二月、三月は酒類関係、食品関係の試飲会、展示会が集中しているようです。昨日も都内で開かれたワイン輸入業者さんの試飲会に参加させて頂きました。
どこのワイン試飲会でも沢山の人が集まるため、ちゃんと試飲しようと思えば朝一番で会場に行くことが大切。そして、何百というワインを目の前にして、「これは美味いな~!」というワインがあっても決して飲み込まないこと、必ず吐き出すことを肝に銘じて挑むわけです。
そうでないと良い気分になっちゃって、知り合いにでも合ったなら、楽しくおしゃべりして終わっちゃうんですよね~!(汗)
今回はイタリアから、やり手の急成長注目ワイナリーの女性社長と、イタリアで人気のある美人ソムリエさんのセミナーにも参加させて頂きました。
それでは、全部は紹介しきれないのですが、気になったワインの一部を紹介させて頂きます。
”ジ”ガラガネーガ(白)と”チ”コルヴィーナ(赤)
イタリア・ヴェネト州の「アルファーゼータ」の低価格ワイン。マスター・オブ・ワインのデイビット・グリューブさんとニュージーランド出身の醸造家マット・トムソンさんのコラボレーションワイン。白ワインのガンガネーガ種と赤ワインのコルヴィーナ種ともに軽やかで飲みやすい味わい。スクリューキャップ採用で、気軽に楽しめる美味しいワイン。
ヴェレノージ ロッソ・ピッチェーノ・スペリオーレ イル・ブレッチャローロ・ゴールド 2007
セミナーのために来日されたマルケ州の「ヴェレノージ」ワイン。兎のラベルで人気の「ロッソ・ピッチェーノ」の格上ワイン。「ヴェレノージ」のワインはどれも凝縮感があり、バランスが良く、なめらかで熟成感があります。写真のワインはブレチャローロというマルケ州の隅の非常に小さな村。非常に生産量が少ない、今まで他の地域に出荷されたことがないような限定品なのだそうです。
シャトー・クラビティー・ブラン2009
フランス、ボルドー地方の非常に評価の高い白ワイン。ボルドーワインといえば赤ワインばかり取りだたせれております。そんな中で、ボルドーの白はお値打ち感が高い気がします。年間生産量6,000本の、ボルドー白ワインではトップクラスの高評価ワイン。
フランス・ブルゴーニュ地方のシャブリ「ドメーヌ・デュ・コンビエ」と「ジルベール・ピク・エ・セ・フィス」
両方とも非常にクリアーできれいな味わいのシャブリ。しかも価格的にお値打ち感があります。評価は両方のシャブリともに非常に高く質が良い、その割りに小売り価格が3,000円以下なのは魅力的だと思います。
ボディガス・カステロ・デ・メディナ 「レアル・カステロ2010」「カステロ・デ・メディナ・ヴェルデボ2010」「カステロ・ノーブレ2010」
スペイン・カスティーリャ・イ・レオン州で1996年に設立された新しいボデガ。この地方では珍しい100%自社ブドウを使ったワインです。伝統とモダンを融合させた新しいスタイルのスペインワイン。全て白ワインですが、非常にフレッシュでトロピカルなニュアンス。透明や黄色の味わいの印象に爽やかなグリーンが加わったような味わいの印象。お値打ち感ある価格。
その他、チリの「ヴィーニャ・ウィリアム・フェーヴル」や「ビーニャ・ファレルニア」、アルゼンチンの「ドメーヌ・ジャン・ブスケ」などの非常にコストパフォーマンスの高いデイリーワインが印象的でした。
またオーストラリアの「アラミス・ヴィニャーズ」も、酒屋のオヤジのようなシラーズ好きにはたまらない官能的な味わいでした。
テイスティングの後はイタリア・マルケ州の人気ワインナリ―「ヴェレノージ」の女性社長アンジェラ・ヴェレノージさんと、イタリアで人気の女性ソムリエであるヴァレリアさんのセミナー。イタリア人男性が奥さんに頭が上がらない理由が少し分かったような気がしたかも!(すみません!汗)
社長のアンジェラさん。28年前の1984年創業。20歳の時に夫25歳とともに6ヘクタールの畑でワイン造りを初め、今では全部で200ヘクタール近くまで拡大。量より質にこだわり、畑は全て傾斜のきつい場所ばかりなのだそうです。TVなどでも人気で、毎年5人しかもらえない大統領からの経済系の賞を、高齢者に混じりたった28年の功績で授与された方なのだとか。素晴らしい努力の人でした。
次に登場されたのが、ブロンドヘアーが美しい、ややジョディー・フォスター似の美人ソムリエのヴァレリアさん。イタリアでは人気の実力のあるソムリエさんなのだそうです。これがイタリア的なのか、官能的でロマンティックにユーモアたっぷりにワインを表現しておりました。英語も堪能で、難しい言い回しや、引用を用いて表現力豊かに楽しく魅力的に解説。できるイタリア人美人ソムリエさんなのです。
ソムリエさんとはワインの知識があることはもちろんですが、語学に優れ、なおかつ人を楽しませる能力があり、見た目にも美しい。まるで日本の茶道を極めようとしているような人達ではないでしょうか。大したものだと感心した次第です。
他のワインも少しずつご紹介して行きたいと思います。
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