「ブルゴーニュワイン」プロ向け試飲セミナーに参加させていただきました。
高級ワインとして知られるブルゴーニュワインですが、「実はブルゴーニュのワインはお得なんです!」ということで、興味深いセミナーです。
ブルゴーニュワインの価格は二極化しているが、ブルゴーニュの多様性のあるアペラシオンや、もっと細かいクリマを理解すれば、低価格であっても有名高額ワインに負けないようなワインがあると。
そんなことで、この試飲セミナーのワインは小売り価格で2千円~6千円あたりと推測される、ブルゴーニュワインとしてはお手軽なワイン。
ブルゴーニュワイン価格の値上がりにより、どうしても最近ではブルゴーニュワインに対する割高感は否めません。
それでも、なぜ人々がブルゴーニュワインに注目するのかといえば、たぶん他の産地にない気候風土による微妙な違いの個性があるからだと思うのです。
スポーツ、芸術、音楽、デザイン、味わいと、微妙な違いが価値となるのは周知の事実ですね。
「プティ・シャブリ」の試飲では、講師のソムリエさんが「シャブリほど奥深いワインはない」と語っておられました。
シャブリはやっぱりシャブリの味わいで、他の産地にはない味わいです。それに加えて細かいクリマの違いにより、確かに奥深いものがありそうです。
また、あまり高級なイメージを持たれない白ワインのマコンですが、「マコン産のワインは本当にお客様に驚かれる!」とのことで、ブルゴーニュでも南に位置する分、厚みがあり、ふくよかさのある味わいに驚く方が多いとのこと。
赤ワインでも、コート・ド・ボーヌの「オーセイ・デュレス」あたりは、かなりの上質さを感じました。もちろん価格もそれなりの水準だと思うのですが、それでもブルゴーニュでは割安感があるのだと思います。
ブルゴーニュとは、すべての産地が二つの丘の谷間にあり、強い風が通り抜け、その昔に川が流れて堆積した場所なのだとか。
だからそのワインの味わいは、地下深くの層からミネラル分などをブドウの根が吸い上げ、味わいのベースをつくっているとも想像されるわけです。
ワインの味わいだって、原油や鉱石と同じ限りある地球の資源なのかも知れないのです。
ブルゴーニュのアペラシオンやクリマの微妙な違いを楽しむとは、かなり贅沢に地球の歴史を味わっているようなものなのかも知れないと思った次第です。
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