シチリアのワインメーカーである「ヴァッレ・デラカーテ」のセミナーに参加させていただきました。
シチリアのDOCGである「チェラーズオーロ・ディ・ヴィットーリア クラシコ」の生産者である「ヴァッレ・デラカーテ」のあるラグーザ県は、シチリアの美食の街としても知られており星付きのレストランも多いとのこと。
この写真はちょっと残念なのですが、とてもお美しい現在の当主、ヤッコノ家6代目ガエタナ女子。
サステナブルなワイン造りに取り組み2014&2015年ヴィーニ・ブオーニ・ディタリアで2年連続エコ・フレンドリーを受賞されております。
さて、シチリアワインといえば、濃厚な赤ワインをイメージしがちですが、それは一昔前のスタイルと言えそうです。
シチリアはギリシャ系の文化とアラブ系の文化が入り混じり、ワインのスタイルは文化的に様々。さらに土壌が複雑に入り混じっており、テロワールも様々。
「ヴァッレ・デラカーテ」の畑でも「黄色土壌」「白色土壌」「白石混じりの黒色土壌」「赤色土壌」「黒色土壌」「黄土色土壌」「オレンジがかった赤色土壌」と7種類の土壌からワインが造られるのだそうです。
また、ワインは常に食事とともに楽しまれますが、シーフードをトマトやチーズで味付けすることの多いシチリアの料理には、白ワインよりもエレガントな赤ワインが良く合います。
そんな多様性あるテロワールで、エレガントなスタイルのワインが今のシチリアらしいワインの様です。
そのためかシチリアのシーフードレストランでは、ピノ・ノワールに印象が似ている軽めの赤ワインである「フラッパート」が好まれるのだとか。
また、シチリア唯一のDOCGである「チェラスオーロ」もネロ・ダーヴォラとフラッパートのブレンド。肉厚な印象のネロ・ダーヴォラにフラッパートでエレガントさを加えている感じでしょうか。
ピノ・ノワールに印象が似ているシチリアのフラッパートは、今までそれほど注目されてこなかっただけに、今後の進化が楽しみなワインだと思います。
また、柑橘系の風味が特徴のシチリアの「シャルドネ」も魅力的です。
濃いワインがシチリアワインを有名にしましたが、今ではシチリアワイン全体が重厚からエレガントへ変わって来ているとのことです。
また、この先ほとんどのシチリアワインが有機栽培になるとのこと。それはシチリアが乾燥していて、お天気が良く、風も強いため有機栽培が簡単なため。
南イタリアのワインは身体にも美味しいということでしょうか。
シチリア風に、シーフード料理に合わせて難しいことは抜きにして、シチリアのエレガント系ワインは如何でしょうか?
※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります
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