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高額ワインを地震から守る

有名ワイン産地の一つカリフォルニアのナパ・バレーで地震が発生。多くのワイナリーが多額の損害を被りました。

近頃では、自然災害の発生頻度が世界規模で高まって来たように感じられます。他人事ではまったくないのかも知れませんね。

ナパ・バレーの地震災害で最も損害の大きかったのは、おそらくビン詰めされたワインや樽貯蔵されているワインの被害でしょう。流れ出したワインを集めて再利用というわけにはいかないから大変です。

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【瓶ものは地震に弱い】

酒類専門の情報サイト「ザ・ドリンク・ビジネス」に、ワイン関係者やコレクターが、どんなワインのための地震対策を施しているのかが掲載されておりました。

1994年の地震の時には約3.5万本のワインをダメにしてしまった経験を持つロサンジェルスのレストランさんの、何億円という損害から生まれた管理方法は、

先ず高価なワインは木箱に入れて、その箱は高く積み重ねないこと。もしラックに寝かせる場合には、できるだけ低い地面に近い位置に並べて、金網や割れないガラスでガードする。それから、保険会社との交渉のために、すべてのワインの写真と購入レシートを取って置くことだそうです。

また、あるワイン業者さんは1994年の地震から学んだルールがあるとのこと。まず、ある高さ以上には絶対にワインを積まないこと。ワイン棚にはワイヤーをかけ、ボトルが飛び出すのを防ぐ。しかし、ワインを棚に保管するのは最も危険な管理方法であるため、できるだけ棚には置かないこと。

最善の管理方法はオリジナルの木箱に入れ固定しておくことだが、それにはかなり広いスペースを必要とするとのことだ。

あるワインコレクターはワイン保険に入ることが大切だと言う。アメリカでは意外に一般的らしい。自身のワインはオリジナルの木箱に入れ、固定してあるのだが、地震でその建物自体が崩壊してしまうようなことになれば、あまり保管方法に意味はないとのことだ。

完璧なワインの管理とは、かなりのコストを必要とするのかも知れませんね。

 

さて、最近では世界中の有名人がこぞって参加しているチャリティのための「アイス・バケツ・チャレンジ」なるものが話題になっていますが、ナパ・バレーの地震災害のためのチャリティを目的とした「ワイン・バケツ・チャレンジ」もスタートしたとのことです。

これは氷水ではなく、ナパ・バレーだけにワインをバケツに入れ頭からかぶるというもの。それも白ワインでは見た目に分からないため、赤ワインを頭からかぶって真っ赤になるチャレンジです。

カリフォルニア・ワイン・ファンの出番でしょうかね!

 

 

 

 

 

 

 

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フランスワイン2014年収穫は順調、でも在庫水準は引き続き厳しい!

ワイン専門の情報サイト「ワイン・サーチャー」にフランス・ワイン2014年ヴィンテージの収穫直前予想が掲載されておりました。

2012年、2013年と2年連続した厳しい年に続く2014年、干ばつや雹の被害にもかかわらず平均値よりも収穫量はやや多いとのこと。しかし、だからと言って現在の厳しい低在庫水準の状況は改善しにくく、したがってバルク・ワインなどの価格も下がりにくいとのことだ。

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【写真はジャン・クロード・ラパリュさんの収穫時】

フランス当局の統計によれば、2014年フランスのワイン用ブドウの収穫量はここ5年間の平均よりも3%ほど多くなる見込み。2012年、2013年は悪天候による開花不順などの影響があったが、今年は標準に近かったとのこと。

雹を伴う嵐は特にラングードック、ルーションやボジョレーを含むブルゴーニュに被害を与えたが、その後の雨により特にブルゴーニュなどは回復したようだ。

ボルドーの生育は順調で当局は収穫予想を上方修正。シャンパーニュの収穫量もここ5年間の平均に比べ20%ほど多くなると予想されている。

しかし、ラングードックとルーションに限っては、雹を伴う嵐の被害と、その後の干ばつの影響で収穫量はここ5年間の平均を10%ほど下回るとみられる。中には干ばつの影響が厳しく15%~20%も収穫量を落とす生産者もあるとのことだ。

フランスワインの生産量の増加はフランスワインの競争力を取り戻す助けにはなるようだが、だからと言って現在の厳しい低在庫水準が改善されることには繋がらず、10年前の在庫水準よりも低い状況はまだ続くようだ。

ここ数年フランスワインの輸出は減少している。

 

 

 

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稀少価値ウイスキー・バブルの陰に鋭い針はひそんでいるのか?

場所は香港。

高級ワイン価格の継続的な下落傾向に嫌気がさしたワイン投資家たちは、希少価値のあるスコッチ・ウイスキーと日本ウイスキーを投資の(投機の)ターゲットにしているようだ。

酒類専門の情報サイト「ザ・ドリンク・ビジネス」によれば、今月香港で開催されたオークションで日本の「イチローズ・モルト・エース・オブ・スペード」が1本HK$85,750(約116万円)で落札されたとのこと。

通常この価格にバーヤーズ・プレミアムが加算されるため、実際の購入価格は2割ほど高くなると推測されます。

また、今年の始めに開催されたオークションでは「ザ・マッカラン 6リッター デキャンター オブ ’M’ シングル・モルト」が1本HK$4.9M(約6千6百万円)で落札されている。

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【古い年数のスコッチ・ウイスキーは、一般的なものでも最近は値上がりしている】

スコッチ・ウイスキーのトップ100 シングル・モルトの指数は、2008年から今年の7月末までの値上がりが440%になると。

オークション・ハウスの印象としては、その熱狂ぶりは常軌を逸していると。「5年ぐらい前まではウイスキーのことなど気にもしなかった人たちが、寄ってたかって値上がりしているウイスキーを飛びつき買いしている!」そんな状況らしい。

稀少なウイスキーで供給が限定的なため、ビットの競り合いとなればいくらでも価格は上昇するわけです。しかし、1本116万円の日本のウイスキーを投資目的で購入して、さらにバイヤーズ・プレミアムを2割支払い、その後にいくらで売り抜けるのか?

もしホテルのバーなどなら1杯20万円とかで販売するつもりなのか?

ウイスキー市場の専門家はウイスキー・バブルに鋭い針が近づいていると警告しているとのこと。

日本に居て、1本1200円程度の芋焼酎がネット上で1.5万円で取引されているぐらいのことに驚いているの者としては、やっぱりウイスキー・バブルのすぐ近くには、鋭い針がひそんでいるような気がするわけです。

 

 

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「ラフィット/ムートン・レシオ」中国株との相関性

高級ワインの業者間取引サイト Lie-vx によればシャトー・ラフィット・ロートシルト2000がピーク時から55%安い1ケース£9,985で取引されたとのことだ。2009年に一時的に£10,000を割り込んだことがあるが、それ以降では初めての£10,000割れとなる。

一方、シャトー・ムートン・ロートシルト2000は引き続き£10,000を超える価格で取引されており、これでラフィットとムートンの価格は逆転した。

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ラフィットがここまで値下がりした理由はもちろん中国からの需要の減少。

ちなみに評価はムートン2000が96+、ラフィットが98+でラフィットの方が上。ある意味割安感が出てきたのかも知れません。

プラチナ/金レシオが米株価と相関関係があると言われますが、ラフィットと中国株価にも相関関係があると言われます。もっと言えばラフィット/ムートン・レシオ(倍率)に中国株との相関関係があるように感じます。

2005年ごろまでは同じような価格だったラフィットとムートン。中国の富裕層にとってラフィットがアルティメイト・ギフトとなったことから、ラフィットだけが2011年のピークまでに約8倍に価格が上昇したのでした。

それが今月、ピーク時の半値以下の水準となり、同じように高級ワインではあるがやや評価の低いムートンの価格を下回ったのです。

そんな状況がラフィットの取引を活発にしているようだ。

さて、中国株は足元で上昇に転じている様子。ラフィットの取引は活発でムートンより安い。

果たして、中国でのアルティメイト・ギフトであるラフィットが中国株と同様に価格上昇に転じるのか?

たぶん若いヴィンテージはまだ難しいかも知れません。でも若くないヴィンテージに関してはそろそろかも知れませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「バルベーラと茄子のグリル」ピエモンテの感動ものマリアージュ

この時期、北イタリアのピエモンテを訪れたなら感動の味わいが待っているようなんです。

旬の野菜のグリル、非常に上質なオリーブ油、地元の庶民的なワイン「バルベーラ」の組み合わせが絶妙で、そんな旬の野菜の中でも特に茄子のグリルと「バルベーラ」ワインとの相性が素晴らしいと。

茄子の旬を感じさせる少しの苦味と甘みのある味わいにオリーブ油のコクが加わります。そこにほど良い酸味を感じる北イタリアらしい「バルベーラ」のワインが、これまたなんとも素晴らしいのです。

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【バルベーラ・ダスティ】

茄子は野菜の一つであり、なんとなくメイン料理にはなりにくいイメージがあります。しかし、それではあまりにもったいない。旬の美味しい茄子とバルベーラの組み合わせを十分に楽しもうと思えば、茄子がメインのお料理が理想的なのです。

インターネットでワインに関する情報を発信したり、販売したりされている「スヌース」さんにバルベーラと理想的な相性の茄子料理のアイデアがいくつか紹介されておりました。

先ずは「グリルド・エッグプラン・スタックス」。スライスした焼きナス、チーズ、ペストソースを積み重ねたお料理です。ペストソースの香草風味がバルベーラと組み合わせをさらに絶妙にするのです。

「グリルド・エッグプラン&プラム・トマト」は茄子とトマトを大ぶりにカットして作ったラタトゥイユのようなお料理。上からスライスしたハードタイプのチーズを振りかけます。

最後は「グリルド・エッグプラン・パルミジャーナ」、茄子をトマトソースやモッツアレーラチーズ、生ハムなどとグラタン風にしたもの。

茄子にトマトにオリーブ油、そしてチーズと、北イタリアの赤ワインには鉄板マリアージュのお料理でしょう!

今が美味しい茄子をグリルしたお料理に、バラを思わせるような風味のある北イタリアのバルベーラ・ワインは如何でしょうか?

 

 

 

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