「世界はここ40年の間で、最も深刻なワイン不足に直面している」とのレポートが今週、大手金融機関のモルガン・スタンレーより出されたとのこと。
レポートによれば2012年の世界ワイン需要は、概算で供給量を約3億ケース超える水準。世界のワイン生産量は5~6%の減少となり、過去40年の間では最も低いレベルとなった。
世界のワイン生産量は2004年をピークに減少傾向にある。一方、世界のワイン需要は2006年から増加傾向。
モルガン・スタンレーの予想では引き続きこの傾向は続き、ワイン在庫はさらに減少して行くとみている。
しかし、「この予想はやや大げさ過ぎる」と見る専門家もいる。「2013年の南半球での豊作でワイン供給量は回復している。実際にバルクワインの価格は1月から最大で30%下がっている」との意見だ。
また、ある専門家は、世界のブドウ産地は低価格ワイン生産の戦略で失敗しており、最近では量より質を重視する産地ばかりになったため、世界のワイン生産量は増えにくい状況だとしている。
つまり、ある程度の価格で、質がある程度以上のワインに関してはワイン不足の影響は受けにくいが、いわゆるローエンド的なワインへの影響は大きいということではないでしょうか。
今までの様に「なんで日本までコストをかけて運ばれたワインが1本300円なんだ?」みたいな極端な安値のワインがなくなっちゃうってことなんですね。
さらに、一番影響が大きいのは、ワインを一般的に飲んでいる国の庶民ってことでしょうか。商売とは言え、日本のようなワインの輸入国が、生産国の庶民の楽しみを奪っているようでやや心苦しい気もしてきます。
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投稿日:2013年11月2日
カテゴリー:お知らせ
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