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「C・D・ウルスリーヌ コート・ド・ニュイ・V1999」造り手の名を明かさない掘り出しもの古酒

近年、生産量の減少と需要の増加で、ますます稀少になってきているブルゴーニュ古酒の掘り出し物のご紹介。

生産者のセラーに眠るバック・ヴィンテージを買い付けて、お得感ある価格で販売する商売をされている、いわゆるネゴシアンものブルゴーニュワイン。

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【セリエ・デ・ウルスリーヌ コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ 1999】

セリエ・デ・ウルスリーヌは2001年にピエール・ラヴォーさんによりプリニー・レ・ボーヌに設立された比較的新しいネゴシアン。

ブルゴーニュの生産者のセラーを訪問し、中から掘り出し物のバック・ヴィンテージ・ワインを選び出し、試飲して「イケる!」と思えば購入するのです。

また、それらのワインは瓶詰めされただけのラベルが貼られる前の状態。安い価格で取引される品質的に非常にお値打ちなワイン。実際の造り手の名前は一切明かされません。

ラヴォーさんのワイン選びのモットーは「洗練されたアロマとフレッシュさ、骨格のある味わい」。

ブルゴーニュワインの生産減と在庫量の減少で、このところは低価格のブルゴーニュワインを見かけることがなくなりました。もちろんブルゴーニュワインの古酒もますます稀少価値を高めております。

そんな状況下でブルゴーニュワイン・ファンにとっては、うれしいお値打ち感あるブルゴーニュ古酒ではないでしょうか。

 

 

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中国で販売されたCh.ラフィットの半分以上は”ニセモノ”だった!

ワイン専門の情報サイト「デキャンター.com」によれば中国政府が偽造ワイン対策に本腰を入れてきたようだ。

中国の政府当局者の話として、なんと 「中国で販売されたシャトー・ラフィットの少なくとも半分は偽物」 なのだそうだ。また、他のハイエンドのボルドーワインも同じように偽物が多いらしい。

それらは、おそらく中国の沖合に係留している船の中でつくられ、中国本土に運び込まれているとのこと。

ここ数年で中国はボルドーワインの最大の輸入国となり、ボルドーで生産されたワインの約20%の量が中国へと運ばれる。この偽造ワインの問題は、ボルドーにとっても中国にとっても深刻な問題となっている。

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偽造ワインは増加傾向にあり、特に中国で人気の高いシャトー・ラフィットの偽造品が多く出回っているとのこと。象徴的なヴィンテージである1982年などは、本物を超える量の偽造ワインが中国で確認されている。

中国の沖合に係留している船の中では、非常に安価なワインを偽造ボトルに瓶詰めする作業が行われているようだ。中には、まったく果汁を含んでいない液体を瓶詰めしているところもあるらしい。

このような状況に対し、中国政府は本物かどうかの確認ができるPEOP(プロテクテッド エコ&オリジン プロダクト)と呼ばれる確認システムをボルドーのシャトーと組んでスタートしたのだそうだ。

PEOPラベルに見えるコードと見えないコードが入っており、税関や税関で確認できるようになっている。

 

今後はPEOPのラベルが貼ってあるワインと、そうでないワインの価格差が中国国内で大きく拡大するのではないでしょうか。

・・・・・・・・・だって半分以上が偽物ですから。PEOPラベルが貼ってない高級ボルドーワインなんて、怖くて中国で買えないですよね!

 

 

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「アルタ シャルドネ/トロンティス」 テェ!コピッと、この時期にうまい

アルゼンチンを代表する名門ワイナリー「サレンタイン・ファミリー」が標高630mの場所に立ち上げた「ボデガス・カリア」のハイコスパ・ワイン。

アルゼンチンにおけるワイン造りの最大の魅力は、何といっても低生産コストなのだそうですが、その強みを生かしたお手頃価格の、非常にコスト・パフォーマンスの高いワインです。

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【ボデガス・カリア アルタ シャルドネ/トロンテス】AL13.5% 750ml(辛口白ワイン)

これがまたお得感ある白ワインなんです。特に今日のような5月のお天気の日にピッタリのワインではないかと思うのです。

引き締まった味わいのシャルドネに、トロピカルで清涼感のあるトロンテスが絶妙にブレンドされています。

味わいのイメージとしては、熟した桃にパッションフルーツをちょっと搾りかけ、さらに苦味と酸味がしっかりとした柑橘類を加えた感じ。それに深みや複雑さが加わったようなイメージでしょうか。

ほど良いトロピカル感、ほど良い清涼感、ほど良い苦味や酸味がバランス良く詰め込まれている感じの辛口白ワインです。

きっと、タケノコ、アスパラガス、新じゃがいもなどの、この時期の香り豊かな旬の野菜を使ったお料理との相性も良いことでしょう。

 

ところで、やっとゴールデンウィークが終わりましたね。お疲れ様でした。

気のせいか、なんだか気が抜けたような気だるさを感じたりもします。また昨日とは打って違ってぽかぽか陽気。やや5月病の気があるのかも知れませんが、酒屋のオヤジは脳みそが鉛のようにおもい・・・・「ブログがこれ以上コピッと書けない~!(汗)」

しかも、飲んべーが酒のことを思い出しながら書くなんて・・・・・・「辛すぎだ~!」

・・・・・・・・みたいなときに、きっとたまらなく美味しいと思われるアルゼンチンワイン「アルタ シャルドネ/トロンティス(アルタの白)」は如何でしょうか?

 

 

 

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「雪中貯蔵酒」この時期のハレの日に

雪深い地域で、その降り積もった雪を利用してお酒や食べ物を美味しくするという、素晴らしいアイデアの「雪中貯蔵」の酒です。

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【生酛純米 「雪中貯蔵」 十和田湖畔貯蔵】AL15~16% 720ml/1800ml

雪の中にタンクを埋めて清酒を熟成させる、雪国ならではの貯蔵方法。

しぼったままの生原酒を十和田湖畔にある雪中貯蔵用タンクまで運び、±0度に保たれた雪の中でおだやかに熟成させました。

雪の中から掘り出された生原酒は、荒々しい角がとれ、芳香が増しキメこまやかで、まろやかな味わいになります。

今日は端午の節句。お祝いで飲むこの時期の酒としては、「雪中貯蔵酒」が旬の酒と言えるのかも知れません。間違いななく限定品であり、特別感ある呼び名も、ハレの日にいい感じだと思うのです。

今日は気のせいか、ほんのりとお酒の香りを漂わせている、いい感じの方が多いようですね。うらやましい限りです。

Uターンラッシュで大変な思いをされている方々には恐縮ですが、こんな暑くも寒くもないのんびりとした雰囲気の日には、本でも読みながら一人で端午の節句のお祝をチビチビと飲るのが最高かも知れませんね。

ということで、この時期のハレの日に「雪中貯蔵酒」は如何でしょうか?

 

 

 

 

 

 

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グランヴァン(ほとんどボルドー)市場はオランダのチュウリップになるのか?その34

グランヴァン(ボルドー高級ワインがメイン)価格は、ブラックマンデーすぐ後の1988年からインデックス・ベースで2011年6月まで約20倍に高騰。 はたして「グランヴァン市場はバブルなのか?」、もしそうなら「今後そのバブルは崩壊するのか?」みたいなことを酒屋のオヤジなりに考えます。今回はその 34回目。

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【グランヴァン(ほとんどボルドー)ワイン・インデックスの2009年4月から2014年4月末までの推移】

2011年6月28日にピークを付けたインデックス価格は、デイリーベースで2012年11月13日まで約34%下落。その後反発して2013年3月15日には安値から約12%高い水準まで値を戻した。

それ以降はダラダラとしたなだらかな下げが続いている。3月15日の戻り高値から先月の4月末までの値下がり率は約14%、前月末からは約1%低い水準。2011年6月のピークからは約37%安い水準。

ボルドー2013年ヴィンテージのアン・プリムールのキャンペーンの不調がさらに市場の雰囲気を重くしている印象。

市場のコンセンサスとしては、今回のアン・プリムールは過去に前例がないほどの不調に終わるだろうとの予想。すべての業者がボルドー2013年ヴィンテージのボルドーシャトーの出値は高すぎると感じているようだ。

業者向け高級ワイン取引サイト「Liv-ex」のブログによれば、ボルドー2011年ヴィンテージの26銘柄のうち、この2年間で価格が上昇しているのは4銘柄しかなく、3銘柄はリリース価格を割り込んでいるとのこと。そして、さらに値下がり傾向が続いている。中にはリリース価格よりも40%安い銘柄もあるとのことだ。

その他の2012年、2010年、2009年ヴィンテージも同じような展開とのことで、2013年ヴィンテージを今の出値で買えば、高値づかみになってしまう可能性が高いと考えるのは当然でしょう。

先日の金曜日、瓶詰めされたボルドー2011年ヴィンテージのパーカーポイントが発表されました。樽試飲でのパーカーポイントから一気にアップ・グレードしたワインもあり、2011年ヴィンテージが買われてインデックスが堅調に推移する可能性はあります。

しかし、現在のダウントレンドを抜け出すほどのインパクトがあるとは考えにくく、頭の重い展開は継続しそうです。

 

 

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