埼玉35酒蔵大試飲会

先日、埼玉県酒造組合による大試飲会が開かれました。

       

今回は「ひやおろし・燗酒各蔵自慢のお酒くらべ!」。各蔵とも今年の「ひやおろし」や「お燗酒」、「特別な造りの酒」など試飲用に出しておりました。どの酒蔵もある程度以上の品質。たっぷりと埼玉の酒を味わいましたよ。

実は埼玉県の清酒の県外出荷は伸びているんです。もちろん全ての酒蔵が伸びているわけではないのですが、それでも埼玉の酒蔵さんは頑張っているのです!

今回の埼玉の酒の特徴は、「ひやおろし」を各蔵が試飲に出していることもあり、味わいはひじょうにリッチ!たっぷりとした濃さが味わいにありました。清酒ファンの方々の好みも様々ですが、「たっぷり系」が好みの方にはたまらない味わいだと思います。

埼玉県はうどんやお味噌が名産品の地域も多く、どちらかと言えばコクのある味わいの食べ物が多いからでしょうか。たっぷり系のお酒が多い気がします。やはり、地の食と味わいがマッチするような味わいのお酒になるのかも知れませんね。

味わい深い日本酒が好みの方は、是非、埼玉のお酒を試してみて下さい。

清酒の試飲会の場合、ワインの試飲会と違い、味見した後に口から吐き出すためのコップや容器が何故かなかったり少なかったりするんです。そんな事情もあり35蔵の酒を全種類試飲するのは酒屋のオヤジにとって、やや危険と言うか、ちょっと無理がある感じ。一つの酒蔵さんが4種類のお酒を用意しているとして全部で140種類。全種類を集中して試飲しようとすれば、とっても体力と気力が必要なんですよ。

これが焼酎やウイスキーなど蒸留酒の試飲会だと、あたり前ですがもっとタフ。もちろん全ての銘柄を真剣に試飲して回る方も沢山おられるのですが。酒屋のオヤジもワインぐらいまでのアルコール分なら全て試飲して回れるのですが、清酒や焼酎になると・・・・後からガーンと疲れとか酔いとかに襲われちゃう感じなんですよね~(汗)。それに全種類試飲してると中盤からどれもこれもとっても美味しく感じて、全部仕入れたくなっちゃうんですよ!(笑)

そこで酒屋のオヤジは清酒や蒸留酒を試飲する場合、全ての試飲はあきらめるのです。まずリストを見てお酒のジャンルや価格帯から興味のあるお酒を選び試飲して回ります。その後、取り扱いのある酒蔵さんのお酒を、味わいを確認する意味で試飲。最後に特長のある造りのお酒を試飲するのです(最後に高級酒を飲んで〆にするってやつですね!笑)。

以前、お世話になった清酒の専門家、「日本酒ガイドブンク」の著者である松崎先生の場合、「清酒の効き酒をしている後ろ姿から鬼の刺青が浮き出て来そうなぐらいの気迫を感じる!(実際には刺青はしていないと思いますが)」と、ワインの専門家の方が話していたのを思い出します。それぐらいの意気込みがないとお酒の本当の専門家にはなれないのかも知れませんね!


※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

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