地震の発生と同じように、マーケットの変動率もかたまって大きくなる傾向があることは、前回のブログでも書きましたが良く知られた話。
それでも、このクラッシュの余震としては、今週の下げ方はそれほどの衝撃がなかった。
大きな振動の後には、余震も含めて大きな変動が継続する可能性が高いとすれば、今度は値上がりでの変動を大きくするのかも知れない。
メインプレーヤーズであるプロの外国人投資家から激しく叩かれた後だけに、「米国の利上げ観測の後退」「中国を筆頭とした世界経済減速懸念の市場への折り込み」などが意識されたなら、今度こそは割安感のある銘柄などは、ある程度の水準に達するまで、「押し目待ちに押し目なし」の上げ相場となる可能性もあるのだと思う次第です。
株価とは、実際のマクロ経済の状況や企業価値が、常に正確に反映しているとは、たぶん誰も考えていないのだと思います。
そこに人間の思考や、人間の作ったプログラムやルール、立場、取引の方法などが反映されて形成される、いわば二次的な現象なのでしょう。
つまりそこには価格形成に対しての「情報の不完全性」が、どんなに世の中が進化しても存在するのだと思います。
なにが言いたいのかといえば、マーケットの予想とは、「その昔の高名な学者のように、天動説をもっともらしく説くようなオピノオンが多い」のかも知れないということです。
自然現象や金融取引などの複雑系を相手にする場合には、やっぱり自身で実際に海に出て、潮や風を読む勘所を持ち、変化に対応することが大切なのでしょう。
もちろんハンパな酒屋の投資家などには、なかなか難しい話です。
それでも、ほとんどの銘柄はバブルと言える水準とは程遠い水準にあるのだと思います。そのためバブルも発生してないのに暴落は起こりそうもないと、ハンパな勘所は感じるのです。
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