「酒の安売りってなくなっちゃうの?」・・・・・・お客様から、最近よく聞かれます。
取るに足らないような一介の街場の酒屋としては、酒類業界の有力者方が推し進めたと推測される、「安売り規制」の法改正に意見しようなど大それたことは、まったく考えておりません。
しかし・・・・「なぜ今ごろ!?」とは、みんなが思っていることではないかと思うのです。
なんでも「酒類の安売りに対する申し立てや苦情は、他の物品に比べて群を抜いて多い」とのこと。
・・・・・でも、今どきはスーパーやドラッグストアなど、ほとんどの小売店でビール類などは安く売られているのが当たり前な感じですよね。先日も地方の山間部のスーパーでのビールの販売価格があまりに安くて驚いたほどです。
特に首都圏に近い群馬県、長野県、静岡県、東京の多摩地区などで、驚くほどの安値が出ている印象があります。
こんな状況はカナダ以外の先進国では、どこもたぶん同じでしょう。
ひょっとしたら、今回の法改正の主なターゲットは、業務用の酒販店なのかも知れません。
中小企業金融円滑化法案が2013年に終了。その後にある程度の業務用酒販店が撤退し、シェア争いの競争が弱まったことにより、このタイミングで価格によるシェア争いの下限を決めようというものなのか。
違反すれば、罰金が科されたり、酒類販売の免許が取り消されたりするのだというから恐ろしい。
明らかに今後長く需要が減少していく中、まったく同じ商品を販売している者同士が、価格競争のない世界でシェア争いを行うとはどういうことなのか。
また、ビール類が日本全国でいっせいに値上がりし、どこでも同じ販売価格になれば、消費者はどう反応するのか。
ひとつハッキリとしていることは、コモディティ化した酒類の商いだけでは街場の酒屋としてドーしようもないことでしょうか。
・・・・・・なんとかセネバ・・・・・・(汗)!
※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります
カテゴリー:酒屋さん