またまた「酒屋の株話」。酒屋の与太話だと思って読んであげてください。
今、じゃぶじゃぶのカネ余りを背景に、世界の名うての投機家グループが日本の株式市場を舞台に大変な争いを繰り広げているらしい。
だから日本の株式市場は ”草刈り場” とか ”博打場” と呼ばれているのだそうだ。またこの地場の日本人を抜きにした大がかりな日本株市場での投機行為を「空中戦」と呼ぶらしい。
【Yahoo!JAPANさんの日経平均株価チャート】
海外の名うて投機家とは、非常に高学歴の方々が在籍して、高度なコンピューターを駆使して行う高頻度での瞬間取引のスタイルや、様々な価格差を探し出し仕掛ける裁定取引、グローバルマクロと呼ばれる取引を行うヘッジファンドなど様々。
ちょっと前には、巨額の資金を背景にコールオプションを大きくロングし、日経平均に影響力が大きい「ファーストリテイリング」や「ソフトバンク」などをガンガン買い上げるといったような荒っぽい手法もみられたのだそうだ。
今の日本株市場の乱高下は、どうもそれらの巨大ポジションの解消の動きが主な原因ではないかと思うのです。
特にグローバルマクロと呼ばれるスタイルのヨーロッパの大手ヘッジファンドが、「日本株買い/円売り」の巨額のオペレーションを行っていたとのことで、そのポジションの解消の動きが出ているのではないかとみられる次第。
株や為替が大きく動くたびに様々な理由づけはありますが、それだけではここ最近の日本株や円の動きはちょっと異常でしょう。
こんな状況では、出来高の大きいモーメンタム株か日経平均先物ばかりが巨額の資金も持つ投機グループに取引されていて、出来高の少ないバリュー株はまるで蚊帳の外。
しかし、みんなで寄ってたかって裁定取引や瞬間取引の機会を探れば、おのずとその機会は少なくなり、おまけにポジション解消の動きも進めば、次第に今の乱気流は静まり株価の動きそのもののレンジを狭めていくと思うのです。
そして、遂に市場参加者が様子見状態になった後に、やっと上昇トレンドが現れるような気がします。
英語では強い上昇相場のあとの今のようなもみ合いをコンソリデーション(強化、地固め)と呼んだりしますが、まさに今がそんな状況ではないでしょうか。
つまり何が言いたいかといえば、個人投資家としては日本株が弱気ムードになった時にこそ、人気はないが堅調なビジネスモデルを有しているとみられ、なおかつ割安感があると判断されるバリュー株を買うべきではないかと思うのです。
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