辞書に記載されている「晩酌」の意味は、「家庭で夕食のときに酒を飲むこと」。
それでもその理解は、地域やそれぞれの人によって微妙に違うのかもしれません。
新潟のとあるご高齢な杜氏さんの家では、「晩酌」と言えばまず酒なしで夕食を食べて、その後に入浴して、「・・・・・さて、そろそろ晩酌を始めましょうか」と、やおら漬物などをつまみに酒を飲むことを言うのだとか。
酒屋のお客様でも、この方法で「晩酌」をされている方が意外に多くて、ちょっとおどいた事がありました。
振り返ってみれば、「ご飯を食べてからでないと酒は飲まない」みたいな知り合いがいたような気もします。でも、「それじゃ夕飯のご馳走がもったいなくない!?」みたいな気も酒好きとしてはするんです。
大河ドラマなどは、明らかな夕飯後にエンガワに座って奥方様に注いでもらった酒を飲みつつ「今宵の月はきれいよのぉ~」みたいなシーンがあります・・・・これが元々の晩酌なのか。
今の辞書には晩酌のことを、「家で夕食のときに酒を飲むこと」と記載されていますが、ひょっとしたら昔は違ったのかも知れませんね。
また、ひょっとしたら新潟の杜氏さんの健康の秘訣は、夕食後の適度な晩酌にあるのかも知れません。
夕食の後だから飲み過ぎることがないのかも知れないからです。また、そんな余裕のある生活が大切なのかも知れません。
分かってはいることですが、晩酌は夕食と一緒でも、夕食の後でも適量が大切ということでしょうか。
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