醸クラスではなく、普段飲みで楽しめる純米か、本醸造あたりでしょうか。それでも、純米や本醸造のような、いわゆるよそ行きの味わいではない日常的な味わいは、お味噌汁のように飽きることのない、安心感のある美味しさとだと思うのです。

そんな飽きの来ない美味しさの「バルベーラ」を、 ワイナリーが飲み頃まで保管したワインです。

豊かなバラを思わせるブーケ、軽やかな口あたりに、キレイな酸のストラクチャーを感じる味わい。これに熟成による、やや枯れた感じのやわらかさが加わり、いい感じの塩梅なのです。とは言っても13年ぐらいではまだまだ若々しさはあり、さらなる熟成によるポテンシャルは感じるわけですが。

 13年の熟成を経たイタリアのローカルズに愛される、飲み頃でお得なバルベーラ・ダスティは如何でしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

ページ
トップ