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自然酒「有」と「無」、自然派なマリアージュ

当方のワイン会でお世話になっているマクロビオティックと呼ばれる自然食の先生が、ステップからほど近い場所にカフェをオープンさせることになったんです。おめでとうございます。

ランチがメインでマクロビオティックをベースにした自然食を出されるとのこと。また、夜には自然派のお酒も楽しんで頂きたいとのことなのです。楽しみです。

最近では食に関しての事件も多く、健康のためにできるだけ自然食を心がけておられる方も多いと思います。それもできるだけ美味しく、そして楽しく。

そんな自然派な食事に合うお酒といえば、やっぱり自然派なお酒でしょう。定義は難しいのですが、ワインの世界では「自然派ワイン」とか「ビオワイン」などと呼ばれます。日本酒の世界では、「自然酒」と呼ばれるようです。

そんなマクロビオティックの先生にもおススメしたい「自然酒」のご紹介です(笑)。

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【有機米 純米酒「有」】 と 【無農薬米 純米吟醸酒「無」】

両方ともに海外でいくつもの賞を受賞している味わいの日本酒です。

「有」は秋田県産JAS有機認定米「あきたこまち」を100%原料米とした純米酒。適度な酸味と旨味があり、洋食系の濃厚な味わいの食事とも相性の良い味わい。

「無」は福岡県産の無農薬・無除草剤米「ヒノヒカリ」を100%原料米とした純米吟醸酒。淡麗辛口な味わいで、お刺身などの和食と良く合います。

 

お酒好きな方の中には、トラウマ的にビオ、オーガニック、有機などと書かれたお酒を嫌う方もおられます。誤解があるんですね。

有機栽培や無農薬栽培は手間暇がかかり、農家さんにとっては大変な農法。だから、そこから収穫された作物はある意味、貴重品であり希少品と言えます。それが原料なのですから、これは本当にありがたいことだと思うのです。

「・・・・・・ビオはね~・・・・味わいがね~・・・・・・(汗)!」って、そんな時代はとっくに終わってるんですね。今やパーカーポイント100点満点を取るような高級ワインメーカーでも自然農法を取り入れるのが当たり前の時代。

ほんとうに良いものは人間の手作業により手間暇かけて造られるのです。特にお酒は。

自然派な食事に美味しい自然酒は如何でしょうか?

 

 

 

 

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ジュウニッパチの飲み会シーズンか!?

2月と8月はニッパチなどと言って、どの商売も暇になるような話が世間一般にされているように思います。しかし、いまどきの酒販業界はちょっと状況が違って来ているようなんです。

8月って集まりやイベントなどでの飲み会が多くないですか?

実は、珍しく酒屋のオヤジも今晩飲み会のお誘いがあるんですよ(笑)。

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ある宴会のできる飲食店さん曰く、「今年はなんだか異様に忙しい!」と。その逆で立ち飲み系の一人客が多い飲食店さんは「やっぱり8月だね~!」って、おっしゃいます。

週末になれば必ず近所のどこかで盆踊りがあり、たぶん地域のおとうさん方が集まってビールや焼鳥を販売しながら、自分たちも飲んで食べて盛り上がってる感じでしょうか。

また、広場のあるマンションなどでも、やっぱり週末になれば「暑気払い」とか「納涼祭」とかで、住人のおとうさん方が集まってワイワイやるわけですね。

お盆休み前の会社さんも同じでしょうか。お盆休み前の金曜日あたりには、やっぱりそこで働いているおとうさん方が中心となって「暑気払い」でしょう。ここ数年で会社の雰囲気も変わり、会社での飲み会も行いやすくなったようです。

酒屋のオヤジのように子供が少年団などでお世話になっている場合にも、この時期には今晩のようにお誘いを頂きます。

最近の若い方々は会社帰りには飲まないが、週末に友人と集まっての家飲みや、公園飲み、海飲みなどは人気だと聞きます。

そんでもって、お盆に渋滞をかいくぐって帰省すれば、「お疲れさん。先ずはイッパイ!」って話になるわけですね。

これじゃ~いくら飲んべーさんでも、一人飲みしてる暇はないわけですね。また、宴会のできる飲食店さんが忙しいのも分かるような気がします。

この傾向は12月にも当てはまるような気がするわけで、たぶんニッパチじゃなくてジュウニッパチの方が今どきの傾向を表しているような気がするわけです。

・・・・・・・大して意味のない話でスミマセン(汗)!

 

 

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「赤七夕」暑さに耐えたご褒美の芋ロック

やっと週末ですね。

うまくて、冷た~い芋焼酎のロックでも飲って、この猛暑に耐えた疲れを癒したいものです。

今回は、個人的に大好きな東シナ海に面した地域で造られた、甘みがあってフルーティな赤イモの焼酎をご紹介します。

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【赤七夕(あかたなばた)】AL25度 1.8L @2,000円外税

年に一度だけ発売される限定生産の芋焼酎です。

南薩摩地区の契約農家で栽培した新鮮な紅薩摩を使用し、油分を手掬いで取り除く製法の、ろ過を必要最小限に抑えて旨みを残す粗濾過で仕上げ、時間をかけて貯蔵熟成させた、フルーティさの中に、まろやかな甘み、コク、辛味を感じる芋焼酎です。

 

酒屋のオヤジなどは健康診断のときにほとんど必ず「・・・・・ビール好きでしょ?」って聞かれるんです。

これは酒屋のオヤジだけに限らず、ほとんどのご同輩の方々が健康診断で聞かれる質問かも知れません・・・・そう、尿酸値が高いのです。

そんな時に、飲んべーさん方に対する理解のある先生の中には、芋焼酎をススメてくれる方がおられます。そして芋焼酎の中でも「赤いも」や「紫いも」を使った芋焼酎の方が、より成分的に良いと。

たぶんポリフエノールの含有量が多いといったような理由によるものだと思うのですが。

それ以外のアドバイスとしては、「運動をもっとしなさい」「水分をもっと取りなさい」あたりでしょうか。

十分に大汗をかきまくった今週、週末には十分に水分補給しながら、おいしくて、つめた~い赤いも焼酎ロックで心身ともに自分自身を癒してあげるのは如何でしょうか?

 

 

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「冷やして美味しい赤ワイン」真夏の焼肉でガッツリのマリアージュ

毎日いやになるほど暑い日が続いているせいなのか、なんだか無性に、それもガッツリと焼肉が食べたい。

普段はほとんど焼肉を食べる機会もなく、年に一度も焼肉屋さんには行かない。それが、この連日の猛暑はそんな草食系オヤジを肉食系に変えるようです。

肉といえば一緒に味わいたいのが、やっぱり濃厚な赤ワイン。でも、この暑さじゃ・・・・ぬるいような飲み物はイヤだ!

そんなことで、冷やして美味しい、果実味しっかりで、なおかつタンニンの渋味のやわらかな濃厚系赤ワインのご紹介。それも冷やして飲んでも、もったいなくないぐらいのご予算のワインです。

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【レックス・ゴライアス CS(カリフォルニア)】【ペピン・コンデ CS(南ア)】【テッレ・デル・コルノ オーロ MP(イタリア)】価格1,000~1,500円の間

冷やして飲む赤ワインと言えば、オーストラリアで造られるフルボディの赤のスパークリングがあります。使われているブドウ品種は、しっかりとした果実味があり、タンニンの渋味のやわらかいシラーズがほとんど。

スパークリングの泡がなくなっても、普通の赤ワインとして冷やして飲んで美味しいのです。

焼肉にはそんなワインを冷やしてペアリングさせるのがイイ感じなのですが、ちょっと値段がイイ。ややハレの日系のワインかも知れません。

そこで、普段の日に楽しむデイリーワインには、やはりしっかりとした果実味を持ち、タンニンの渋味のやわらかい、お手頃価格のカベルネ・ソーヴィニョンやモンテ・プルチアーノあたりはどうでしょうか?

最近はワインの持ち込みがOKな焼肉屋さんも多いと聞きます。事前に確認して、よ~く冷やした赤ワインを持って行くのが良いかと思います。

・・・・・先ずは生ビールで乾杯!タン塩あたりをつっつきながらグビグビと喉ごし良く生ビールを飲っつける。こんどはカルビあたりをジュージューと焼き上げたら、良く冷えたフルボディの赤ワインとともに・・・・・・・!

やっぱり、焼いた赤身の肉とフルボディの赤ワインの組み合わせは最強だ!

 

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グランヴァン(ほとんどボルドー)市場はオランダのチュウリップになるのか?その37

グランヴァン(ボルドー高級ワインがメイン)価格は、ブラックマンデーすぐ後の1988年からインデックス・ベースで2011年6月まで約20倍に高騰。

ピーク時にはシャトー・ラフィット・ロートシルト2008ヴィンテージのボトルに、当時最大の販売先であった中国の繁栄の意味「八」を刻むとのニュースが伝わったことから、ラフィット2008が大きく買われグランヴァン市場の価格を一気に押し上げた。

その後は中国でのバブルの縮小と歩調を合わせるようにグランヴァン市場は値を下げ続けている。

グランヴァン市場のバブルは2011年6月がピークとなりました。今後は、「はたしてグランヴァン市場はバブル崩壊を乗り越えたのか?」みたいなことを酒屋のオヤジなりに推察したいと思います。今回はその37回目。

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【グランヴァン(ほとんどボルドー)ワイン・インデックスの2009年7月から2014年7月末までの推移】

2011年6月28日にピークを付けたインデックス価格は、デイリーベースで2012年11月13日まで約34%下落。その後反発して2013年3月15日には安値から約12%高い水準まで値を戻した。

それ以降はダラダラとしたなだらかな下げが止まらない、一方的な右肩下がりが続いている。7月末の水準は前月末から約 1%低い水準。2011年6月のピークからは約41%安い水準。

高級ワイン業者間取引サイト Liv-ex のブログによれば、7月はシャトー・ラフィット・ロートシルトのあらゆるヴィンテージの値下がりが目立ったとのこと。2009年ヴィンテージでは、1ケース£5,600の最安値を付けた。ピーク時には1ケース£14,000であったことから60%値下がりしたことになる。

また、ピーク時には95%の取引シェアのあったボルドーワインが80%を割り込んできたのだそうだ。かわりにシャアを最も伸ばしたのがブルゴーニュワインで、特にドメーヌ・ブシャール・ペール・エ・フィス2001の取引が活発だった。

継続的な値下がりが止まらないグランヴァン市場だが、あのロバート・パーカーさんに「疑いの余地なく最も偉大なボルドーワインのヴィンテージだ!」と言わしめた2009年ヴィンテージの、パーカーポイント100点ワイン(第一級クラスのワイン以外)と、パーカーズ・マジカル20と呼ばれるワインは、堅調に推移しているのだそうだ。

値動きはそれほど大きくないが、市場全体の価格下落にもかかわらず高値圏を維持している。なかには魅力的な価格のものもあり、例えばシャトー・レオヴィル・ポワフェレ2009はパーカーポイント100点でありマジカル20でもあるが1ケースで£1,440ほど。それでもピークからは20%ほど低い水準なのだそうで、なおかつ100点の中では最安値のワインとこのとだ。

印象としてはグランヴァン市場では銘柄やヴィンテージ間での幅の広い裁定取引が入っており、割高感のある銘柄、ヴィンテージが売られ、割安感や希少価値の高い銘柄やヴィンテージが買われている感じでしょうか。

インデックス価格に影響力のある、アン・ピリムールが不振に終わったボルドー・ビッグ・ネームの近年のヴィンテージの重圧を乗り越えるにはまだまだ時間が必要なようです。

 

 

 

 

 

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