ご近所にできた本格派のお寿司屋さんで、温度差による日本酒の味わいの変化を試す機会をいただきました。
試したお酒は、パリでもっとも格式と歴史を持つホテルといわれるオテル・ド・クリオンのシェフソムリエさんがイチオシしていると聞き及ぶ酒、「惣誉(そうほまれ)」の生もと仕込み特別純米酒です。
個人的にはさっぱりとした料理に温度が高めの燗酒、こってり系のお料理には常温が合いやすいように感じました。
最初に試したのはワイングラスで常温の酒。
日本酒はワインと比べて香りが立ちにくいようで、ワイン以上にスワリングした方が良いのだそうです。
どっしりとした深みが感じられ、さっぱりとした料理ではややくどいかも知れません。
しかし、もしこれがお寿司屋さんの料理ではなく、和食を取り入れたようなフランス料理なら、見事に合うのではないかとも思った次第です。
本格的なお寿司屋さんでは、燗酒の温度まで指定して注文できることにおどろきましたが、確かに温度帯により味わいの表情は変化します。
燗酒40度の「ぬる燗」では、お酒の辛味のストラクチャーは引き立つものの、低温でのまるみものこっている印象。やさしさのある味わいの料理に合う感じでしょうか。
燗酒50度の「熱燗」は、余計な味わいをそぎ落としストラクチャーがより際立ちます。
個人的にはこの50度が、お寿司屋さんの料理に一番心地良く感じました。
燗酒60度の「飛びきり燗」はもうスパっと切れる感じでしょうか。あっと言う間に口の中を洗ってくれる感じです。
日本酒を飲む温度とは意外に深いものがあるなと感じた次第です。
初めて食べましたが「シマエビ」のお寿司。これおいしいですね。
お刺身やお寿司に「惣誉 生もと仕込み特別純米」の50度の熱燗をおススメ致します。
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カテゴリー:清酒