世界最古のワイナリー遺跡がアルメニアで発見されました。
アルメニアのイェゲグナゾル地区山中の洞窟内で約6100年前のものとみられる世界最古のワイナリー遺跡が発見された。遺跡にはブドウの種やブドウを搾った跡、干乾びたブドウの樹の枝、原始的な圧縮機、発酵のための粘土質の桶、ワインがしみ込んだテラコッタ製陶器、ワインを飲むためのカップや小鉢などが見つかった。
この発見はオンラインの「ザ・ジャーナル・オブ・アケオロジカル・サイエンス」より発表されました。
専門家によると今回のように沢山の器具が発見されたことは、現地のブドウを使って商用としてワインが生産されていたことを示唆しているのだそうです。
また、今回の発見は初期のワイン造りを知るのに大変に重要なのだとか。その当時、ワインが社会にとっていかに重要な存在だったかを示しており、彼らは年に一回ブドウの収穫時だけに使うために、大変な時間を費やしてこの設備を作りだしたのだそうだ。
なんでもワインはその当時のステータスの高い人達の儀式に使われたとのことで、死の痛みや苦しみをなだめたり、埋葬される体に散布したりしたのだそうで、近くで埋葬用の穴も見つかっているのだとか。
ワインが昔は修道院で造られていたのは、その昔に儀式に用いられていた流れがあるのかも知れませんね。いずれにしてもワインは昔から大変に貴重な飲みものだったようです。
ここで造られたワインは、もちろん完全に酸化防腐剤なしで自然栽培のブドウを使い、そのブドウの皮に棲む天然酵母で発酵した、ピュアリー・ナチュラル・ワイン。酒屋としては、当時のワインが美味しいとか美味しくないとかでなく一度飲んで味わってみて、自分の中で他のワインの味わいを感じる時の判断基準にしてみたいものです。もちろん無理ですが!
たぶん酸化防止剤である亜硫酸塩(ワインの醸造過程でも自然に発生する成分)のありがたみを実感できるかも知れませんね!(笑)
ちなみに今回発見されたアルメニアの世界最古のワイナリー遺跡から4キロほど離れた場所に、ミラノで活躍されているファッションデザイナーのゾーリック・ガリビアンさんの所有するワイナリーがあり、そこで最古のワイナリー発見にあやかり「6000」と名付けられたワインをリリースするらしい!もちろん6000年前のワインではないのですが!(笑)
※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります
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