「二度あることは三度ある」とは、同じようなことが二度も起きると、さらにもう一度繰り返されることがあるものだから、悪いことがまた起こらないように注意せよということなのだそうだ。
株式市場のクラッシュが昨年の8月に起こり、そして今年また起きた。
二度あることは三度あるのか?
今回ほどではないが激しかった昨年8月のクラッシュは、日経平均ベースで高値20,947円から16,901円まで4,046円幅の値下がりだった。
値下がりすればするほど売られ、逆に値上がりすればするほど買われるような、いわゆるトレンドフォローの売買が多かったようで、その後の11月末にかけて20,012円まで値上がり、3,111円戻した。
下げ幅に対する戻りは77%に達した。
今回のクラッシュでも同じような立場の売買は多かったようで、前回と同様に大幅に戻る可能性はあるのだと思う。
今回の下落幅は、20,012円から14,866円までの5146円。同じように77%戻すなら18,828円まで値上がりすることになる。
そのあたりの水準で今回も必要な買戻しが終了し、新たな展開へ向かう節目になると考えてよいのではないかと思う。
その後は、三度目のクラッシュとなるのか、それとも踏みとどまって本格上昇相場へと変化するのか。
もし前者だとしても、今回の極めて激しかったクラッシュの後では、そのパニックの度合いは軽くなるように思う。
しばらくは売りたたかれそうにない原油相場、魅力を増した配当狙いの買いと、先述の仮説水準まではすぐに戻りそうだ。
しかし、Sell in Mayの話でも出てくれば、また市場は警戒感を強めるのかも知れない。
それでも日本株市場は、懐疑の中で育っているように思う。
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