東京のセレブのメッカとも言える六本木ヒルズで、イタリアはトスカーナの名門ワイナリーである「アンティノリ」の試飲会が開催されました。
なんでも「アンティノリ」は、14世紀よりイタリアのワイン史に足跡を残す偉大なワインナリーで、あの「サッシカイア」とも血縁関係にあるという、なんともブルジョアジーなワインなのであります。
写真はアンティノリ・ファミリー
アンティノリのワインは名門ワイナリーらしく全体的に上品さのあるエレガントな味わいの印象。サンジョベーゼ種のワインではトスカーナのワインらしくハーブや花・野草を思わせる複雑味と、チェリーなどの果実味が織り成す絶妙なバランスが素晴らしく、流石は名門のワインです。
上の写真は、名門と呼ばれるアンティノリの名声を築いたフラッグシップワイン「ティニャネッロ 2009(サンジョベーゼ80%、カベルネS15%、カベルネF5%)」と「ソライア 2009(カベルネS75%、サンジョベーゼ20%、カベルネF5%)」。これらのワインはイタリアワインの歴史を変えた「スーパータスカン」の先駆けとなりました。
これらのワインもおしげもなく試飲させて頂きました。素晴らしい果実味の凝縮感と滑らかさ、あたり前ですがヒジョーに美味しい。しかし2009年ヴィンテージでは、いま開けるのがもったいなさ過ぎるワインであったこともまた印象に残った次第。
「これらのワインが本領を発揮するのはどのぐらい後なのだろうか?」「いま購入して保管しておけば、それこそ酒屋のオヤジの酒屋としての冥土の土産にちょうどイイかもしれないかも(汗)!」などと良いワインならではの思いが頭をよぎりました。
そんな高級感あふれるアンティノリのラインナップの中で、お値段の割りにお得感のある良く出来たワインだと感じたのが、上の写真の「ヴィラ・アンティノリ」の白と赤。ヴィンテージを気にすることなく楽しめるタイプのワインだと感じました。
流石は日本を代表するワインの輸入業者さんの試飲会です。素晴らしいお料理も用意されておりました。通常、ワインの試飲会でお料理が用意されていることはないのですが、そこはやはり名門「アンティノリ」の試飲会です。日本の代理店として相当に気合が入っているようですね。
あまりに人が多いことに加え、やや高所恐怖症気味の酒屋のオヤジにはガラス張りの51階が気分的にきつかったこともあり、その豪華なお料理を楽しむことはできませんでしたが、輸入会社さんの熱意とアンティノリの人気はヒジョーに良く理解できた気がします。
気のせいかも知れませんが、ビルの51階ともなると少しゆれてますよね!? 3.11をビルの30階で経験してからというもの、ちょっとその目まいのようなゆれを感じただけで、早くその場を抜け出したくてたまらなくなるんですよ。そんなことで輸入会社さんからのアンケートもそこそこに、やや冷や汗かきながら迷路のような六本木ヒルズを抜け出した次第。
そんなセレブな生活ができそうもない酒屋のオヤジが堪能させて頂いたブルジョアジーなワインの世界でした。
※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります
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