日本酒輸出のヒント

本日の日本経済新聞の記事によれば、日本酒の海外輸出を支援するためにジェトロと国税庁が、進出のヒントや輸出制度の注意点を国別にまとめた「日本酒輸出ハンドブック」を初めて作成したのだそうだ。

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【日本経済新聞の記事】

 2012年度の国内清酒消費は約59万キロリットルと過去2番目の少なさだった。一方で同年の清酒の輸出額は約89億4千万円で過去最高を記録。2013年も1~11月の前年同期比が約20%の増加。

世界的な日本食ブームを背景に海外への販路拡大を狙う酒造会社が年々増加している。

そんな海外進出のための道しるべとしてハンドブックが作成されたとのことだ。

内容の一部が紹介されていたのですが、「韓国で最も売れている日本酒は900ml入り紙パックの酒で、価格重視」、「日本酒を贈答に用いる中国ではラベルや化粧箱のデザイン、高級感がポイント」と。

 日本酒の輸出先のほとんどがアメリカと韓国なのは数年前から変わっていないと思うのですが、その輸出される日本酒の中身にはかなりの違いがあるようです。

アメリカ向けには、「日本じゃこんなスゴイ酒見たことないよ!(汗)」みたいな、とっても付加価値の高いお酒がアメリカ向けに開発されて輸出されたりするようですが、韓国向けはそのまったく逆なんですね。

韓国での日本酒の需要は普段飲みが多いんですね。それもパック酒が受けているとは。韓国はかなり成熟した日本酒市場と言えるかも知れません。

国によって求められる日本酒のタイプはバラバラなのは、まるでボジョレーヌーヴォーがほとんど日本で消費されるのと同じような状況でしょうか。各蔵ごとに相性の良い国はどこかにあるのかも知れません。

 ドイツでは、地方都市でもレストランで普通に本醸造酒ぐらいの燗酒が飲めると聞いたことがあります。また、中国では縁起を担ぐため、福を呼ぶような外見でないといけません。

日本酒蔵さんが海外へ販路拡大を狙うのは素晴らしいことだと思いますが、自社の製品の個性を生かして、どの国の市場を狙うのかが重要なようですね。

 

 

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