初めて見ちゃいました、天然のアルコール発酵!
家にあるキウイを誰かが冷蔵庫からとりだして、テーブルの上に置きっぱなしにしてあったんです。そしたら、このところの暖かい陽気のためか、キウイから泡が吹き出しているじゃ~ないですか!(汗)
専門家ではないので断言はできませんが、これこそがキウイの糖分と、キウイに付着している天然の酵母とが反応して、発酵が起こり糖分がアルコールと炭酸ガスへと変化するアルコール発酵に違いないと思ったのでした。
鼻を近づけてみるとキウイの香りが、より香り高くエレガントになっていました。呑んべいとしては心うきうきものです。それから女房殿に捨てられないように気を付けながら1~2日様子をみたのですが、そこからは変化なし。何が原因かは分かりませんが発酵は止まってしまったようなのでした。
ものすごく中途半端でどうしようもないのですが、ちょっとは酒造りのことを知っているつもりでいる酒屋のオヤジとしては、このキウイをグラスの中にいれ込んで「これぞ、マセラシオン・カルボニック製法だ~!(炭酸ガスの中で発酵させる方法)」などと一人で心躍らせながら酒造りの気分を自分なりに楽しんでみたんですが、やっぱりどうにもなりませんでした!(笑)
しょーがないので食べてみました。香りはホントに良いのですがアルコール発酵した後で甘味がまったくなく、お世辞にも美味しいとは言えない味。キウイの皮の木のような味わいも溶け込んでて、非常に食べにくく、「ひょっとして雑菌でお腹が・・・・・・!(汗)」みたいな恐さもあり全部は食べれませんでした。
やっぱり餅屋は餅屋。発酵を利用して自分の目指す味わいに持っていくお酒の生産者は偉大だな~!って改めて気が付いた次第でした。
美味しくお酒が飲めるのは自然の原理と、それを上手に使いこなして旨い酒を造ってくれる人達がいるから!感謝したいと思います。
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