“ワイン”の記事一覧

「エスポンタネオ」究極のぶどう栽培と元三ツ星ソムリエの感性

 

 

三ツ星レストラン「ミッシェル・ゲラール」のソムリエだったルードヴィックさんが、南フランス・ラングドック最東部ヴィック・ル・フレスク村の奥地に見つけた理想的な畑で、究極のぶどう栽培ともいえる畑で生態系が循環する農法と、元ソムリエとしての感性を生かして造る、余韻が長く、2杯目以降がバツグンに美味しい自然派ワインのご紹介です。

 

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【ドメーヌ・ルードヴィック・アンジェルヴァン エスポンタネオ】南仏ラングドック 白ワイン

ぶどう品種:グルナッシュ・ノワール

グルナッシュ・ノワールからは濃厚な赤ワインを造るのが一般的なのだが、収穫時に食べたブドウの味が白の様だったので、黒ブドウから白ワインを造ったのだそうだ。

そのためか、やや紫がかった色合い。

シャンパーニュやブルゴーニュの白を連想させるようなミネラル感のある味わい。

上質な自然派ワインらしく、口に含んだ瞬間は穏やか。いわゆる商業化されたワインのように瞬間的な果実味の爆発はない。

しかし、その後に身体の奥深くに沁み込むように、やさしく伸びてくる風味と、ミネラルを感じる余韻が心地良い。飲み進むほどに、美味しさ、心地よさが増してくる感じだ。

生産本数は4000本のみ。

樹齢の古いグルナッシュが多く植えられている畑には羊が放し飼いで、他所から必要なものを持ってくるのではなく、その場だけで生態系が完結するような新世代の農業を目指し、またこの土地のテロワールも最大限に表現できると考えているのだそうだ。

究極のぶどう栽培により4000本だけ造られる、飲み進むほどに美味しさ、心地よさを感じる自然派の白ワインは如何でしょうか?

 

 

 

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「蔵出し古酒ワイン」・・・ディープな試飲会

 

 

「蔵出しのバックヴィンテージ・ワイン」を得意としているワイン業者さんの、試飲会に参加させていただきました。

「・・・・・よくこんなのみっけてきたね(汗)!」みたいなワインの試飲会です。

聞けば、この会社の社長さん、ブルゴーニュをメインにロワール、アルザス、ローヌなどの生産者をまわり、そのセラーに眠っている古いワインの味を利いて歩いているとのこと。

そこで気に入るワインがあれば、ネゴシアンなどを通さず、直で買い付けるのだそうだ。

特にブルゴーニュでは90%以上の生産者を既にまわっているらしい。

また、生産者の持つ在庫で名前の出せないワインについても購入して、生産者は匿名の「クルティエ・セレクション」として販売するのだとか。

その場合には、もちろん古酒ながらコスト・パフォーマンスの高い商品になるようだ。

 

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【 シャトー・デュ・ブルイユ  コトー・デュ・レイヨン 1955 】

古いというだけで酒類は価値があるのだと思いますが、上の写真は1955年ヴィンテージの、なんと60年ものロワール甘口白ワインの大古酒。

古酒特有のシェリー酒のオロロソや紹興酒のような熟成感と、柑橘類やハチミツなどを思わせる複雑味。あまりにもったいなくて、試飲会を忘れて飲み込みたくなります(試飲会では通常ワインを口に含んで味見したらはき出します)。

ロワールのワインだから、試飲会で味見できたとも言えなくもないのですが、それでも60年ものはスゴイ。

その他の「蔵出しバックヴィンテージ・ワイン」も、同じように枯れた感じの熟成感があり、白ワインは茶色、赤ワインはオレンジ色へと変化していた。

あたり前ですが、ワインは飲んでなくなってしまうもの。古いというだけで価値があるのだと思います。

味わいは、正直ちょっとマニアっぽいかも知れません。しかし、マニアっぽいのがワインの世界でしょう。

ぜひ今後、今以上にこんなワインに取り組んでみたいと思う次第です。

 

 

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「オーストラリアワイン」生産者の9割が赤字

 

 

10年ぐらい前までは日本の小売店でも、オーストラリアのワインを良く見かけました。

コスパに優れていると言われ、チリワインとそのポジションを争っていたと記憶しております。

ところが、最近ではオーストラリアのワインを日本の売り場で、ほとんど見かけなくなりました。オーストラリアの経済状況にワイン業界が翻弄されている印象です。

元々低価格でコストパフォーマンスが高いことを売りにしていたオーストラリア・ワインは、国内の激しい物価の上昇、賃金の上昇、通貨高などにより、ワイン造りを高級路線に転換せざるを得ない状況に陥りました。

低価格路線では国際的な競争に勝てなくなったのです。

そんな環境は変わっていないようで、経費の高騰とブドウ価格の低迷により、厳しい状況はまだ続いているようなんです。

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【オーストラリアを代表するワイン ペンフォールド・グランジ・エルミタージュ】

ワイン関連の情報サイト「デキャンター.com」の伝えるところによれば、オーストラリアのワイン生産者の9割が不採算に陥っているとのこと。

気候の涼しい生産地では比較的状況は良いのだそうだが、それでも43%の生産者が赤字。

内陸の気温の高い地域では、なんと92%が不採算の状況。改善には大変な努力が必要と推測されます。

バロッサ・ヴァレーのような銘醸地では、不採算の生産者は28%で、3年前の50%から改善が進んでいる。

オーストラリアのブドウ価格は5%だが上昇しており、さらに中国などとの自由貿易協定で、今後の需給バランスの改善は見込まれているが、依然として厳しい状況が続いているようだ。

 

「世界一最低賃金の高い国」であるオーストラリアの最低時給は2千円に近い。またオーストラリアでランチを食べようとすれば3千円ぐらいは必要とのことで、印象としては日本の2~3倍の賃金と物価の水準。

これが週末になると時給はダブルとかトリプルとかになるのだそうだからスゴイ。

少し前に著名投機家のジョージ・ソロス氏がオーストラリア・ドルは高すぎるとして空売りを仕掛けておりましたが、もしこんな状況が続けば、一部の有名な高級オーストラリアワイン以外は姿を消してしまうことになるのかも知れませんね。

オーストラリアのワイン業界は大変です。

 

 

 

 

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「オップ・ラ」自然派ワインの魅力

 

 

「抜けがいいね」とか、「酔い心地がいいね」とか、「深酒しても頭が痛くならない」などと、お酒の良さを表現することがあります。

ワインに限らず品質の良いお酒とは、ちょっとぐらい飲み過ぎても辛くないから不思議。

そんな、お酒の本質を追求した酒ともいえる、いわゆる自然派ワインと呼ばれるワインのご紹介です。

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ドメーヌ・デュ・ブー・デュ・モンド 「オップラ」 コート・デュ・ルーション (南フランスの赤ワイン)

スーっと、たてに伸びて身体の中に染みてくるような味わいから、人間の身体に馴染むナチュラルさみたいなものを感じる、いわゆる自然派らしいワイン。

ひょっとしたら、口に含んだ瞬間に果実味が爆発するような、商業化さらたワインの対極を目指したワインといえるかも知れません。

 

2005年に南フランスのルーションでこのドメーヌ・デュ・ブー・デュ・モンドを設立したエドワール・ラフィットさんは、ローヌの気合の入った自然派ワイン共同組合として 知られるエステザルク共同組合で醸造責任者として腕を振るった人物。

大役をこなすうちに、自分の可能性を試したいという欲求に駆られ、いちから理想のワイン を造り上げることを決意したのだとか。

理想的な畑を求めて探しまわった末、フランスの果てともいえるスペインとの国境も近いピレネー山脈の支脈に広がる畑を見つけました。

そして、この地の素晴らしい自然を重んじ、複雑な土壌と地元品種を生かしたワイン造りを始めたのでした。

 

ブルゴーニュ・ワイン・ファンの多い日本人の嗜好に合ったワインではないでしょうか。ワインが自然派かどうかだけではなく、そんな伝統的なエレガントさを持つ味わいは、どこかブルゴーニュ的な味わいだと思うのです。

また、ブルゴーニュ・ワイン価格が高止まりしているなかで、お得感を持って楽しんでいただけるワインだとも思います。

自然派ワインらしいピュアーさを持ったエレガントな味わいのワインは如何でしょうか?

 

 

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蔵出し古酒ワインの魅力

 

 

あまり多くはないのですが、ワイナリーの中には自身のセラーでワインを寝かせて、しっかり熟成させてからでしかワインをリリースしないところがあります。

また、ブルゴーニュなどでは、各ワイナリーを巡り、保存されている熟成ワインを味見して、気に入れば買い取り、自身のブランドで販売されるような方々がおられます。

その場合、熟成年数やワインの質の割に、価格がお得なことが多いようです。

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【蔵出しの熟成ワイン 各種】

蔵出し古酒の魅力は、なんと言っても、中身の状態を心配しなくても良いコトでしょうか。蔵元で味わいを確認してから出荷されます。

また、古酒の場合にはコルクがボロボロになっていて、コルクの破片がワインの中に落ちてしまうようなコトがありますが、蔵出しの場合にはそんなリスクがありません。

古くなったコルクは取りかえられているのです。

同時に、古いワインはコルクを通してわずかずつ蒸発して分量が減って行くため、同じヴィンテージのワインを足しています。

ワイナリーでしか出来ない管理方法で、熟成されているんですね。

ニュージーランドのようにコルクではなく、スクリュキャップが主流のワインでは、たぶんコルクを取りかえる必要もなく、蒸発もしにくいようで、そのためか熟成が少し早いような気もします。

これらの蔵出し古酒ワインは蔵元からリリースされた、そのときだけの商品が多く、なくなってしまえば次のリリースまで入手できません。つまり限定品なんですね。

蔵元で管理熟成された「蔵出し古酒ワイン」は如何でしょうか?

 

 

 

 

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