ビールや飲料市場は、まだまだ混乱しております。
ビールや飲料の供給の問題は、中味よりも入れ物にあるようです。ミネラルウォーターは中味の水は豊富にあってもペットボトルやプラスチックキャップの供給が足りていないらしい。ビールでは生樽や瓶ビールは比較的供給能力があるようなのですが、缶ビールに関してはアルミ缶や箱の供給が追い付かないらしいのです。
またビールの場合は流通の混乱もあります。最近の大手メーカー倉庫はオートメーションシステムになっており、このシステムがダメージを受けると簡単には修復しないのだそうです。つまり商品管理が難しくなるのです。トラックの確保も難しいようで、何が何時どの酒問屋に運ばれるのか誰にも分からない状況。
酒問屋も何が何時どれだけ入荷するのか予想が出来ません。入荷したビールを各営業さんに振り分け、そこからまた各酒屋に振り分けられます。酒屋にも力関係が当然あるわけで、影響力のある酒屋にはそれなりの量が納入されることになります。特に飲食店さんに迷惑がかからないように大手業務用酒販店さんには比較的多く納入されているようなのです。
需給がひっ迫すると、当然自分達のお客様のために買いだめする業者さんも出て来ます。しかし末端での需要が低迷しているためか、倉庫は満杯。有る銘柄は沢山有るけど、ない銘柄はぜんぜんない状況。特に缶ビールが足りていません。
それでも酒問屋の営業さんは気を使って、有る銘柄を更に送って来るため「もういらね~よ!」って話になるらしいのです。もちろん生樽や瓶ビールの話で缶ビールではないのですが。
ビールの入荷は少なくなっても何故か小売販売の実勢価格は値上がりしていません。それがミネラルウォーターの場合には、入荷するのもホントに少量なのですが実勢の小売価格も大きく値上がりしています。飲料の卸しは今まで値引き条件がすごかったため、正常に戻っただけとも言えなくもないのですが、震災前に2リットル100円以下で販売されていたものが今では200円以上の小売価格。供給が安定する気配が見えません。
酒屋としてご提案させて頂きたいのは、この機会に普段飲まれている缶入りのビールやビール系飲料を、瓶ビールやホッピーに替えてみてみてもよいのではないかということです。値段的にもお得ですし、味わいも美味しいという方が多いです。ゴミもほとんど出ないので環境にも良いと思います。もちろんミネラルウォーターにも瓶入りがあって、こちらはペットボトルもプラスチックキャップも使っていませんから普通に入荷して来ます。
酒倶楽部ステップまで車で来て頂ければ、ビールは車に積み込ませて頂きます。中にはオートバイや自転車で持って帰られる方もおられますよ。
※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります
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