フリウリの小さなワイナリーが造る 世界的に人気の高品質ワイン
アジィエンダ・アグリコーラ・ディ・レナルド シャルドネ モノヴィティーニョ
Azienda Agricola di Lenardo Chardonnay Monovitigno
2018年 現在在庫あり (2020.5月現在)
いつも価格以上の価値あるワインを造り出しています
バランスよく スタイリッシュなワインが定評
写真は2020年2月東京の試飲会にて
ほとんどが海外で完売してしまう人気ワイナリー
高品質の割に 価格を据え置いているのが人気の秘密
小さいけれど とても成功している生産者とお聞きしました
すごくまじめな職人気質的なところもあるのでしょうね
イタリア フリウリ・ヴェネツィアジューリア州
葡萄:シャルドネ 100%
醗酵:ステンレス・タンク/主醗酵後、一部をステンレス・タンクにてマロ・ラクティック醗酵 熟成:ステンレス・タンク
白や黄色の繊細な花、フレッシュパイナップルなどの熟れたフルーツの香り。新鮮な酸味とふくよかな果実味が心地よく口中に広がり、程よく厚みがあり飲みやすい白ワインです。
~以下 輸入会社の資料から~
Azienda Agricola di Lenardo
レナルド家の歴史は1800年初頭に始まります。常にワイン造りと共に歩んできましたが、10年程前にワイン造りにおいて大改革を行いました。それはまず、レナルド家の畑に最もあったブドウ品種を研究し、それを厳選して栽培することでした。そして更にそのブドウ自体の凝縮度を高めるために、1ha当たりのブドウの収量を厳格に調整しました。また、洗練された新しいテクノロジーを積極的に取り入れることにも努力をしました。その結果、近年、ワインの個性・品質を飛躍的に向上させることに成功しました。
今では高品質のフリウリ グラーヴェ D.O.C.を造ることで定評のある「ディ・レナルド」。ワイン造りは伝統的手法の良い部分と最新のテクノロジーをうまく融合させた形で、手間暇を惜しまず、決して量を求めない高品質・少量生産を貫いています。
オーナーであるマッシモ氏の性格、“非常に生真面目で計画的、何時も清潔で整理されている”がそのままワイン造りにも反映されています。
彼の性格がそのまま現れており、伝統に固執せず、常に新しいテクノロジーをいち早く取り入れる時代感覚を持っており、彼のワインは世界中で人気となっています。
オーナー マッシモ・ディ・レナルド氏
13年の熟成を経ても ボリュームたっぷりの掘り出し物的ワイン
セニョリオ・デ・ティエルメス・レゼルバ
SEÑORIO DE TIELMES RESERVA 2007
2007年 現在在庫あり (2020.5月現在)
微かにレンガ色がかっているがしっかりとした色調
熟したブラックベリーや ドライプルーン、かすかにタバコやカカオの香り
アタックもまだまだしっかりとしていて
かすかに熟成した風味があるがパワフルさが際立ちます
アルコールも 15% あるので ボリュームある肉料理などに合わせるか
これからの季節
炭酸水で割るのもおすすめしたいです
輸入会社さんから 今回 特別に分けていただきました
スペイン DOマドリード
葡萄:テンプラニーリョ、シラー、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ
~以下 輸入会社の資料から~
現在の蔵は 2000 年に建設 、 1860 年に創立したワイナリー Ju st o del Pozo Olmeda
がその土台となっています。 現在百万リットルのワインを生産する能力を持ち、 850 樽以上が空調さ
れた地下セラーで熟成中です。ワイナリーの畑はマドリッド南東 45 kmの山間部、 17 世紀から 18 世紀
まではマドリッドの貴族たちに愛飲されたワインの中心的生産地だったという歴史ある地域です。この
ワイナリーのワインは現在もマドリッドのワインを代表するワイナリーとして、著名なレストランやパラド
ールに採用されています。
製法:自社畑より収穫
それぞれ
4 品種ごとに分けて醸造
低温で5 12 日間のマセレーション後、ステンレススチールタンクで温度管理
の下に発酵とマロラクティック発酵を行う。熟成はフレンチオークとアメリカン
オークに 18 ヶ月間寝かせ、その後ボトリングしてさらに 18 ヶ月以上熟成。
(普通のレゼルバ規定:36 ヶ月熟成、 内 12 ヶ月以上をオーク樽で熟成)
マリアージュ:牛モモ肉のタタキ、焼き秋刀 魚
飲み方:栓を抜いてしばらく置き空気に触れさせてからお飲みください。酒石
や澱が出ることがありますのでデキャンティングをお勧めします。コルクはソ
ムリエナイフでゆっくりと抜いてください。古酒ですのでコルクが割れること
がございます。
湖面の静寂を思い起こさせる穏やかさと、果実感を兼ね備えた辛口白ワイン
ゼニット
Zenit
2017年 現在在庫あり (2020.5月現在)
みかんや 蜜のような 爽やかで 甘やかな香り
軽やかで すっきりとして瑞々しい口当たり
透明感のある白ワイン
アフターのかすかな甘みが 心地よい
白カビチーズや 鶏肉のシチューなど クリーミーな食べ物に合います
ハンガリー ショプロン
コッリオ D.O.C.
葡萄:ゼニット 100%
平均樹齢 | 4年〜30年 | |
土壌 | 雲母を多く含む粘板岩に森林由来の土が重なる土壌 | |
仕立て方 | グイヨ | |
畑の特徴 | 湖周辺に広がる南向きの緩やかな斜面の区画 | |
収穫 | 機械と手摘み | |
熟成(樽)、熟成期間 | ステンレスタンクで約3ヶ月 | |
合わせる料理 | 豚肉とパプリカ、マジョラムやタイムで作るハンガリーのシチューや、鶏肉の炒めものと親しまれているそうです。 |
ライムやグレープフルーツを思わせる柑橘の香りとジューシーさが際立ちます。
クリアな果実感で後味すっきりの辛口白ワインです。
畑の所有面積は4.5ha。樹齢4年から30年程度までの葡萄がグイヨ仕立てで栽培されています。土壌は、粘板岩に雲母が多く含まれ、森林由来の土が重なっています。収穫は機械と手摘みの両方で、発酵はステンレスタンクを使用。発酵後におよそ3か月間ステンレスタンクで寝かせ、フィルターにかけてボトリングします。柑橘系の香りとジューシーさがあふれる味わい。クリアな果実感とすっきりとした後味が特徴の辛口白ワインです。現地の人は、ポークとパプリカやマジョラム、タイムが入ったハンガリアンシチューや、チキンの炒め物と一緒に楽しみ
~以下 輸入会社より
Vinceller
ハンガリーの北西部でオーストリアとの国境にあるショプロンの周辺は、古くからワインの生産がさかんなエリアです。国境に位置するフェルテー湖(オーストリアではノイジードル湖)の周辺に広がり、ワインの産地としてはハンガリー国内でも有数の規模を誇ります。歴史的にも非常に古く、記録によれば、およそ2,000年前にもさかのぼる古代ローマ時代にはすでに葡萄の栽培がさかんに行われていたとされています。古くから生産されている品種としては、黒葡萄のケークフランコシュ(オーストリアではブラウフレンキッシュ)などがあり、このエリアのケークフランコシュの品質は、19世紀ナポレオン戦争時代、ナポレオンの侵略がこのエリアに達した頃、金銭取引の代用として認められていたほど上質なものであったという記録が残されています。
このような歴史に支えられた由緒ある産地で、長く葡萄の栽培に携わってきた3つの家族が協力し、1つのワイナリーを立ち上げました。モルナール家、ピレル家、シャージュディ家が1986年に設立した、ヴィンツェレールです。設立後30年が過ぎた現在でもワイナリーのオーナーはこの3家族が名を連ね、なかでもモルナール家のティボル氏の主導で醸造が行われています。ティボル氏は、醸造学校を卒業した後、オーストリアのミッテルブルゲンラント・ホリチョンにあるアントン・イビィで約4年間、その後、カンプタールのランゲンロイスにあるフレッド・ロイマーで経験を積み、ヴィンツェレールの醸造の要となり手腕をふるっています。
フェルテー湖のある国立公園内に広がる農園の面積は、13.5ha。栽培されている品種は、白葡萄ではゼニットやツェルト・ヴェルティーニ(グリューナー・フェルトリーナー)、黒葡萄ではツヴァイゲルト、ケークフランコシュなどが中心です。このエリアの地場品種であるゼニットは、1951年にエゼルヨー種とブーヴィエ種の交配で生まれた品種で、ハンガリー国内では北西部のバラトンフレド・チョパクやショプロン周辺で栽培されています。その特徴は、早熟・高い酸・十分な糖度。アロマは、レモンやライムのさわやかな柑橘系と、リンゴのフルーティーな香り。辛口ではミネラル豊か、甘口ではライチやアプリコットのようなスイートな香りも魅力です。地域の気候や土壌などの自然環境を最大限に生かした葡萄栽培を実践し、基本に忠実な醸造にこだわり土地の魅力を伝えることをワイナリーのミッションとしています。
贅沢にも上澄みだけ瓶詰めした 透明感あるオレンジワイン
プリモシッチ リボッラ・ディ・オスラヴィア
Primosic s.r.l. Ribolla di Oslavia
2015年 現在在庫あり (2020.5月現在)
華やかな香りが特徴の 土着品種 リボッラ・ジャッラで 造るオレンジワイン
イタリア フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州 ゴリツィア地区
コッリオ D.O.C.
葡萄: リボッラ・ジャッラ 100%
醗酵:収穫後、除梗して開放型オーク樽にて温度管理をせず4週間浸漬、主醗酵後、マロ・ラクティック醗酵
熟成:オーク樽熟成 24カ月(550L、1700L、スラヴォニア産)
瓶熟成:12カ月
輝きのある黄金色に近いオレンジワイン。
アカシアの花やオレンジピールの香りが印象的。
オレンジピールのようなビターな印象とアプリコットのアフターフレーバーが心地よい。
(2015)「ヴェロネッリ 2019」 94点 & 3グラス /(2015)「ガンベロ・ロッソ 2019」 2グラス
~以下 輸入会社より
ガンベロロッソ誌で高い注目を集めるコッリオの生産者
プリモシッチ
イタリア、フリウリ州の東の産地、コッリオには約1300haの美しい畑が広がります。「コッリオ」は「丘」を意味しますがその名のとおり小高い丘が非常に多く、標高は高いところで280m程。平地であるゴリツィアの町から、車で20分ほど丘を登った場所にプリモシッチは位置しています。曲がりくねった山道の途中にあるワイナリーで、目の前には隣国、スロベニアが広がっています。
イタリア、フリウリ州の東の産地、コッリオには約1300haの美しい畑が広がります。「コッリオ」は「丘」を意味しますがその名のとおり小高い丘が非常に多く、標高は高いところで280m程。平地であるゴリツィアの町から、車で20分ほど丘を登った場所にプリモシッチは位置しています。曲がりくねった山道の途中にあるワイナリーで、目の前には隣国、スロベニアが広がっています。
丘陵地のため段々畑が多いコッリオですが、このエリアには特徴的なPonca(ポンカ)と呼ばれる幾層にも重なった、沖積土壌が多く見受けられます。泥灰土と砂石が混じっていますが鉄分や石灰を含んでいます。手で触るともろく砕けてしまうほど柔らかな土壌は水はけが良く、地中深くまでしっかりと根が入るためブドウの生育に良い影響を与えています。
プリモシッチはコッリオで最も早く瓶詰めワインを造った生産者としても知られていています。ワイナリーには1967年に瓶詰めしたワインが今も残っています。当時、瓶詰めされたワインはトカイ・フリウラーノ種から造られていて、トカイと呼ばれていました。
ワインのボトルには、コッリオの生産者協会の証明書シールが貼られていますがビン詰めロットの番号をよく見ると「1番」になっています。今なお素晴らしいワインを造り続けるプリモシッチ。コッリオのワイン造りの原点はこの生産者にあったと言っても過言ではありません。
(1990年代にEUがハンガリーにトカイの呼称を認めたため、現在のイタリアワインにはトカイと記載できませんが1967年当時のワインにはトカイと書かれています。)
クリンは4つの品種が個性を奏でることで、まるでオーケストラのようにまとまり、複雑な味わいを楽しめるワインです。若いうちはフレッシュなグレープフルーツの香りが印象的でトーストや焼き菓子のニュアンスもあり複雑なワインです。酸味が豊かで長い余韻が楽しめます。さらに驚くべきはその熟成のポテンシャルです。高いミネラルがあるため、20-30年は熟成する素晴らしい白ワインです。ワイナリーではポテンシャルの研究のためプライベートストックとして90年代のワインも僅かに残しています。数十年経ったワインでも豊かな果実味、美しい酸、ミネラルがしっかりと感じられます。まるで時が止まったかの如く非常に瑞々しさを保ったワインです。
白ワインの銘醸地としても知られるフリウリ州。中でも注目の地品種は、ゴリツィアが発祥とされているリボッラ・ジャッラ。イエローから、ゴールド系の色合い。美しく輝くワインは繊細な花の香り、レモンの香り、リンゴ、アカシアの花のなど豊かな香りが含まれていてワインにはミネラルのニュアンスが強く出ると言われています。リボッラ・ジャッラの美しい香りを生かした単一品種のグラッパを造るメーカーやスパークリングワインを造る生産者も登場するほど素晴らしく、フリウリ州を代表する注目の土着品種です。プリモシッチが造る、カジュアルレンジのリボッラ・ジャッラは黄色いビビットカラーのラベルが目印。リボッラ・ジャッラを表現するのに一番適した色合いを使い、よりお客様にワインの魅力を知って欲しいとのワイナリーの想いが込められています。
コッリオのオレンジワインは農夫の知恵から生まれたワインです。そう語るのは、ワイナリーの2代目、マルコ・プリモシッチ氏。マルコ氏の曽祖父の時代、「コッリオの人たちはリボッラ・ジャッラを使ってワイン造りを行っていましたが、ブドウの皮がしっかりしているため、プレスするとジュースがあたりに飛び散ってしまって困っていました。そこで、ジュースが飛び散らないように赤ワインと同じように白ワインを造り、ブドウの皮をそのまま浸漬してワインを造ってみようと誕生したのが、現在のコッリオで造られるオレンジワインの起源です」と語ります。オレンジワインは近年注目されるようになり、1980年代にグラヴナー社を筆頭に生産が増えていきました。当時は奇妙なワインの出現に市場では返品されるケースも多かったのですが、より多くの方に知っていただきたい特徴的なワインです。
イタリアで最も権威のあるワインガイド、ガンベロロッソでプリモシッのオレンジワイン、リボッラ・ディ・オスラヴィアは最高評価、トレ・ビッキエーリを過去に獲得しています。さらに、フラッグシップワインの一つ、クリン 2010はワイン・アドヴォケイト誌でも92+点を取るなど高い注目を集めています。
ただ、注目されているのは高いワインだけではありません。ガンベロロッソが2000本以上のイタリアワインの中から選び抜かれた、お買い得なワインを紹介する「ベーレベーネ誌2017」で彼らの作るコッリオ ソーヴィニヨン・ブラン2015はイタリア最高の白ワイン、オスカー・ナツィオナーレにも選ばれています。
「コッリオのオレンジワインはアンフォラで造っていると思われる方が結構多いのですが実はそれは違います。」そう語るのは、ワイナリーの2代目、マルコ・プリモシッチ氏。アンフォラはジョージアで生まれたものですが、ジョージアからスラヴォニアに伝搬した歴史があり、グラヴナーのオーナーのヨスコ・グラヴナー氏がコッリオでは先駆けて導入、世界に知られるようになりました。グラヴナーとプリモシッチは徒歩で行けるほどのご近所さん、彼らは切磋琢磨しあう友人ですが、プリモシッチではアンフォラは使用せず、オレンジワインの発酵には開放式の木樽を使用しています。醗酵中に2時間ごとに丁寧にパンチング・ダウンを行うことで、独特の色合いやマンダリンのキャンディのような香が広がるアロマ豊かでリッチなオレンジワインが生まれます。
プリモシッチのオレンジワインは濁りがなく、透き通ったオレンジ色のワインに仕上がっています。彼らはビン詰めの際にフィルタリングを一切していませんが、熟成の過程で、長期間樽の中で静置し上澄みだけをボトリングします。その為、美しく透明感のあるワインに仕上げることができます。濁りのあるオレンジワインも世界には流通していますが、ワインが持つ透明感を表現したいと考え贅沢に、美しい上澄みワインのみをボトリングして、出荷しています。
コッリオの生産者のオレンジワインはリボッラ・ジャッラで造るのが一般的ですが、現オーナーのシルヴァン・プリモシッチ氏が1988年に一度、ピノ・グリージョのオレンジワイン造りに挑戦しました。イタリアをはじめ、ヨーロッパのレストランやワインショップに販売をしましたが、リボッラ・ジャッラのオレンジワインすらあまり知られていなかった当時、その特異な味わいから販売後、得意先から大量の返品が返ってきました。以来、造らなくなってしまいましたが、その後30年近い歳月が流れます。ある日、シルヴァン・プリモシッチ氏が、かの有名なピエモンテの生産者、アンジェロ・ガヤ氏と食事の席で話していた際に、「アンジェロ・ガヤ氏は素晴らしく、ピエモンテをはじめ、象徴的なワインを多く造ったが、コッリオでも象徴的なワインに挑戦してみては?」と話していた時に、昔の挑戦を思い出し、ピノ・グリージョのオレンジワイン再び造り始めます。2015年ヴィンテージからリリースされる予定です。
シルヴァン・プリモシッチ氏が言うには、白ワインは酸が高くタンニンが少ない。対して赤ワインは酸が低くてタンニンが多い。ワインにタンニンがあればしっかりとしたボディと熟成のポテンシャルが生まれます。ピノ・グリージョは酸が非常に少ない品種ですが、試行錯誤を重ねた結果、スキンコンタクトを約7日間行うことでピノ・グリージョのタンニンがワインにしっかり入ることがわかりました。非常にボリューム感のある熟成できる特別なワインを造ることができます。
プリモシッチではこのワインを、ピノ・グリージョ・オレンジワインと命名していますが非常に特殊な輝きのある濃いピンク色でセンセーショナルなワインに仕上がっています。生産本数も少ない貴重なワインですが、今後コッリオを代表する、特別な存在のワインになるかもしれません。
個性的で 力強い味わいのオレンジワイン
プリモシッチ ピノ・グリージョ オレンジワイン
Primosic s.r.l. Pinot Grigio Orange Wine
2016年 現在在庫あり (2020.5月現在)
30年ほど前に実験的に造っていた ピノ・グリージョのオレンジワイン
2015年から復活しました
ピノ・グリージョの 個性あふれる しっかりとした ボリュームある味わい
アルコール度数 14.5% と 高め
イタリア フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州 ゴリツィア地区
コッリオ D.O.C.
葡萄:ピノ・グリージョ 100%
醗酵:開放型オーク樽にて温度管理をせず1週間浸漬、主醗酵後、マロ・ラクティック醗酵
熟成:オーク樽熟成 12カ月(600L、スラヴォニア産)
瓶熟成:6カ月
年間生産量 2800本
ピノ・グリージョを浸漬して造られるアンバーレッドのオレンジワイン。
スミレやラズベリーの香りが広がり、力強く凝縮した味わいで余韻にしっかりとしたミネラル感が広がります。
~以下 輸入会社より
ガンベロロッソ誌で高い注目を集めるコッリオの生産者
プリモシッチ
イタリア、フリウリ州の東の産地、コッリオには約1300haの美しい畑が広がります。「コッリオ」は「丘」を意味しますがその名のとおり小高い丘が非常に多く、標高は高いところで280m程。平地であるゴリツィアの町から、車で20分ほど丘を登った場所にプリモシッチは位置しています。曲がりくねった山道の途中にあるワイナリーで、目の前には隣国、スロベニアが広がっています。
イタリア、フリウリ州の東の産地、コッリオには約1300haの美しい畑が広がります。「コッリオ」は「丘」を意味しますがその名のとおり小高い丘が非常に多く、標高は高いところで280m程。平地であるゴリツィアの町から、車で20分ほど丘を登った場所にプリモシッチは位置しています。曲がりくねった山道の途中にあるワイナリーで、目の前には隣国、スロベニアが広がっています。
丘陵地のため段々畑が多いコッリオですが、このエリアには特徴的なPonca(ポンカ)と呼ばれる幾層にも重なった、沖積土壌が多く見受けられます。泥灰土と砂石が混じっていますが鉄分や石灰を含んでいます。手で触るともろく砕けてしまうほど柔らかな土壌は水はけが良く、地中深くまでしっかりと根が入るためブドウの生育に良い影響を与えています。
プリモシッチはコッリオで最も早く瓶詰めワインを造った生産者としても知られていています。ワイナリーには1967年に瓶詰めしたワインが今も残っています。当時、瓶詰めされたワインはトカイ・フリウラーノ種から造られていて、トカイと呼ばれていました。
ワインのボトルには、コッリオの生産者協会の証明書シールが貼られていますがビン詰めロットの番号をよく見ると「1番」になっています。今なお素晴らしいワインを造り続けるプリモシッチ。コッリオのワイン造りの原点はこの生産者にあったと言っても過言ではありません。
(1990年代にEUがハンガリーにトカイの呼称を認めたため、現在のイタリアワインにはトカイと記載できませんが1967年当時のワインにはトカイと書かれています。)
クリンは4つの品種が個性を奏でることで、まるでオーケストラのようにまとまり、複雑な味わいを楽しめるワインです。若いうちはフレッシュなグレープフルーツの香りが印象的でトーストや焼き菓子のニュアンスもあり複雑なワインです。酸味が豊かで長い余韻が楽しめます。さらに驚くべきはその熟成のポテンシャルです。高いミネラルがあるため、20-30年は熟成する素晴らしい白ワインです。ワイナリーではポテンシャルの研究のためプライベートストックとして90年代のワインも僅かに残しています。数十年経ったワインでも豊かな果実味、美しい酸、ミネラルがしっかりと感じられます。まるで時が止まったかの如く非常に瑞々しさを保ったワインです。
白ワインの銘醸地としても知られるフリウリ州。中でも注目の地品種は、ゴリツィアが発祥とされているリボッラ・ジャッラ。イエローから、ゴールド系の色合い。美しく輝くワインは繊細な花の香り、レモンの香り、リンゴ、アカシアの花のなど豊かな香りが含まれていてワインにはミネラルのニュアンスが強く出ると言われています。リボッラ・ジャッラの美しい香りを生かした単一品種のグラッパを造るメーカーやスパークリングワインを造る生産者も登場するほど素晴らしく、フリウリ州を代表する注目の土着品種です。プリモシッチが造る、カジュアルレンジのリボッラ・ジャッラは黄色いビビットカラーのラベルが目印。リボッラ・ジャッラを表現するのに一番適した色合いを使い、よりお客様にワインの魅力を知って欲しいとのワイナリーの想いが込められています。
コッリオのオレンジワインは農夫の知恵から生まれたワインです。そう語るのは、ワイナリーの2代目、マルコ・プリモシッチ氏。マルコ氏の曽祖父の時代、「コッリオの人たちはリボッラ・ジャッラを使ってワイン造りを行っていましたが、ブドウの皮がしっかりしているため、プレスするとジュースがあたりに飛び散ってしまって困っていました。そこで、ジュースが飛び散らないように赤ワインと同じように白ワインを造り、ブドウの皮をそのまま浸漬してワインを造ってみようと誕生したのが、現在のコッリオで造られるオレンジワインの起源です」と語ります。オレンジワインは近年注目されるようになり、1980年代にグラヴナー社を筆頭に生産が増えていきました。当時は奇妙なワインの出現に市場では返品されるケースも多かったのですが、より多くの方に知っていただきたい特徴的なワインです。
イタリアで最も権威のあるワインガイド、ガンベロロッソでプリモシッのオレンジワイン、リボッラ・ディ・オスラヴィアは最高評価、トレ・ビッキエーリを過去に獲得しています。さらに、フラッグシップワインの一つ、クリン 2010はワイン・アドヴォケイト誌でも92+点を取るなど高い注目を集めています。
ただ、注目されているのは高いワインだけではありません。ガンベロロッソが2000本以上のイタリアワインの中から選び抜かれた、お買い得なワインを紹介する「ベーレベーネ誌2017」で彼らの作るコッリオ ソーヴィニヨン・ブラン2015はイタリア最高の白ワイン、オスカー・ナツィオナーレにも選ばれています。
「コッリオのオレンジワインはアンフォラで造っていると思われる方が結構多いのですが実はそれは違います。」そう語るのは、ワイナリーの2代目、マルコ・プリモシッチ氏。アンフォラはジョージアで生まれたものですが、ジョージアからスラヴォニアに伝搬した歴史があり、グラヴナーのオーナーのヨスコ・グラヴナー氏がコッリオでは先駆けて導入、世界に知られるようになりました。グラヴナーとプリモシッチは徒歩で行けるほどのご近所さん、彼らは切磋琢磨しあう友人ですが、プリモシッチではアンフォラは使用せず、オレンジワインの発酵には開放式の木樽を使用しています。醗酵中に2時間ごとに丁寧にパンチング・ダウンを行うことで、独特の色合いやマンダリンのキャンディのような香が広がるアロマ豊かでリッチなオレンジワインが生まれます。
プリモシッチのオレンジワインは濁りがなく、透き通ったオレンジ色のワインに仕上がっています。彼らはビン詰めの際にフィルタリングを一切していませんが、熟成の過程で、長期間樽の中で静置し上澄みだけをボトリングします。その為、美しく透明感のあるワインに仕上げることができます。濁りのあるオレンジワインも世界には流通していますが、ワインが持つ透明感を表現したいと考え贅沢に、美しい上澄みワインのみをボトリングして、出荷しています。
コッリオの生産者のオレンジワインはリボッラ・ジャッラで造るのが一般的ですが、現オーナーのシルヴァン・プリモシッチ氏が1988年に一度、ピノ・グリージョのオレンジワイン造りに挑戦しました。イタリアをはじめ、ヨーロッパのレストランやワインショップに販売をしましたが、リボッラ・ジャッラのオレンジワインすらあまり知られていなかった当時、その特異な味わいから販売後、得意先から大量の返品が返ってきました。以来、造らなくなってしまいましたが、その後30年近い歳月が流れます。ある日、シルヴァン・プリモシッチ氏が、かの有名なピエモンテの生産者、アンジェロ・ガヤ氏と食事の席で話していた際に、「アンジェロ・ガヤ氏は素晴らしく、ピエモンテをはじめ、象徴的なワインを多く造ったが、コッリオでも象徴的なワインに挑戦してみては?」と話していた時に、昔の挑戦を思い出し、ピノ・グリージョのオレンジワイン再び造り始めます。2015年ヴィンテージからリリースされる予定です。
シルヴァン・プリモシッチ氏が言うには、白ワインは酸が高くタンニンが少ない。対して赤ワインは酸が低くてタンニンが多い。ワインにタンニンがあればしっかりとしたボディと熟成のポテンシャルが生まれます。ピノ・グリージョは酸が非常に少ない品種ですが、試行錯誤を重ねた結果、スキンコンタクトを約7日間行うことでピノ・グリージョのタンニンがワインにしっかり入ることがわかりました。非常にボリューム感のある熟成できる特別なワインを造ることができます。
プリモシッチではこのワインを、ピノ・グリージョ・オレンジワインと命名していますが非常に特殊な輝きのある濃いピンク色でセンセーショナルなワインに仕上がっています。生産本数も少ない貴重なワインですが、今後コッリオを代表する、特別な存在のワインになるかもしれません。