“ワイン”の記事一覧

プロセッコ「ザルデット」繊細さが日本料理に合う!

有名都市ヴェニスや、ロミオとジュリエットの舞台となったヴェローナが位置する、イタリア北東部のヴェネト州にあるプロセッコ専門ワインナリーである「ザルデット」のセミナーです。

この地域ではもともと寒さのため収穫後の発酵が途中で止まってしまい、ボトル詰めされたワインは春になって気温が上がってくると自然に2回目の発酵が始まったのだそうだが、現在の洗練されたプロセッコのスタイルが確立したのはそれほど古い話ではないのだそうだ。

この地のワイン醸造学校の教授であるアントニオ・カルペネさんが、この地のブドウの繊細な花や果実のアロマを消してしまうシャンパーニュ方式ではない二次発酵の方法を模索、この考えを踏襲したマルティ・ノッティさんがステンレスタンクでの方法を発明し、1895年に特許を取得したのだとか。

また、ザルデットの現オーナーであるファビオ・ザルデットさんが、シャンパーニュで言うところのルミアージュと呼ばれるような酵母や澱を一回で取り除ける特殊フィルターを開発したことで画期的に品質が向上したのだそうだ。

2013060314060000.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 40年ほど前までプロセッコはブドウの品種であったが、現在ではブドウ品種を「グレラ」と呼び、2009年よりプロセッコは原産地認証になった。プロセッコはグレコ種85%以上のスパークリングワイン。

 様々な土壌の入り混じった急斜面が多く、ブドウの収穫はもちろん手作業。大昔には氷河におおわれていたこの地はミネラル分を豊富に含んでいる。ザルデットさんの使うぶどうは樹齢が平均70年の古木から収穫されたもの。ブドウの品質も向上しており、SO2は現在少量使用しているが、SO2はまったく必要のないレベルに達しているのだとか。

 2013060314110001.jpg

 

 

 

 

 

 

 

【アルプスから見たプロセッコの丘】

 ザルデットのプロセッコはアルコール度数がどれも11.5%の低アルコール。そのためボリューム感はそれほど強くないが、そのかわりエレガントさ、やわらかさ、ナチュラルさがあり、クリーンで繊細な味わい。

もし繊細な味わいの和食と合わせるのならシャンパーニュなどよりもプロセッコの方が馴染むのではないかと感じた次第。

価格もお手頃で、テロワールの良さとテクノロジーが融合した、非常にポテンシャルの高いのスパークリングワインだと思うのです。

2013060314460000.jpg

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

ワインの低アルコール化は新しいトレンド!

ワインの輸入会社ヴィレッジ・セラーズさんの資料に、低アルコールワインの説明が掲載されておりました。低アルコールワインの消費は世界的に伸びているのだそうで、大手小売業者は特設コーナーを設けるほどなのだそうだ。

「強いアルコールは苦手で、あまり酔うことなくワインを楽しみたい」と、体質を気にかける人が増加しているのに加え、消費者の健康志向が高まり「カロリーの高い食品や飲料はなるべく避けたい」という配慮から低アルコールを選ぶ人が増えているとのこと。

また国によって、アルコール度数が低ければ低課税となり、価格が安いとの理由から低アルコールワインが選ばれている面もあるのだそうだ。

資料では低アルコールワインについて詳しく説明されておりましたのでご紹介します。

<アルコール濃度とは?>

 アルコール濃度は、ブドウの糖分含有量によって決まる。果汁には水分が70-85%、糖類(果糖、ブドウ糖)が10-25%含まれ、糖度2度で1%のアルコールが目安となる。果汁を完全発行させた場合、ブドウの糖分が高ければ高いほどアルコール度数は高くなる。

<低アルコールワインは、どのように造られる?>

人為的に醸造する方法と、気候や栽培方法などの影響から結果としてアルコールが低くなる自然要因がある。

人為的手法①スピニングコーン・カラム:遠心力と真空状態によりワインから数種類の揮発性成分を分離し、分離した成分からアルコールのみを除去し、残りの成分をワインに戻す方法。

ブドウの風味を損なうことなく、低アルコール化できるため、ノンアルコールにも広く使用されている。設備コストが高いため、一部の資本力のある大手メーカーに限られる。

人為的手法②加水方法:ブドウ圧搾直後、発酵がはじまる前に果汁の5-10%をタンクから抜き出し、それと同量の水を加える方法。カリフォルニアなどの多くのワインナリーがプレミアムワインにこの方法を取り入れている。オーストラリアでは法律により禁止されている。

人為的手法③発酵タンク冷却法:発酵温度を下げ、発酵を途中で停止させる方法。主にリースリングのワインで行われる。アルコール発酵を止め残糖分を多くしたワインがエキゾチックな風味の料理によく合うことを意識したスタイル。

 自然の要因①天候:冷涼な年にブドウの熟度が上がらないような自然条件によるもの。地球温暖化と同時に局地的な冷涼化などの激しい気候変動による。優良生産者が冷涼な年に造る軽めのヴィンテージは根強い人気がある。

自然の要因②栽培方法:ブドウの成熟過程の研究が進み、ブドウの糖度が上昇しやすい産地では果房に必要以上の日射が当たらないようにしたり、収穫のタイミングを早めたり、標高の高い場所に栽培するなどして過度な糖度上昇を抑える。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピーターレーマン・バロッサ・シャルドネ・アートシリーズ AL11.5%(栽培方法による低アルコールワイン)

 

一方、高品質のワインを造るにはブドウを完熟させることが必須と考える生産者もたくさんいます。また完熟により長期熟成に耐えうる要素が備わります。果実の実だけでなく、種や果梗がしっかり熟していることが醸造家にとって決定的な要因となるため、その結果ワインのアルコール度数が上昇したとしても自然の成り行きということになります。

そのあたりのバランスが大切なようです。

 

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

「自然派ワイン」多様性ある試飲会

フランスの気合の入った造り手の自然派ワインの試飲会です。

自然派ワインの試飲会の良いところは、どのワインも個性豊かで、新しい発見の味わいばかりのため、試飲の終盤でも味わいに飽きることがないこと。

しかし、その半面、たしかに良い造りのワインなのだが、ワインを販売する立場の者としては、むずかし過ぎて販売する自信の持てない味わいのワインもあります。

もちろんそれは個性で、「その味わいが大好きだ!」と言うお客様もそのうち現れるのだと思います。

納豆やチーズと同じく、その味わいの良さに気が付くまでに時間がかかりますが、一旦その味わいの良さに気が付けば、毎日でも口にして飽きの来ないほど好きになってしまうタイプの味わいなのです。

難し過ぎない美味しさの自然派ワインで気になったものをいくつかご紹介します。

2013052914270002.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

以前のブログでもご紹介したフランスで人気のラジオDJ、ジャン・イヴ・シャプロンさんが南フランスで自ら手作業により少量生産しているこだわりのワイン「レ・シュマン・ドゥ・カラポット」。南ローヌの有名醸造家マルセル・リショウさんと25年前に知り合い、教えを受けているのだそうだ。

赤黒いイメージのベリー系の果実味が豊かで、バランスがよくなめらかな飲み心地。美味しさの秘訣はワインに上質なジャズを聞かせていること。ややジャジーな味わいか!?

2013052914390001.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

あの伝説の造り手マルセル・ラピエールさんと共同でワイン造りをしていた、ワイン造りの大御所的存在のジャン・クロード・シャヌデさんが数量限定で造ったオリジナルキュヴェ「キュヴェ・ド・シャ」。可愛い猫のラベルが印象的なボトルですが、シャ(猫)とはシャヌデさんのあだ名なのだそうだ。

味わいはマルセル・ラピエールさんのワインに似ていてキレイな余韻が印象的。でもちょっと違う。

 2013052914390000.jpg

 

 

 

 

 

 

 

酒倶楽部ステップでも人気のジャン・クロード・ラパリュさんの造る究極のワイン「アルマ・マテール」。ギリシャ時代と同じ素焼きの甕「アンフォラ」で熟成。なんでもアンフォラを使うと”天使の分け前”が大きく、なんと1/3が消えてしまうのだそうだ。それほど大きくないアンフォラが4つのみのとても貴重なワインなのです。

味わいは、これがボジョレーだとは誰も信じないような別次元のエレガントさを持った味わい。

 なるべく自然のままで造られる自然派ワインは、ひょっとしたら本来の発酵食品が持つ、複雑で多様な味わいを感じ取ることができる数少ない食品の一つなのかも知れません。

発酵食品好きの日本には好きな方が多いと思うんですがね!

 

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

オージー・パーフェクト・ワイン価格戦争勃発!!

オーストラリアのパーフェクトワイン、ワイン・アドヴォケイト100点のグランジ2008ヴィンテージに小売業者間での価格戦争が勃発しているのだそうだ。

2013052313560000.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

シドニー・モーニング・ヘラルドによれば、オーストラリアの小売市場で、完璧で偉大なオーストラリアワインであるペンフォールド・グランジ2008年ヴィンテージの値引販売競争が勃発しイギリスにまで飛び火しているとのこと。

アメリカの大手スーパーマーケット・チェーンであるコストコがグランジ2008にメーカー希望小売価格よりも大幅に安い販売価格を付けたことから、オーストラリアの酒類小売チェーンのダン・マーフィーがそれに対抗してさらに安値での販売をしかけたようだ。

メーカー希望小売価格はAU$785だが、ダン・マーフィーはコストコに対抗し小売価格をAU$669からAU$645に下げ、コストコもその値下げに追随して同水準まで値下げした。

シドニーでワインショップを運営するケムニィーズも追随、販売価格をAU$645へ値下げ。その流れはイギリスへも飛び火、イギリスのワイン商もコストコやダン・マーフィーに販売価格を合わせた。

グランジ2008年ヴィンテージは1976年ヴィンテージ以降では初めて100点を獲得したワイン。あたりまえですが評価は高く”奇跡的に素晴らしい”と呼ばれる。熟成も20~30年はまったく問題ないと言われるほど。

 この先、ほぼ間違いなく味わいの素晴らしさを増し、その希少価値は高まり、価値は上昇すると考えられます。しかし、そんなことは既に分かり切っている事なのですが、小売業の立場としては取っておいても仕方がないわけですね。小売業者は販売してナンボなんですよね!

それでも偉大すぎるほど偉大な1976年ヴィンテージ以来の100点のグランジです!

ワイン業界のミセス・ワタナベ(マダム・ワタナベか!?)には願ってもない機会の到来と言えます。

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

「ロゼワイン&チキンBBQ」こだわりチキン喰ってロゼワイン!

今年のゴールデンウィークはお天気に恵まれて、近所の公園でバーベキューを楽しまれたも多かったようですね。

酒倶楽部ステップで生ビールサーバーを何回もレンタルされて、ゴールデンウィーク中、生ビール&BBQ三昧って方もおられたようです。

そんな方々は、皆さん素晴らしいBBQの道具を所有されていて、また自慢の「BBQスペシャルレシピ」も持たれております。友達に一人は欲しいタイプの方々でしょうか!(笑)

また、「オレのウマいジャマイカン・ジャーク・チキンをあいつらに食わしてやりたいんだ!!」みたいな、非常に気高く、素晴らしい心意気をお持ちなのです。それもなぜか皆さんチキン!

2013051813290000.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

【こだわりのチキンBBQにおススメの辛口ロゼワイン】

 最近のバーベキュー男子のチキン料理へのこだわりはスゴイですね!「どんなBBQなんですか?」って聞けば、「ジャマイカン・ジャーク・チキン」「インディアン・タンドリー・チキン」「地中海風グリル・チキン」「タイ風チキン」「「モロッコ風チキン」・・・・・・・スゴイ(汗)!!

地中海風の場合にはニンニクやオリーブ油の他にミントやオレガノを効かせると「ギリシャ風」。オレガノやバジルを効かせると「イタリア風」。ローズマリーやタイムを効かせると「プロヴァンス風」と、微妙に呼び方が変ってくるらしい。

なかでも、なんだかスゴーく気になるのは、どんな味なのかまったく想像もできないのですが、ジャマイカのジャーク・チキン。なんでもピリ辛味で、生ビールには最高の組み合わせなのだそうだ。

「じゃー生ビールでいいじゃん!」とはごもっともなご意見なのですが、皆さんビールと一緒にスパークリングワインやワインを購入されて行くのですが、ビールよりも先に、始まるとスグにそれらはなくなってしまうほど実は人気。

想像するに特に女子には!(汗)

チキンBBQ喰って、生ビールをグビグビグビ~っ!ってのもたまりませんが、恵まれたお天気の下で、気持ちの良い風にあたりながら、ピースフルにこだわりのチキンBBQを味わいつつ、チキンBBQに良く合うロゼワインってのも、特別な感じがしていいですね!

特に女子がいる場合は!(汗)

お天気に恵まれた今の時期に、こだわりのチキンBBQと、良く冷えた飲み飽きしないドライな味わいのロゼワインは如何でしょうか?

 

 

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

ページ
トップ