“ワイン”の記事一覧

「ランバルディエ」メルロー100%の脅威のアンダーバリュー

プレミアム・ワインの中で世界的に最も注目されているワインといえば、ボルドー右岸のメルロー主体のワインではないでしょうか。

それらが素晴らしいワインであることは間違いのないことだと思うのですが、問題はお値段が良すぎること。自分のためにはなかなか購入しにくい・・・・・(汗)!

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 【ランバルディエ トラディッション 2007】 AL13% 750ml 2,940円

 南フランス産のこの「ランバルディエ」は、以前にドイツのワイン専門誌が行ったブラインド・テイスティングで、同じメルロー種を使った超高級ワインであり、”ワイン投資の王様”とも呼ばれる、あのシャトー・ペトリウスに勝ったことがあるワインなのです!

メルロー種らしく、なめらかでシルクなような飲み心地。上品でありながら凝縮感のある力強い風味。心地良く続く余韻。

極力科学物質を使用しないブドウ栽培を行い、手摘みにて収穫したブドウは潰れないように10Kg入りの小さなケースを用いて、傷のない完全な状態で醸造所に運びます。そして、味わいにフィネスやエレガントさを失わないよう果皮を傷めない工夫が施された醸造設備により仕込まれます。

 以前、ボルドーワイン好きのお医者さんにこのワインをおススメしたところ、すぐにケース単位でご購入して頂きました。

有名産地のメルローに負けない味わいながら、相当にお得感のあるワインだと思います。日常のハレの日に「ペトリウス」はなかなか飲めませんが、「ペトリウス」に評価で勝ったことのある、同じメルロー主体の「ランバルディエ」は如何でしょうか。

特にメルロー・ファンにはおススメです!

 

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「モーガン」モントレーの第一人者と呼ばれる造り手のピノ・ノワール

「あの、ものすごい資金力の・・・・!?」みたいな名前ですが、あっちのJP・・・とはまったく関係のないカリフォルニア州モントレーのサンタ・ルシア・ハイランズのホントに素晴らしいワインと、そのワインを生産するワイナリーの名前。

モーガン・ワイナリーは、「アメリカ合衆国公認のワイン栽培地域(AVA)」に認定された、サンタ・ルシア・ハイランズのあるモントレーの第一人者と呼ばれるワイン生産者なのです。

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【モーガン 12クローン ピノ・ノワール 2010】750ml AL13.9% 4,600円  <WS:92スコア>

 「本当に美味しいワインだけを輸入しよう!」と高い理想のもとに選び抜いたカリフォルニアワインは、何故かピノ・ノワール種ばかりになってしまったとのこと。

そんな選び抜かれたカリフォルニアのピノ・ノワールの中で、ひときわ異彩を放っていると感じたのが写真の「モーガン 12クローン ピノ・ノワール 」でした。

ピノ・ノワールらしいやさしさと、完熟した黒みがかったベリー系の凝縮感のある、非常になめらかで、絶妙にバランスの良い味わい。間違いなくプレミアム・クラスの味わいです。

 生産者のダン・モーガン・リーさんは、ブドウ栽培に非常に恵まれた場所であるサンタ・ルシア・ハイランズがAVAとして承認される前からこの地に注目し、良質なブドウを購入してワイン造りを始めました。

その後ワイン畑を購入し、自ら土壌を改善して有機栽培に挑み、サンタ・ルシア・ハイランドでは初めての有機栽培農地として認められました。

また、環境を大事にする取り組みは有機的、節水、少エネルギーな方法で畑を管理し「SIP(持続的環境保全型ワイン生産)」としても認められており、サンタ・ルシア・ハイランズでは唯一の両方の認証を持つワイナリーなのです。

「モーガン 12クローン ピノ・ノワール」は、モントレー湾からの冷涼な風により果実の生育期間がながいサンタ・ルシア・ハイランズの、その素晴らしいテロワールの特性と、ブドウ品種の特徴が理想的に引き出されたワインではないでしょうか。

 ワインの小売店としてのワインの試飲は、どうしても価格と味わいのバランスを気にします。そのバランスから見たこの「モーガン 12クローン ピノ・ノワール」は、世界の同じ価格帯のワインと比較しても明らかにアンダーバリューだと思います。

 

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「ピーチーキャニオン」驚異のアンダーバリューワイン発見!ホントに!!

プリミティーヴォ種を使ったイタリアワインを好まれる方は意外に多い様です。

そのイタリアの人気ブドウ品種であるプリミティーヴォを、カリフォルニアではジンファンデルと呼び、代表的ブドウ品種の一つとして人気があります。

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ピーチー・キャニオン ワイナリー 「インクレディブル・レッド 2010」 AL14.9% 750ml 2,330円

いや~ビックリしました!これほどよく出来たジンファンデルを試飲したのは初めてかも知れません。

それもそのはず、現地ではこの家族経営されているピーチー・キャニオン ワインナリーのことを「ジンファンデルのスペシャリスト」と呼ぶのだとか。

温かみのあるルビー色で、ベリー系の果実味があふれるリッチなアロマ。ボリューム感あるメローでリッチなボディ。絶妙な味わいのバランスと、まさに”インクレディブル!”な赤ワイン。バリューワインの価格ながらその実力はプレミアムワイン級です。

このワインの輸入会社さんの試飲会には、酒屋のオヤジのような業者の他に一般のアメリカ人が来ておりましたが、この「インクレディブル・レッド」のことを良く知っているようで、皆さんケース単位でポンポン購入してるんですよ!いや~ビックリした!その場面がまさにこのワインの実力を物語っていたように思います。

ちょっと前まで「カリフォルニアワインは高い」と何となくではありますが感じていたように思います。しかし、最近強く感じるのは「カリフォルニアワインは品質に対して割安感がある!!」ということ。

今後、特に質が良いと感じるカリフォルニアワインで、その高品質さのわりにお得感のあるワインをこのブログでいくつかご紹介したいと思います。

プリミティーヴォ好き、ジンファンデル好きの方は、ぜひぜひこのピーチーキャニオンの「インクレディブル・レッド」を試してみて下さい。

 

 

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ニュージーランド・ワイン2013年は生涯で最高のヴィンテージ!

2012年のフランスでの歴史的な凶作に続く南半球ニュージーランドの2013年では、フランスとは正反対に歴史的に偉大なヴィンテージとなりそうだ。

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 業界紙によれば多くのニュージーランドのワイン生産者は、2013年ヴィンテージが歴史的なベストな年になると感じているとのこと。

ブドウ栽培者によれば「この夏は暑くて乾燥していて、ニュージーランドの羊牧場業者にとっては良くなかったが、ブドウの生育や熟成に関しては完璧なコンディションだった!」と。

秋になってもまだ暑い日が続いているが、夜は涼しい日が多くなって来ており、全てのニュージーランドのワイン生産地で素晴らしいヴィンテージが予想されている。

また、2013年ヴィンテージを楽観的に見るワインメーカーは増加しており、2013年の理想的なヴィンテージは「ヴィンテージ・オブ・ア・ライフタイム」として記憶に残るだろうとしている。

 「青空が続きブドウが完璧に熟したというだけでなく、涼しい夜がブドウに酸を残し、いきいきとした凝縮感のあるブドウとなった。通常の年では見られないことだ!」とのこと。

ニュージーランドワインといえば「ソーヴィニョン・ブラン」と「ピノ・ノワール」が非常に評価が高く、また有名ですが、2013年ヴィンテージのそれらにはワインファンとして要注目ですね!

フランスでは寒過ぎる春に、2013年もまた2012年ほどではないが悲観的な予想が出ているのだそうです。最近の極端な気候はブドウの生育も極端な出来にしてしまう様です。

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ワイン産地は2050年までに最大で73%減少!

ワインの専門誌「デキャンター.com」に掲載されておりました。

専門誌「ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンス」に掲載されたテキサス大学の研究結果によれば、ワイン造りに適した地域は2050年までに25%~73%減少するとのこと。

地球温暖化などの環境の変化がワイン産地に与える影響に関する論文は、今回初めて掲載されたのだそうだ。

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ブドウ畑は長い期間に渡って地質に影響を与え、また地下水にも著しく影響を与えているのだそうだ。

地中海沿岸のヨーロッパではブドウ栽培に適した地域が2050年までに68%減少する可能性がある。またオーストラリアでは地域により73%の減少の可能性。

チリのプレミアムワインを生産する地域でも同じように減少する可能性がある。水資源の利用は既に高水準であり、水資源に影響を与えている。また、2050年には降雨量も20%ほど減少すると予想されている。

しかし、ニュージーランドや北ヨーロッパの地域によっては、ブドウ栽培に適した地域が倍に広がる可能性もある。

北アメリカや中国でもブドウ栽培に適した地域は増える可能性があるとのことで、その中のいくつかの地域は高品質のブドウ栽培に最も適した地域になる可能性があるのだそうだ。

つまり、地球温暖化によりブドウ栽培に適した地域がより気温の低い場所へ移動することと、水資源が十分に確保できなくなる可能性があり、特に灌漑を利用してのブドウ栽培は持続可能なではなくなってしまうことが、現在の主要なワイン生産地域を減少させる可能性があるということでしょうか。

気になるのは「現在最高品質のブドウ栽培を行っている場所は、ここ数十年の間にその非常に高価な土地価格がどうなってしまうのか?」ってことと、「非常に評価の高い高品質なワインは、ヴィンテージが新しくなるほどに評価が低くなってしまうのか?」ということでしょうか。

有名ワイン産地では非常に高値でのブドウ畑の売買が行われているわけですが、「地球温暖化や水資源のことまで考慮して購入しているのか?」というのも気になるところです。

また、多くのブドウ産地が資源開発できる場所にあると聞いたことがあります。今後、特に灌漑の多いオーストラリアあたりでワイン産地が資源採掘の場所に取って代わられるとすれば、すごく残念な気がします。

 

 

 

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