相変わらずプレミア焼酎の商売は人気ですね!
プレミア焼酎の代表銘柄「森伊蔵」。
新聞によりますと「酒類の販売免許を持たず、入手困難な焼酎をネットオークションなどで高価で転売していた九州の46の個人や法人が、福岡国税局や熊本国税局の税務調査を受け、2010年6月までの5年間で計約5億3千万円の所得隠しや申告漏れを指摘された。」
「酒税法では、酒類を継続的に販売するには税務署から酒類販売免許を取得する必要があると定められているが、いずれの個人、法人も取得していなかった。」とのこと。
他の報道では、これがやや誇張され、「無免許の者が違法に人気焼酎の価格をつり上げ違法転売していた!」と説明されておりました。この報道はちょっとおかしい感じもするため、彼らの行為を肯定する気はまったくないのですが、ブログのネタにさせて頂きました。
もちろん税金を払わないのは悪い事なのですが、酒税法では「酒類を継続的に販売するには免許が必要。」とされており、ネットオークションで販売することが「継続的な販売」か?と言えばかなり微妙な解釈になると思います。ネット上で常に価格を提示していたわけではないため、「無免許で違法転売」というのはどうかと思うのです。
それから、「違法に価格をつりあげ転売」と言うのもどうでしょうか!皆がグルになって価格をつり上げていた証拠でもあれば別なのですが、プレミア焼酎のいわゆる市場価格がある程度の価格になっているのは今や常識。そんな価格でなければ一般的には入手出来ませんし、また高価だからこそ人気があるのです。
これが酒業界ではなく違う業界の場合はどうでしょうか。需要と供給が著しくアンバランスの場合は、その商品やサービスの価格が上がったり下がったりして調整されます。これが市場価格と呼ばれ、その中で安い商品を買い、高値で売却するのを裁定取引と言って市場価格をより公正な価格に調整すると言われています。
三菱の創設者の岩崎弥太郎さんに言わせれば需要の弱いところで買って、需要の強いところで売る行為を「これこそが商売ぜよ~!」とおっしゃるかも知れませんね。
もちろん庶民感情からすれば「そんなことでお金儲けするなんて許せない!」と思うかもしれません。だからこそ報道でもその庶民感情の立場になって興味を引くように報道するのだと思います。
酒屋としては「森伊蔵」や「ロマネ・コンティー」、もっと言えば「グッチ」や「ルイ・ビトン」は価格が高いことに意義があるのだと思います。それを証拠もなく「違法に価格をつり上げ・・・」って証券詐欺じゃないんだからちょっとヒドイ気もします。
こんな言われ方じゃプレミア焼酎の商売は、あまり割りにあう商売ではなさそうですね!!(汗)
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