トランプ米大統領就任演説に対する警戒感から、ここ一週間のNYダウは調整ムードが続いたが、就任演説当日に反発した。
二度あることは三度あると言われるが、スケールはまったく違うにしても、昨年の「英国国民投票」「米大統領選挙」と同じような株式市場の反応といえる。
警戒感から解き放された反応だとすれば、今後も同じように上値を試す展開となるのではないか。
それでも、有名俳優なども加わっての大規模な反トランプデモもあり、一部が暴徒化するなどさらなるトランプリスクの台頭で、企業業績どころではない警戒感に株式市場が覆われてしまう可能性もある。
いづれにしても、警戒感から解き放たれた株式市場は、しばらくは懐疑の中で買われる展開ではないか。
<写真は日本経済新聞の記事>
NYダウと同じように警戒感が感じられた日本株市場には、もちろん過熱感も感じられない。しかし底堅い。
言い換えれば 、まだまだこの上昇相場に達成感がないのだ。
その中でも特に中小の成長株は盛り上がりに欠ける。好業績が期待できるとしても、その株価形成の過程とは本当にランダム・ウォークなのだと改めて感じる。
ケインズの美人投票に例えれば、自身が最も美しいと思う人は、海外投資家にとってはイマイチだと言うことなのだろうか。
中小銘柄にも魅力はあるが、その大量の購入資金のサイズに合わないということなのだろう。
我慢強く辛抱して、信じて待つことが、このままならない状況下で生き残る方法なのかも知れない。
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