やっと夏を乗り越え、清酒が売れ始めました。
暑いと何故か清酒を飲む気になれない様ですね。
で、なんだか良く動いている(売れている)のが、今回ご紹介する「大吟醸 備前雄町 浜福鶴」。
さいたま市の小山本家さんのグループ蔵、神戸の浜福鶴銘醸さんの新製品。
大吟醸 備前雄町 浜福鶴 一升2,280円 4合1,100円。
なんと、岡山産雄町米100%使用なのです。このお米、酒米としては山田錦よりも価格が高いと一般的にはみられているんです。もちろん食用の魚沼産コシヒカリよりも価格は高いと思われます。それを50%まで磨いて使用するため、益々コストは高くなるのです。
味わいは大吟醸らしいキレイな味わい。口当たりは柔らかく、香も柔らかい感じ。スッキリとした中に、ふくよかな旨味が堪能できる感じです。
流石は設備投資重視の小山本家グループ。凄いコストパフォーマンスの高いお酒を出してきます。
この浜福鶴さんは平成7年の阪神淡路大震災で旧酒蔵を全壊されたのだそうです。酒蔵は壊れても、蔵人の技術と六甲山の伏流水である名水は残りました。この残ったものは、本当の酒蔵の資産なのです。小山本家グループに入られたのは、これらの資産を活かす意味でも正解だと酒屋のおやじは思います。
ちなみに、酒屋さんは一般的に「日本酒」とは言わず「清酒」と言います。”日本の酒”と書きますので、焼酎と泡盛は日本の酒じゃないのか!?みたいな話になってしまうのです。特に鹿児島など焼酎一色の場所で、酒蔵さんに「日本酒」という単語は、あまり印象がよくないのです。「清酒は日本の酒で、それ以外は日本の酒ではないのでゴワスかー!?」みたいな事にならない様に、酒屋は「日本酒」と呼ばず「清酒」と呼ぶのです。もちろん焼酎蔵の人たちは、自分たちの酒に誇りを持っているのですから、当然の気持ちなのですが。
皆さんも九州、沖縄へ行ったら気をつけましょうね!!
※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります
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