“ワイン”の記事一覧

「カ・ルガーテ」テイスティングセミナー

 

 

「ソアーヴェ・クラシコ サン・ミケーレ」でお馴染みの生産者、「カ・ルガーテ」のテイスティングセミナーに参加させていただきました。

ここ30年の間に大成功しているワイナリーで、イタリアのワインガイド「ガンベロ・ロッソ」誌において、最高評価のトレ・ビッキェーリを毎年のように獲得している北イタリア、ヴェネトのワイナリーです。

500年ほど続く農家なのだそうですが、ブドウ栽培を始めたのは祖父の代からで、「カ・ルガーテ」としては30年ほど。

それ以前には、ソアーヴェ・クラシコの地域で良質なガルガネガからワインを造り、ヴェローナのレストランに届けていたのだとか。そのワインは大人気で、一晩ですべて売れ切れてしまうほどだったのだそうです。

「カ・ルガーテ」がスタートして30年で、日本への輸出が始まったのが20年前とのことで、比較的早い段階から日本人に飲まれていたようです。

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代表銘柄である白ワインの「ソアーヴェ・クラシコ モンテ・フィオレンティーネ」は、ガンベロ・ロッソにより垂直テイスティングでの評価が行われたのだそうです。そのテイスティングで、このワインが長熟であることが明らかになったのだとか。

20年を経たワインであっても美味しく飲めるとのこと。ワインのコレクションに「ソアーヴェ・クラシコ」を加えてみても楽しそうですね。

また、最近では赤ワインの「ヴァルポリチェッラ」の生産も行っており、「アマローネ」の生産も行っている。

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現在のオーナーであるミケーレ・テサリ氏。

テロワールを大切にして、環境に配慮したブドウ栽培を行っているとのこと。

イタリアの銘醸ワインのひとつとして知られるアマローネだが、実はその歴史はそれほど古くはないのだそうです。

第二次世界大戦中、ドイツ兵に持って行かれないように隠し持っていた赤の陰干し甘口ワイン「レチョート」を、戦争が終わってから開けてみたら、再発酵して辛口になっていたのだとか。それが「アマローネ」の誕生だったのだそうです。

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【レチョート ディ ソアーヴェ ラ ペルラーラ】

ガルガネガを使った極甘口白ワイン。貴腐ワインやアイスワインも素晴らしいのですが、陰干しのブドウを使うレチョートもまた、贅沢で素晴らしい。

100kgのブドウから20Lのワインしか出来ないのだそうです。古木の幹から近いブドウで、それも糖度の高いブドウの房の上の部分(みみ)のみを5ヶ月間陰干ししてからワインにするという贅沢さです。

 

エレガントな味わいのイタリアのワインは、イタリア料理と同じく素材の味わいを大切にする和食とも相性が良いようです。

また、ワイン造りを始めた祖父のフルヴィオさんは100歳の誕生日のお祝いの後、数ヶ月して亡くなられたのだそうですが、その健康の秘訣を「ガルガネガを飲んでいるから」と。

エレガントで飲み飽きしない穏やかさのあるソアーヴェの人気は、まだまだ続きそうです。

 

 

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「ヴィーニョ・ヴェルデ」蒸し暑い日に美味しい

 

 

厳寒の日に五臓六腑に沁みわたる旨さが燗酒なら、この時期の蒸し暑い日に美味しいのは、ポルトガルの微発泡ワイン「ヴィーニョ・ヴェルデ」でしょう。

今年もポルトガルの緑のワイン、「ヴィーニョ・ヴェルデ」が入荷致しました。

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【テッラ・ノッサ ヴィーニョ・ヴェルデ】Alc9% 微発泡

緑のワイン(ヴィーニョ・ヴェルデ)という呼び名のとおり、まだ緑色のレモンを絞ってジュースにしたような、爽やかな味わいの微発泡ワインです。

辛口の白ワインですが、ほんのりとしたフルーティーな甘みを感じます。淡く爽やかな泡立ちとアルコール分が低いことによる軽快な飲み心地は、まさに蒸し暑い日に飲んで美味しいワインです。

 

さて、よく晴れた休日、美しいポルトガルの海を見下ろす木陰で、ポルトガル風に魚介類を炭火で焼き上げ、レモンやハーブ、オリーブオイルあたりで味付けしたアテがあったなら、どんな飲みものが最高でしょうか?

・・・・・・・もちろん答えは、爽やかな味わいの「ヴィーニョ・ヴェルデ」!想像しただけでも素晴らしくイイ感じです。

蒸し暑い季節に美味しい「ヴィーニョ・ヴェルデ」は如何でしょうか?

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奥野田ワイナリー 花かす取り作業

先週の日曜日

塩山の奥野田ワイナリーの

畑作業に参加しました。

 

今回の作業は

「シャルドネの花かす取り」。

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今 葡萄たちは

受粉を終え、実が膨らみ始めたところ。

葡萄の花には

花びらがないんです。

 

実のなるところに

雌しべと雄しべがあり、

その上に「がく」が被さっています。

開花する時に

「がく」が飛びながら雌しべと雄しべが

くっついて自家受粉します。

 

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でも シャルドネ、

特に 奥野田のシャルドネのクローンは

その「がく」を飛ばす、力が弱いため、

人工的に 「がく」を

取り除いてあげる必要があるのだとか。

 

「がく」を取り除かないと

ここが病巣になる可能性があるそうです。

 

作業の仕方は

比較的簡単!

 

化繊入りの軍手で

葡萄の実を 軽くしごきます。

そうすると

静電気のおかげで

茶色い 「がく」 が

ポロポロっと。

 

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かす取り前 ⤵

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かす取り後  ⤵

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除葉といって

要らない葉も取り除きますので

このかす取り 作業を

終えると

畑の湿度は 一気に落ち、

さっぱりとした清々しい感じに

畑は包まれます。

 

 

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桜沢ヴィンヤードの急斜面での私。

 

 

朝降っていた雨もすっかり止み、畑仕事には

ちょうどいい曇り空。

 

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葡萄畑の周りには

サクランボ農園がたくさんあって、

サクランボ狩りのピークです。

たくさんの家族連れとすれ違いました。

 

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奥野田の畑は

無農薬・無肥料・無耕作。

 

地力を高めるために

マメ科の植物たちが 活躍しています。

クローバーもたくさん 育っています。

 

奥野田ワイナリーの中村社長が

うちの畑には 4つ葉のクローバーがたくさんあるんだよと

仰るので、

4つ葉のクローバー狩りに挑戦。

なんと ホントに

見つかりました!!!

 

 

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無肥料なので

地中から

栄養分である窒素を

得られない分

空気中の窒素を

少しでも多く得ようと

葉の面積を増やそうとする結果

4つ葉のクローバーが

たくさん自生しているそう。

 

やっぱり

美味しいワインを造るのって

奥深いですね。

あ~、楽しかった☻

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「シチリアワイン」トレンドはエレガント&有機

 

 

シチリアのワインメーカーである「ヴァッレ・デラカーテ」のセミナーに参加させていただきました。

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シチリアのDOCGである「チェラーズオーロ・ディ・ヴィットーリア クラシコ」の生産者である「ヴァッレ・デラカーテ」のあるラグーザ県は、シチリアの美食の街としても知られており星付きのレストランも多いとのこと。

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この写真はちょっと残念なのですが、とてもお美しい現在の当主、ヤッコノ家6代目ガエタナ女子。

サステナブルなワイン造りに取り組み2014&2015年ヴィーニ・ブオーニ・ディタリアで2年連続エコ・フレンドリーを受賞されております。

さて、シチリアワインといえば、濃厚な赤ワインをイメージしがちですが、それは一昔前のスタイルと言えそうです。

シチリアはギリシャ系の文化とアラブ系の文化が入り混じり、ワインのスタイルは文化的に様々。さらに土壌が複雑に入り混じっており、テロワールも様々。

「ヴァッレ・デラカーテ」の畑でも「黄色土壌」「白色土壌」「白石混じりの黒色土壌」「赤色土壌」「黒色土壌」「黄土色土壌」「オレンジがかった赤色土壌」と7種類の土壌からワインが造られるのだそうです。

また、ワインは常に食事とともに楽しまれますが、シーフードをトマトやチーズで味付けすることの多いシチリアの料理には、白ワインよりもエレガントな赤ワインが良く合います。

そんな多様性あるテロワールで、エレガントなスタイルのワインが今のシチリアらしいワインの様です。

そのためかシチリアのシーフードレストランでは、ピノ・ノワールに印象が似ている軽めの赤ワインである「フラッパート」が好まれるのだとか。

また、シチリア唯一のDOCGである「チェラスオーロ」もネロ・ダーヴォラとフラッパートのブレンド。肉厚な印象のネロ・ダーヴォラにフラッパートでエレガントさを加えている感じでしょうか。

ピノ・ノワールに印象が似ているシチリアのフラッパートは、今までそれほど注目されてこなかっただけに、今後の進化が楽しみなワインだと思います。

また、柑橘系の風味が特徴のシチリアの「シャルドネ」も魅力的です。

濃いワインがシチリアワインを有名にしましたが、今ではシチリアワイン全体が重厚からエレガントへ変わって来ているとのことです。

また、この先ほとんどのシチリアワインが有機栽培になるとのこと。それはシチリアが乾燥していて、お天気が良く、風も強いため有機栽培が簡単なため。

南イタリアのワインは身体にも美味しいということでしょうか。

シチリア風に、シーフード料理に合わせて難しいことは抜きにして、シチリアのエレガント系ワインは如何でしょうか?

 

 

 

 

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「ロジェ・リュケ プイイ・フュイッセ」樽を使わない白の良い典型

 

 

国際的ブドウ品種であるシャルドネをつくる地域はたくさんありますが、やっぱり本家本元とも言えるブルゴーニュのシャルドネは素晴らしい。そして他にはない味わいとも言えるのだと思います。

ブルゴーニュのテロワールはブルゴーニュにしかない、ということなのでしょう。

ブルゴーニュでも南に位置しており、やや厚みのある味わいが特徴のマコネ地区の素晴らしいシャルドネをご紹介します。

また、なぜかブルゴーニュのシャルドネとしては、この地区のシャルドネはお得感があるのも魅力だと思います。

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【ドメーヌ・ロジェ・リュケ プイイ・フュイッセ テロワール】

著名ワイン評論家ロバート・パーカー氏は、このワインを「樽を使わない白の良い典型」と評したのだとか。

マコネ地区でも指折りと呼ばれる優良ドメーヌの、樽を使わない、ステンレスタンクで醸造、熟成の白ワイン。

エメラルド・ゴールドの色調。芳醇で上質、焼いたヘーゼルナッツやエキゾチック・フルーツの香りが印象的なワインです。

樽の風味が加えられていない分、このテロワールの持つ上質で複雑なミネラル感、そしてワイン本来のクリーンさが素直に感じられるワインだと感じます。

この「ドメーヌ・ロジェ・リュケ」はフュイッセ村に5世代続く生産者で、栽培品種はシャルドネのみ。シャルドネのスペシャリストと呼ばれるのだとか。

ストラクチャーのしっかりとしたブルゴーニュですから、フレッシュさや心地よいミネラル感を若いヴィンテージで味わうのも素晴らしいのですが、しばらく寝かせて、やわらかく、穏やかに、そして円熟した味わいもまた素晴らしいのではないかと思う次第です。

「樽を使わない白の良い典型」と評されたブルゴーニュの白ワインは如何でしょうか?

 

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