日本酒にも造られる地域によって、伝統的な味わいというのがあるのだそうです。
造られる場所の食文化や風土によって、その地域で好まれる味わいが違っていたんですね。
分かりやすいところでは、名古屋周辺の赤みそなどを使ったコッテリとした食べ物が好まれる地域。日本酒もまたそんな料理に負けないよう、濃くてたっぷりとした味わいが伝統的なのだそうです。
また、おどろいたことに新潟県でも伝統的な日本酒の味わいは、そんな濃くて重い味わいなのだとか。冬場に雪かきの重労働で疲れた身体を、そんな酒が癒したのだそうです。
四国のお酒にはすっきりとした味わいのものが多いように感じます。これもまた瀬戸内海あたりでとれる白身魚を食べることが多いことによる食文化に適応した味わいなのだそうです。
そんな、伝統的に白身魚をアテにして、いかにも合いそうな味わいのお酒がありました。
【川鶴 (香川県)】
デリケートな白身魚に合い、飽きの来にくい、酸のキレイさが絶妙な、バランスの良い辛口の酒です。
平たく言えば酒屋のオヤジの好みの味わいなのですが・・・・。
最近人気のフルーティでスッキリした飲み口のお酒とは一線を画する味わい。その穏やかで飽きの来にくい味わいは、ひょっとしたらやや通好みと言えるかも知れません。
日本酒の味わいの、奥深い世界に引きずり込まれてしまいそうな印象でした。また、この蔵の仕込み水のおいしさも印象的でした。
地域の伝統的な味わいを受け継ぐ、ぶれない地域の味わいの酒もまたおもしろそうです。
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